夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「白が降りしきる深夜 最終回」テミン セフン SHINeeの短編 EXOの短編


顔の横に手をつかれながら、見上げる顔色が変えられなかった。
「もっと最低なこと言うと思ったけど」
と、答えられて、セフンは胸がしめつけられるのを感じた。
「自分で分かってるのはそこまでです。でも言ったのは全部さらけ出したくなったから。それくらいちゃんとは、付き合いたい」
表情が変わったのは自分だった。必死に何かを請うているようだなと思った。
「お前のちゃんとは良く分かんない」
「でも、付き合ってくれますよね」
そう言って、自分の着ているシャツの襟元を片手で開け、次々とボタンを外した。躊躇いがちに少し視線を泳がせたテミンに構わず上半身起こしながら、タンクトップごと脱ぎ取った。
「ちょっとすいません」
殆ど体重をかけず馬乗りになっている自分より小柄な身体の下にあるベルトに手をかける。
その身体が浮かされると同時に、キスがされた。
手を止めて、正面の白く綺麗な顔を見た。丸い目が、先ほどより和らいでるのを見て、柔らかかったピンク色の唇に、今度はこちらから行った。
重なり合うと、顏や腰や体中を触りながら、セフンは相手の反応も構わず数度口づけた。
「お前いつか俺にいれるな。本当最低だ」
呟いた相手の細い腰を引き寄せながら、セフンは「いつもはどうなんですか」と舌も入れた。甘い味がした。
「俺、がたいの良い外国人としか付き合った事ないから、こっちはまだ三回目くらい」
「それ以上言ったら、今すぐ俺もいれます」
白い顔を弛めて、端を上げた唇がまた降って来る。パーカーを脱がせて上半身裸にすると、セフンは目を細めた。
優しく両手で顔を支えられ、覆いかぶさるようにキスがされると、座ったまま抱きかかえた体がもっと密着する。
後ろのテレビ台に乗ったグラスの中で小さな白い泡が絶えず生まれ、上がって行く。窓は水滴で漆黒に見えなくなってしまっている。多分終電はなくなっただろう。
自分がこの人間に入る頃には、きっとこれまでにない唯一無二を相手に感じている。離れることなど考えられなくなっている。セフンは予感がした。
だって、もう一新されたような眩しさの中にいる気がする。この相手もそう思っていて欲しいと願うのは、自分の日常が今、テミンに染まったからだと、セフンは確信しながら、重ねていた。
まるで色を変えたような夜に。







『白が降りしきる深夜』おわり

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