「DOKI☆DOKI☆らぶ♡11~桃色のロンリネス~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!突然の雨の中、走って追いついたシム・チャンミンが、子猫と一緒に弟の部屋に来たっ!☆でもユノ先生のことを知られちゃって……!!桃太郎役で学園のアイドル、ミノ、おじいさん役で学級委員のキュヒョンも交えたシウォンのDOKI☆D... 続きをみる
東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡11~桃色のロンリネス~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!突然の雨の中、走って追いついたシム・チャンミンが、子猫と一緒に弟の部屋に来たっ!☆でもユノ先生のことを知られちゃって……!!桃太郎役で学園のアイドル、ミノ、おじいさん役で学級委員のキュヒョンも交えたシウォンのDOKI☆D... 続きをみる
「一口ちょうだい、チャンミン!」 「はあ……」 ユノのこの癖は別にいいけど、何で?と思う。 「あの、同じ物食べてるんですけど」 「でも、チャンミンの方が美味しそうに見えるから」 何て隣の芝生が青く見える人なんだろうか。 別に食べさせるのはなんてことない。 でも俺はいつも、「えー」とか「何でですか?... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、南極大陸で、大陸の調査員ウィリアム・トッティ(27)の眠れない悩みを伺っているところなのです... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡10~子猫とアイツと脱脂綿~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!おばあさん役の練習に、「殺しのバンビ」が出てこないっ!?そんな中アイツは喧嘩してBORO☆BORO☆にっ!?ハンカチを返しにシウォンは走ったけれど、突然の雨に子猫も出てきちゃったっ☆村人役のユノ先生、桃太郎役で友人のミノ... 続きをみる
みなさま、こんばんは。完全に寝てしまっていた者です。 これから「眠れない夜のエンジェル」を書きますので、今日はエンジェルはお休みにさせて頂くことになるかと思われます。 大変申し訳ありませんでした。最近は、夜になりますと、どうしたことか眠くて。 今日は、「DOKI☆DOKI☆らぶ♡」とあと何か上げら... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡9~雨の中のブロークンハート~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!文化祭で「桃太郎」を公演することになったシウォンのクラス!☆ユノ先生が好きなこと、おばあさん役の「殺しのバンビ」にバレちゃった!?☆桃太郎役で友人のミノも番長と戦う宣言っ!おじいさん役で学級委員のライバル、キュヒョンも交... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、カリフォルニア州はロサンゼルスで、子孫であるチャンミンのナビを務めてはいるものの、なかなかミ... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡8~招かれてはいない客~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!文化祭で「桃太郎」を公演することになったシウォンのクラス!☆「シンデレラ」を演じる稲妻シンデレラにユノ先生のことが好きなのがバレちゃった!?おばあさん役の殺しのバンビ、桃太郎役で友人のミノ、おじいさん役で学級委員のライバ... 続きをみる
今日はチャンミンと付き合って一年の日。 再始動から色々あって、今がこんなに幸せで嘘みたいだなって思える。 別居生活の話も出てるけど、そんなのしないよね?チャンミン。 俺たちはずっと一緒に住むんだ。 それでね!今日は、一年記念だから、俺が腕によりをかけて作ろうと思って。 手料理を! チャンミンの作っ... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、カリフォルニア州はロサンゼルスで、子孫であるチャンミンの車のナビを務めながら、真夜中のハイウ... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡7~しーくれっとらぶ~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!来たる文化祭の出し物は「桃太郎」に決まったけれど!?大好きなユノ先生の夫婦役になったのはシム・チャンミンっ!!シウォンは鬼役に決まってさあ大変!☆桃太郎役で友人のミノ、キジ役で学級委員のライバルキュヒョンも交えたシウォン... 続きをみる
みなさま、こんばんは。ほぼ、朝でございますが、「眠れない夜のエンジェル」を書いている最中に、気を失うように寝ていたものです。 何と言う事でしょうね。 二日に一度上げると公言しておきながらの失態でございました。 今から残りを書きますので、ぷんぷんしながらお待ちください。 明日の深夜は必ず天使はやって... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡6~会議は教室で起こってる!?~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!「稲妻シンデレラ」こと番長と「殺しのバンビ」ことシム・チャンミン、学園のアイドルで友人のミノが、文化祭のあと喧嘩をすることにっ!?☆番長に勝たないとシウォンはキスされちゃうのっ!?大好きなユノ先生とライバルで学級委員のキ... 続きをみる
俺はヘンリー。 中国班のスーパージュニアMのメンバーだ。 だから、基本、スーパージュニアMが中国で活動する時にしか参加はしない。 でも、シングルも出したし、韓国のバラエティ番組にも出てる。 なかなか順調に人気も上がっているようだ。 でも、やはりMのメンバーだからか、 メンバーとの萌え的なものはほぼ... 続きをみる
マネージャーが帰って来て、三人でニュースを見ながら、夕食を食べた。 「一日なら実家帰って来てもいいよ」 明日は俺の専属のマネージャーが俺を迎えに来て、帰国する。 元々は日帰りのスケジュールだったけれど、俺達には今、一週間の休暇が与えられていた。 でもリミットはそのくらいだろう。それ以上はいらない噂... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、カリフォルニア州はロサンゼルスで、僕の子孫であるチャンミンを探しているところなのです。 「ご... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、ポルトガルはリスボンで、カルロス・ジョアン二(57)の眠れない悩みを伺っているところなのです... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡5~ガラスの靴をはいた番長~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!「殺しのバンビ」ことシム・チャンミンを探しに番長がやってきたっ!!「稲妻シンデレラ」が向かうチャンミンの後ろの席はシウォンだけれど!?☆大好きなユノ先生と学園のアイドルで友人のミノ、ライバルで学級委員のキュヒョンも交えた... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、東京都は港区で、僕の子孫であるかもしれないチャンミンの部屋の台所にお邪魔しているのら。 「そ... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、東京都は港区で、僕の子孫であるかもしれないチャンミンから、『眠れない悩み』を見せつけられてい... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡4~ライバルは学級委員~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!中がバターまみれの鞄を「殺しのバンビ」が家まで届けてくれたっ☆でも鞄がぶつかって、部屋の窓はBAKI☆BAKI☆にっ!?大好きなユノ先生とのあんな事も明らかになって、学園のアイドルで友人のミノ、ライバルの学級委員キュヒョ... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は今、自分の子孫であるかもしれない、もう一人のシム・チャンミンの「眠れない悩み」をまさに聞いている... 続きをみる
~~このお話は、真夜中に起きているあなたに贈る、真夜中のお話。 こんばんは、みなさん。 僕の名前はシム・チャンミン。 僕は、『眠れない人の悩みを聞くエンジェル』です。 今日も良い夜になりましたね。 僕は、今、東京都は港区にやってきています。 このマンションにどうやら眠れない人がいるみたいなのです。... 続きをみる
最近、始めましたお話で毎日その主役の方の画像を確かめておる者です。 何日か前のつぶやきのようなもので、「ラブコメ期」の早なる脱却を望む記事を書いておりましたが、その記事を書いておりました最中に起こりました天災のことで、ちょっとしたおしらせのようなものです。 創設当初、過疎化した村の学校の一クラス分... 続きをみる
心地よい眠りから覚めて目を開けると、 ……警察官がいた。 ぼんやりと眺める。 デスクの上から顔を出して俺を覗き込んでいた。 「おはようございます」 と、声をかけると、 敬礼した。 「早起きですね」 「うん。腹減った」 この人、ダイエットどうでも良くなってるな。 テレビの前のローテーブルに立って、リ... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡3~出会いは突然のハンカチに包まれて~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!同じクラスに転校してきたシム・チャンミンはとっても喧嘩の強い「殺しのバンビ」☆彼のせいで、トーストを鞄に直に入れて、バターまみれにしちゃったこと、まさかユノ先生に知られちゃったっ!?学園のアイドルで友人のミノ、ライバルの... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡2~気になるアイツは転校生~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ
~~~~前回までのあらすじ~~~~ 男子校に通っているシウォンはなんと女の子!目覚まし時計をかけ間違えて、遅刻ギリギリ、朝に走ってぶつかった男の子が同じクラスに転校してきちゃった☆大好きなユノ先生と、学園のアイドルで友人のミノ、ライバルの学級委員キュヒョンも交えて、シウォンのDOKI☆DOKI☆学... 続きをみる
「あと、これも買っといたよ」 マネージャーがつんつるてんのパジャマを着たユノに、手渡した。 人形用のコップ。 「洗いましょう」 俺はユノから取って洗って、また手渡した。 「ありがとうございます」 ユノが少し眺めてから顔を上げて微笑んで言った。 「ありがとうございます」 俺もマネージャーに言った。 ... 続きをみる
「DOKI☆DOKI☆らぶ♡1~恋はバター味~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ
*シウォンが女の子です。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 私の名前は、チェ・シウォン、16歳。 高校二年生、みずがめ座。 れっきとした女の子だよ!でもね、私にはナイショなことがあるんだ! 私、パパの経営している私立の高校に通っているんだけど、 ここ... 続きをみる
不要な物を全てどけて洗面台の上にユノをのせた。 「頭から洗って下さい。洗ったら、お風呂もはいれますよ」 「見られながら洗うの?」 「当たり前でしょ。マネージャーと交代する?」 「いや、いいよ。もう気にしないよ」 ユノがやけになっている。サンタクロースの服を脱いで素っ裸になった。 「じゃあ、シャンプ... 続きをみる
みなさま、こんばんは。毎日スムーズにお話を書いている者です。 相変わらず朝方まで書いておりますが、主軸が終わったために苦戦を強いられることなく、書いております。 前回の「あとがきのようなもの」でもお伝えしておりますが、只今勝手に管理人が考えております「ラブコメ期」でございますゆえ、それに合わせたお... 続きをみる
「これさ……」 自分の着ている服を眺めて、テーブルの上のユノが言う。 「普段着にできるかな?」 水色の王子服から顔を上げて、立っている俺を見上げた。 その足元には、警察の制服が脱ぎ捨ててある。 「これはどうですか?」 箱から出した迷彩服を渡す。 「なんか一足先に行ったみたいな気分になるな」 「ユノ... 続きをみる
「サソリに気を付けて」 キリンに言われて、駆け出そうとしたのをやめた。 一緒に歩いて行く。 でも近づいたら、もう嬉しくて、 「走っていい?」 と、キリンに聞いた。 「サソリと蛇に気を付けて」 蛇まで言われて、僕はまたキリンと一緒に側まで歩いた。 「ラクダがいっぱい!」 大きなプールのように青い泉を... 続きをみる
「喉乾いた?」 「少しだけ」 「苦い?」 「めちゃくちゃ」 割ったスイカを食べながら歩いた。 「休憩できるところまで、まず行こう」 そう言われて、残りのバナナを持って目指す。 頭にはスイカ、 ぴったりと大きな葉で覆った僕の体。 キリンが僕を覗き込む。 「ここだと良く目立つね」 砂漠化した大地に、緑... 続きをみる
「リョウク!」 「はいはい」 あーあ、と思いながら見た。 並々と焼酎が注がれていくグラスを。 僕は何杯も何杯も飲んで、酔っ払っていた。 もう飲めない、って言ったばっかりだった。 けど、飲んだ。 「リョウクも早く恋人作れよ」 「そんなに簡単に作れないよ」 「本当にいないの?」 「いないよ」 「じゃあ... 続きをみる
「こんな感じはどうですか?」 「あ、いいね」 なんだかんだ言って、ベッドやソファー以外にもハンカチや布を床に敷いたりして、なんだか柔らかそうな部屋が出来た。 「ふわふわだ」 ユノがベッドに突っ伏す。 気持ち良さそうにフェイスタオルに包まる。 「チャンミンは可哀想だなー。こんな気持ちいい部屋に住めな... 続きをみる
岩の上に、僕は横になった。 もう一歩も歩けない気がした。 体中がべたべたする。でも別に誰に見られているわけでもない。 それはどうでも良かった。 それよりも。 「歯磨きたいな」 キリンが僕を見下ろす。 「磨きたい?」 「うん」 「分かった」 僕は目を丸くした。 「え、できるの?」 キリンが辺りを見廻... 続きをみる
最近、俺がはまり始めた趣味。 ユノも知っているけれど、一緒にはしたことない。 日本で買ったやつを取り出して来て、デスクの上で箱を開けた。 こちらに移動させたユノが、中を覗き込んでから俺を見上げる。 「これで作るの?」 「はい」 ばらばらとピースをデスクに半分ほどあける。 俺は口元が弛んだ。 「床と... 続きをみる
「君の瞳に恋してる」ユノ×チャンミンの短編 ヒチョル イトゥク
「あ、お帰り」 「おー」 「今俺しかいないよ」 「あ、そう」 ダイニングに入って来たヒチョルを、イトゥクはテーブルで迎えた。 「どこ行ってたの?」 「ああ、買い物?そっちは今日、何してたの?」 「なんか昨日の疲れでさ」 深夜までしていた仕事のせいで、今日が休みにも関わらず、 メンバーが午前中みんな... 続きをみる
マネージャーからの連絡が入った。 今日は休みで、というか恐らく俺単体の仕事以外は無期限の休暇に入りそうだった。 そして、ユノの状態はやっぱり隠す方向で決定したらしい。 メッセージを見ながら、珈琲に口つける。 これを知ったら落ち込みそうだな。 ちらりと横目で見た。 「あ!全部食べたの!」 俺に言われ... 続きをみる
新しいハート型の葉を足に巻いて、川でいつの間にか帽子をなくしていた僕は、 頭にもそれを巻いて、キリンと一緒にまた歩き始めた。 「あれも食べられるよね?」 キリンが少し首を下げて僕を見た。 洗うことが出来ずに、泣いていたそのままの顔で、キリンが向いた方を見る。 そう言えば、持っていたマンゴーもいつの... 続きをみる
ダイニングテーブルの上に用意した材料を出していく。 「ちょっとこれ持ってて」 まだ湯気が出ている、茹でた殻付きの卵を、ユノの両腕に託した。 「えっ!チャンミンっ」 ユノが抱える。 俺は包丁とまな板を出して、たまねぎのみじん切りを開始した。 「うわっ。うわっ」 ちらりと見ると、手が滑ったのか卵がテー... 続きをみる
「じゃあ僕から行くね、できるだけ早く渡ってきて」 キリンはそう言うと、ざぶんと水に入った。 固まっている僕を余所に五メートルはある川幅をすいすいと泳いでいく。 首だけしか見えないけど、キリンが泳いでるの初めて見た。 僕も行かないと、と思うんだけど。 ぬかるんだ地面に埋まって水に殆どつかった丸太の前... 続きをみる
「今日中に森を抜けないと」 キリンが脚を速めた。 「夜になったら危ないから」 新たに取って来たマンゴーを抱えて僕達は歩く。 はじめて川に出た。 茶色く濁った水の中にすごく大きな泥の塊のような物体が三つ見えた。 それがぶしゅっと鼻から水を出した。 「カバっ!!!」 僕は顔を輝かせる。ぶるぶると揺れる... 続きをみる
「お、お、お、お前なあっ!!!」 ユノが何かしているまま俺に言う。 終わったのか着ていたハンカチを整えながらこちらを向いた。 「あれ俺死んでたぞっ!!!しかも衝撃で途中で止まった!!!」 ビニール袋の端を掴んで閉めながら目くじら立てて怒鳴っている。 「すいません。でも寝てたんで」 「寝てたで済むか... 続きをみる
「はじめまして」 「あ、はじめまして」」 「どっからですか?」 「あ、ソウルです」 「へえ、都会だなあ。俺は光州です」 「ああ、いいとこですねえ」 という会話をしたのは大分前。 「……ユノ。暇だから話しましょう」 「ああ、うん」 「ユノ……元気ない?」 「ああ、ちょっとしっけちゃって」 僕はユノの... 続きをみる
トイレットペーパーと小さいビニール袋をユノのベッド、というか全面ベッドになっているテーブルに置いた。 「こぼさないようにだけお願いします」 「え、待って。チャンミン寝てる間に催したらチャンミンのいるとこで俺すんの?」 「俺だって嫌ですよ」 「俺なんかもっと嫌だよっ!」 電気の消えた暗い部屋で、俺達... 続きをみる
日差しが出てきた。 ジャングルで自分達を覆う背の高い木も多いとはいえ、この紫外線は強い。 スイカの帽子を被った。手足は、ハート形の葉で覆ってみた。 キリンが首を曲げて僕を見た。 「こんなの見たことない」 「僕もないよ」 獣道を僕たちは歩く。キリンは首を器用に曲げて枝をよけていく。 その僕達の正面を... 続きをみる
「トゥギヒョン。それ何ですか?」 スウェット姿のキュヒョンが焼酎の一升瓶片手に部屋に入って来た。 俺は顔が弛む。 「うん。何となくな」 「なんかお祝い事でもあったのかと思いました」 床に座っていた俺の前に腰掛けた。 「まあ、誰かのお祝いかも」 「どういうことです?」 用意していた二人のグラスにキュ... 続きをみる
でも食べた。だって喉が渇いてるし。 苦い苦い言いながら僕は食べた。 「あんまり無理しない方がいいよ」 かじりながら、スイカを抱えて歩く僕に首を下ろして言う。 「誰が無理させたのっ!」 ふぉふぉふぉ。 キリンが声を出した。 出して、ぴたりと歩みを止めた。 「なに今の?」 僕も立ち止まって、見上げた。... 続きをみる