夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「今日の料理 1」ユノ シウミン 東方神起の短編 EXOの短編


「はい。今日の料理はポテトサラダです」
明るいスタジオで、シウミンは隣に立つボールに入ったポテトサラダをカメラに差し出した料理家を見た。
「ユノ先生。ポテトサラダ美味しそうですね」
まだアナウンサー歴一年の新人だが、シウミンの真面目さはスタッフの評判も良く、昼のニュース番組から、初めて主婦層に人気のある料理番組のお声がかかった。普段料理はすることのなかったシウミンだが、一か月もこの収録をしていると自宅でも台所に立つようになり、ますます熱の入る仕事ぶりに、視聴率も良い。
「そうですね、ポテトサラダは男なら誰でも好きでしょう。僕も好きなんですよ」
今日のゲストはこの道三十年のベテラン、三十歳でパークハイオットットのシェフも勤め上げた経歴を持つチョン・ユノだ。四十八歳で、今では世界中に犬のアイスクリーム専門店「ワンアイスクリーム」を展開させている。連日、犬連れの客で超満員だ。
「僕も大好きです!タバスコとかかけて辛くしても美味しいですよね」
「そうですね!僕は甘くしますよ」
「ええっ」
開始早々、いきなり思ってもみなかった返しが出てシウミンは思わず声を上げた。一応料理の手順の台本はあるのだが、合間合間に挟む会話はアドリブだ。
にこにことした顔でジャガイモをざるに入れて洗う料理家に切れ長の目を見開いていた。
「はい。洗えました。次はこれを茹でますよ」
「あ、はい。こちらが茹でられたじゃがいもです」
慌てて、シウミンは手元に置かれた鍋の蓋を開けた。
「皆さんは、茹でている間に具材を準備しましょう」
コック帽も板についている料理家は、きゅうりと玉ねぎと人参の入ったざるをカメラの前に見せた。
「玉ねぎを入れると味が良くなりますからね。ではシウミンさん一緒に人参を切りましょうか」
シウミンは先ほどの甘くすると言うのはどういう風にか、そっちが気になって仕方なかったが、今更聞くと流れが悪くなるかと黙って料理家と人参を切って行く。
だが、やはり気になり聞いた。
「先生、すいません。さっきのポテトサラダを甘くすると言うのは……あれ?先生?」





つづく



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