夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「白が降りしきる深夜 8」テミン セフン SHINeeの短編 EXOの短編


テミンのはっきりと二重になった目は大きくはないがそう見える。自分を責めていることは十分みてとれた。
「スプライトかコーラあるけど」
言いながら奥に行ってしまう灰色のスリッパを眺めて、今日自分が一体何をしたのか一日を思い出しつつ、上がった。
手前のキッチンに入ってしまったが、奥にはベッドがある。シングルサイズに僅かに安堵を覚え、セフンはビジネスバッグを置き、上着を脱いで見渡した。
洋服掛けが置いてあるが、あとは奥のテレビだけでインテリアは殆どないに等しかった。
もう一部屋あるのかと振り返る。
電気の消えた廊下にはユニットバスに恐らく続いているドアがあるだけだ。
スーツとコート類の洋服掛けとキャップ類が上に並べられた奥の棚に服が何着が畳んであった。残りはベッドの収納だろうとは思ったが、それでも物が少ないと思った。
「物が少ないですね」
隣に立つ背の高いフロアランプを、セフンは自分よりは低いと比べながら、スイッチを目で探していると、後ろから「コーラかスプライト」と問われた。
「スプライトで」
それは置いておき、キッチンへ向かった。
「座ってて良いよ」
一人掛けのソファーがあるのは見たが、一人用だし、生活を垣間見たかったのだ。
流し台に置いてあるインスタントラーメンにほっとしていると「安心した?」とグラスに注ぎながら、口の片端を上げ「一人暮らしで」と続けられた。
「と言うか人間で」
後ろで棒立ちのまま、セフンが返すと「なんだよそれ」と柔らかに微笑む、斜め後ろからの顏のラインを眺めて、この人間が自分のように誰かに愛を語り、裸で抱き合ったりしてきたのだろうかと思うと、その相手に滅茶苦茶に妬いた。
「さっきの何ですか」
胸に灯った炎を隠さずに声に出すと、「はい」と振り向いて渡される。
先にリビングに戻られ、端正や冷たいなど良く言われる表情を歪めて「怒らせるようなことしたなら、教えて欲しいですけど」と追いかけた。
「上着、空いたハンガーにかけて良いよ」
ローテーブルにグラスを置き、おざなりに言われた通りにすると、ベッドに腰かけてスプライトを飲むテミンを見た。
「座れば」
「隣に座って良いですか」
ソファーを指した丸い目が、セフンに向いた。






つづく

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