夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

2016年1月のブログ記事

  • 「夢の続き73」ユノ×チャンミン

    「蓑です!蓑に輝く男で蓑輝男です!」 そう言ってきょとんとしているユノを口だけ笑ったままじっと見た。 「あ、ユノ……です」 「ユノさん!ぴったりです!」 本を脇に挟んで両手でユノに握手を求めた。 「なにが?」 と言いながらユノは握手を返している。 「なんで……君ここに?」 「この駅に住んでいます!... 続きをみる

  • 「PLAY24」ユノ×チャンミン

    チャンミンがまた優しい顔で俺に顔を上げた。 胸の痛みが酷くて何も言えない俺は、その顔を凝視する。 自分達はしばらくそのまま見つめ合った。 チャンミンがふと笑う。 「まあそんなこと無理でしたけど、いい機会だったかもしれないです。 知ってましたか?ヒョン、俺達はもういい大人だって。俺を子供みたいに見て... 続きをみる

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  • 「PLAY23」ユノ×チャンミン

    チャンミンが一息ついて、視線を泳がせる。 「いや、今更なのは自分のせいです。俺はやっぱり前に進んでなかったんだ。ごめんなさい、ヒョン。怒鳴って」 俺は首を横に振った。その俺を視界に入れながら、チャンミンの視線は泳いだままだ。 「打ち合わせまで、ちょっと時間が欲しいんで、もう出て行って下さい。俺は今... 続きをみる

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  • 「夢の続き72」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、俺そろそろ行きますから、好きな時間に帰って下さい」 どこからこんなに集まってきたのか、子供たちに埋もれているユノにかき分けて言う。 「あ……うん。じゃあ入口まで見送る!」 「はあ」 ユノが振り返って子供たちに手を振りながら、入口まで一緒に歩く。 「じゃあ、ユノさん」 と、後ろのユノに振... 続きをみる

  • 「PLAY22」ユノ×チャンミン

    「ツアーが始まって、この頃ずっと一緒だったから、それが普通になってた。目を開けたら、いつも誰かと目が合って、その誰かが俺が起きたのに気付くんだ」 まるで宇宙人でも見るように、俺の顔を見ている。 「それで、分かったよ。 相手が目が覚めて、 すぐに起きたことが知れるのは、 その寝顔を見ているからなんだ... 続きをみる

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  • 「夢の続き71」ユノ×チャンミン

    ユノの目は絵本コーナーを三周した。 そして、四周目に入った。 「あの、ユノさん!なかったらいいです」 これで時間がきそうだ。 「え、あ……うん」 ユノが肩を落とした。 「今度本屋で買って来る」 「いやいや、大丈夫ですから。一緒に本屋に行くこともあるでしょうし、その時に見せて下さい」 「でも全部で四... 続きをみる

  • 「PLAY21」ユノ×チャンミン

    「悪かったと思ってます。やり過ぎました」 そう切り出したチャンミンは俺の表情から、俺が既に不機嫌じゃないことは分かってる。 「変な冗談だったよ。お前らしくない」 シャツの上にニットを着ていた俺は部屋の暖房が暑くてニットごと袖をまくる。 「俺だってあんなつまらない冗談しますよ。まだ怒ってるんですか?... 続きをみる

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  • 「夢の続き70」ユノ×チャンミン

    昨日、土曜日も学校で、もう年内は日曜の午前中しか自由な時間は取れなくなりそうだ。 なりそうだっていうか、なる。 「チャンミン。たくさんあるね」 ユノが俺に振り返って笑った。 「ですね」 調べたら本当にすぐ近くだった。自分達は借りられないけど、読むことができるだけでもいい。 俺は普段大学の図書館を利... 続きをみる

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  • 「夢の続き69」ユノ×チャンミン

    「聞いて下さいチャンミンさんっ!最後まで聞けばチャンミンさんが考えてるような役じゃないかもしれません!」 おめでたい恰好をした後輩が必死になって言って来る。 キュヒョンもその必死さに、カレーを口に入れながらにやけ顔をやめた。 俺も鬼じゃない。そこまで言うなら聞いてやる。 「よし、言ってみろ」 「え... 続きをみる

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  • 「PLAY20」ユノ×チャンミン

    今朝起きて、俺は違和感を覚えた。 それは酒が大分残っていて、とんでもない頭痛と気持ち悪さで起きたことが殆ど。 その不快感を引きずったまま、俺は今移動車に乗っている。 隣には、携帯電話のゲームをしているチャンミンがいる。 ……昨日の夜、俺に記憶があるところまではチャンミンは帰ってこなかった。 俺が寝... 続きをみる

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  • 「夢の続き68」ユノ×チャンミン

    「あ、そうだ。多分、徒歩圏内に市立の図書館がありますよ。今度の日曜日行ってみましょうか?」 「え、本当?」 ユノが顔を輝かせた。 「昼から俺バイトだから、午前中だけなら付き合えます。ユノさん、そのままずっといればいいし。場所調べときますよ」 俺の探してる絵本はないと思うけど、久しぶりに俺も本が読み... 続きをみる

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  • 「PLAY19」ユノ×チャンミン

    息が止まった。 俺の唇の感触を確かめるような、唇でつまむような簡単なキスがされて、すぐ離される。 でも今回離されたのは体ごとで、離しながら俯いたチャンミンが、 「俺も酔ったみたいなんで先帰ります。ヒョンちゃんと戻って下さいよ」 三階ですから、と俯いたまま口の端を上げて、こちらの反応も見ず、廊下を歩... 続きをみる

  • 「夢の続き67」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、映画出たいですか?」 「え!なに?」 今日は実習後で遅かったから、ユノがバイト終わりに買ってきてくれていた「サーモンクリームパスタ」を二人で食べていた。 まあ、これもクリスマス商品なんだけど。 「映画って言っても学生映画ですけど。でも映画祭に出したりするようなこともありますよ。多分完成... 続きをみる

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  • 「夢の続き66」ユノ×チャンミン

    「うーん。あの人、結構変わってるよ?ちなみに連絡先なんてない。携帯持ってない」 「え、そうなんですか!」 「うん。どうしてもってことなら聞いとくけど」 うちにいるから。 「そうですかあ、まあそれで、俺はあの人は知り合いじゃないからって、言ったら、じゃああとの二人のどっちでもいいからって言われたんで... 続きをみる

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  • 「夢の続き65」ユノ×チャンミン

    「我が友人、シム・チャンミンが余裕そうで俺は嬉しいよ」 学食に向かう途中の校舎と校舎の間の通路で、無視をしている俺にグレーのコート姿のキュヒョンが同じことを二回笑って言った直後。 「チャンミンさん、キュヒョンさん!」 後ろから呼び止められた。 振り返ると爽やかな笑顔で片手を上げて、俺達の前に青いシ... 続きをみる

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  • 「夢の続き64」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、俺の専攻知ってますか?」 「え?」 朝起きて、フライパンを持ったユノに言う。 俺は寝ぼけ眼のまま、昨晩、とりあえずユノが俺の何を知っているのか気になったのを思い出したのだった。 ベッドから上半身を起こした俺に、フライパン片手のエプロン姿のユノが、「おはよう!」と言ってきた返事がそれだっ... 続きをみる

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  • 「夢の続き63」ユノ×チャンミン

    いいから早く食えって。ユノのフォークを渡すと、俺の顔を見ながら食べた。 その目が丸くなった。 「んーー!チャンミン!美味しいっ!」 悶えた。 「でしょ!」 ユノが頷きながら夢中で食べ始めた。 カレーに引き続き、完全にグルメ生活だ。 食べ終わって、ユノがうとうとし始めたので、今日は後片付けを俺が全部... 続きをみる

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  • 「夢の続き62」ユノ×チャンミン

    もう11月も終わりだ。 冬も本番だけど、今年は去年より少し暖かいかな。 昨日は、店長がバイト中ずっと「カレー美味しかった」と思い出したように呟いていた。 今日はキュヒョンがカップ麺に、持って帰ったごま油を垂らしていた(うちにもごま油はあったのに「マイごま油にする!」と言い張って買った)。 昨日の夜... 続きをみる

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  • 「夢の続き61」ユノ×チャンミン

    「……これは……俺が知っているカレーというものではないけれど……でも……」 「美味しいっ!!」 ユノが叫んで、先に言ったキュヒョンが頷いた。 「うん、美味しいよこれは!」 店長も興奮気味にまた口に運ぶ。 「確かに美味しい」 俺も半信半疑でもう一口、口に入れた。 「うまい」 「美味しいっ!」 「うん... 続きをみる

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  • 「夢の続き60」ユノ×チャンミン

    「おい、チャンミン。起きろ」 少し眠れた。 「煮えた?」 「多分。じゃがいもに箸が通る」 ユノはすうすうと寝息を立てて寝ている。 「じゃあ、ルーだ」 キュヒョンも見守る中、袋を開ける。 入れた。 キュヒョンが鍋のカレーとパッケージを見比べた。 「王子さまの力はこんなもんじゃないみたいだぞ」 「足り... 続きをみる

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  • 「夢の続き59」ユノ×チャンミン

    切った野菜を鍋で炒めだした俺の横でキュヒョンの飴色玉ねぎが完成した。 「もう俺はさっき一緒に買ったインスタントラーメンにこれ入れて食って寝たい」 「なあ、キュヒョン。イチゴも炒めた方がいいと思う?」 「俺に聞くなよ」 「いれない方向もあると思うんだけど」 「何言ってんだ。このカレーはごま油とイチゴ... 続きをみる

  • 「夢の続き58」ユノ×チャンミン

    俺は研いだ米をセットしていた。こういうのは米を炊き忘れるという王道パターンがあるから、注意しないといけないんだ。 「おい、チャンミン」 玉ねぎのみじん切りの工程をなんとか終えたあと、それを炒めはじめたキュヒョンに呼ばれて振り返った。 手を止めて、俺達の間にいるユノを唖然と見ている。 「リーダー寝て... 続きをみる

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  • 「夢の続き57」ユノ×チャンミン

    「飴色に炒める?」 キュヒョンが聞いてきた。 「それが美味しいと聞いたからやってみたいんだ」 「ほお」 「じゃあ、とりあえずユノさん野菜を洗って下さい。俺が切るんで、キュヒョンは玉ねぎを炒めて」 「俺が野菜切りたい!」 ユノが主張した。 「はあ。じゃあ、そうして下さい。俺米炊きますよ。とりあえず野... 続きをみる

  • 「夢の続き56」ユノ×チャンミン

        ***カレーの王子さまの作り方(「シム・チャンミン」アレンジ)*** 材料 カレーの王子さま顆粒 2袋 鶏肉 適量 にんじん 適量 じゃがいも 適量 玉ねぎ 適量 サラダ油 適量 作り方 1 切る(23歳用) 鶏肉、にんじん、じゃがいもを食べやすい大きさに切ります。玉ねぎは半分を食べやすい... 続きをみる

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  • 「夢の続き55」ユノ×チャンミン

    「おー……」 キュヒョンが玄関で突っ立って声を上げた。 俺はビニール袋を、流しの横に置いている。 「クリスマスっぽいよね!」 先に部屋に入ったユノが玄関でキュヒョンに話しかけた。 「どちらかというとサイコっぽいですけど」 と言って部屋を見ながら、キュヒョンが靴を脱ぐ。 「この前来た時と、大分様子が... 続きをみる

  • はじめましてのようなものと、あとがきのようなもの

    皆さま、はじめまして。当ブログの話を書いております者です。 はじめまして遅すぎなんだよ!そんなのいいから早く「PLAY」の続き書けよ!また「夢の続き」が続いてねーよ!ってゆーかもう読んでねーよ! と思われていらっしゃることでしょう。 そうですね。お気持ち分かります。 でも少しだけお目をかして下さい... 続きをみる

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  • 「夢の続き54」ユノ×チャンミン

    『ごま油』と『イチゴ』もかごに入れた俺たちは肉コーナーに来ています。 「なあ、ブロッコリーはまだいいけど、ピーマンなんかいるか?」 キュヒョンが後ろで俺の持ったかごを見ながらぶつぶつ言っている。 「これは俺の入れたいもんだよ。ブロッコリーも体に良いだろ」 「野菜ばっかだな」 「肉もいれるんだからい... 続きをみる

  • 「夢の続き53」ユノ×チャンミン

    『カレーの王子さま』を仲間に入れた俺達は野菜コーナーに来ています。 「しかし、ルーがあればカレーができるなんてすごいな」 ルーのパッケージを見ながら、キュヒョンが後ろで呟いている。 「それでもにんじんとじゃがいもとたまねぎと肉は入れないと、日本のカレーっぽくならないと思うよ」 じゃがいもをかごに放... 続きをみる

  • 「夢の続き52」ユノ×チャンミン

    「こ、これは……」 キュヒョンと俺が目を見張る。 「……ユノさん……これ……ホワイトシチューですよ?」 色から違う! 「ユノさん……これカレーじゃない……ですよ……?」 俺の意識が遠くなるのを感じる。 「ち、違うよ!これは、いつも見てなかったから、こういうのもあるんだ、と思って見てただけ!」 ユノ... 続きをみる

  • 「夢の続き51」ユノ×チャンミン

    「いや、ちょっと待て」 キュヒョンが笑い終える。 「ベースが辛かったら、それなりの辛さにはなるだろ。俺は、日本の激辛ぐらいはいけるだろうけど……」 と言って、隣のユノを見た。 さっきまで笑ってたユノが、キュヒョンの顔を見て段々と不安そうな表情に変わる。 「分かったよ。カレーのルーはユノさんに選んで... 続きをみる

  • 「夢の続き50」ユノ×チャンミン

    俺は深く息を吐いた。 手分けしようとした俺が馬鹿だったのか。 「野菜コーナーからいきますよ。そのお菓子入れていいから」 かごを出すと、ばらばらと入れられた。 野菜コーナーに向かいながらユノとキュヒョンはきょろきょろと辺りを見ている。 既に飲み物やらが入ったかごに、菓子も無事に入って良かったのか、ユ... 続きをみる

  • 「夢の続き49」ユノ×チャンミン

    「集合……」 菓子コーナーの端で俺は表情無く言った、 片手をあげて、もう一方の手でかごを持っている。 しゃがんだユノとキュヒョンが菓子を持ったまま、口半開きで俺を見上げた。 いなくなったと思ったら……。 ユノが悪事の最中で見つかったように「ハッ!」とした顔をして、慌てて立ち上がった。 「ち、違うよ... 続きをみる

  • 「夢の続き48」ユノ×チャンミン

    「それでね、土曜日バイト終わってから、さっそくそのコンロで作ろうと思ってるんだ。明日設置できるか分からないし」 ユノがもじもじしながら俺に言う。 「でもまだ自信ないから、チャンミンも学校から帰ってもし時間があったら、一緒に作らない?それで店長やキュヒョンにも食べてもらえたらいいな」 ああ、店長には... 続きをみる

  • 「夢の続き47」ユノ×チャンミン

    ユノが顔を真っ赤にして改めて言った。 「サンタさんが作るんじゃなくて、 俺がチャンミンに、新しいのでいっぱいご飯作りたかったんだ」 「はあ……ありがとうございます」 最後は俺のプレゼントかユノのプレゼントか分からなくなったな。 「うん!」 と言ってユノが満足そうに笑った。 それで、俺は何も言えなく... 続きをみる

  • 「夢の続き46」ユノ×チャンミン

    ~シム(俺の苗字)随想録P.44 「ユノさん……美味しいんで……」 フレームつまんで必死に俺を見てるけど、その鼻眼鏡、度入ってないでしょう。 あと、もう言うのもあれなんですけど、これあなたの前で一回食べてるし。 照れながらユノがまた眼鏡をとって、照り焼きチキン弁当を食べ始めた。 「あの、ユノさん。... 続きをみる

  • 「夢の続き45」ユノ×チャンミン

    「相変わらずお前のとこの時間の流れはどうかしちゃってるな」 カップヌードルをおやつがわりに食べているキュヒョンが言った。 俺は何も言わず、缶コーヒーを口に含んだ。 本当は学食の珈琲が美味しいから飲みたかったけど、今日は土曜日だから営業時間が終わってしまった。 二日前の木曜の話を、金曜日の昨日はお互... 続きをみる

  • 「夢の続き44」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、これ……ガスコンロですよ?」 ふた口の。 「どう?どう?」 同じ状態で聞いてくる。 ということはやっぱり間違ってないのか。確かに、ガスコンロと間違えた、とか聞いたことない。 一応中も見る。ちゃんと箱に書かれたものが入ってる。 「え、あー……」 俺が言葉を発すると、手を少し下げて目を出し... 続きをみる

  • 「夢の続き43」ユノ×チャンミン

    再度顔を隠した両手の指の間から、こっちを見ているユノに聞く。 「俺にですか?これ」 『サンタさんから!!』 また声を出さずに言われる。指を閉じて目も隠した。 「はあ」 11月にサンタがわざわざスイッチまで切って、こたつにこれを入れに来たのか…… にしてもでかいな。 引っ張り出すと、重さもある。 ユ... 続きをみる