「夢の続き40」ユノ×チャンミン
「意外にまともだな」
学食の壁掛け時計を見ながら言われる。
「そうかな」
そうでもないよ、と言って俺は、即決した今日の日替わり定食のつけあわせの千切りキャベツを口に運んだ。
「毎日ショートケーキ、みたいなのかと思った」
キュヒョンが蓋を剥がし始める。今日のは五分だったらしい。
「ああ」
頷きながら、俺はメインのおかず、揚げたての鶏の唐揚げを頬張った。
そういえばユノは昨日のおでん、熱かったのか、水と交互に口に入れてたな。
帰宅して、アパートの駐輪場に自転車を停めていると、うしろから声をかけられた。
「あれ?チャンミン?」
振り返ると、コンビニの袋を持ったユノがいた。
「ユノさん?今日残業になったんですか?」
「あ、うん。お店も忙しかったし、チャンミンも遅いから丁度いいと思って。チャンミン早かったね!俺の方が遅くなるとこだった!」
と、胸に手を当ててほうっと息を吐いた。
「はあ」
「今日、お弁当にしたんだ」
袋を持ち上げる。
「ああ。ありがとうございます。何にしたんですか?」
ユノが唐揚げを口にくわえたまま、寝ている。
俺はもう唐揚げ弁当を食べ終えて、水を飲んでいた。
「あの、ユノさん。もう寝たら?」
肩を揺する。
すごい絵面だし。
「あ、チャンミン、クリスマス近いよ……」
起きるとそう言って、もごもごと口を動かすのを再開した。
只今20時48分(ユノの退役まで481日)