「入って！チャンミンっ！」

紙テープが頭から垂れ下がったままの俺の腕を引っ張られる。

「あの……ユノさん」

「チャンミン、チャンミン！見てみて！」

「いや、もう見てます」

俺の部屋が折り紙やら画用紙やらでごちゃごちゃに飾り付けされてるのは、さっきから目に入ってる。

「クリスマスっぽいね！」

エプロン姿のユノが目をきらきらとさせて俺を見た。

「……どちらかというと保育園っぽいですけど」

そのまま床に座らされた。

「あの、ユノさん、今日、何月何日か知ってますか？」

その帽子も買ったのか。

「チャンミン！お腹空いたでしょ！！」

「……ええ、まあ」

台所からユノが手に何か持って帰ってきた。

「はい！！」

と言って「照り焼きチキン弁当」を渡された。

「いや、確かにクリスマスの商品なんですけど」

「チャンミン」

「はい」

ユノが嬉しくてたまらないというふうに顔を両手で隠したあと、こたつを指さす。

「何ですか？」

こたつ？

『めくって！！』

声を出さずに言われる。

「はあ」

横のこたつの布団をめくる。

中をのぞくと、

そこにはラッピングされた大きなプレゼントがあった。

もう何がなんだか。

只今20時36分（ユノの退役まで479日）

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よいお年を。