「夢の続き55」ユノ×チャンミン
「おー……」
キュヒョンが玄関で突っ立って声を上げた。
俺はビニール袋を、流しの横に置いている。
「クリスマスっぽいよね!」
先に部屋に入ったユノが玄関でキュヒョンに話しかけた。
「どちらかというとサイコっぽいですけど」
と言って部屋を見ながら、キュヒョンが靴を脱ぐ。
「この前来た時と、大分様子が変わったな」
コートを脱いでこたつの横に荷物と一緒に置いている。
俺の隣で、ユノがエプロンをし始めた。
「早く来い、キュヒョン」
冷蔵庫の上の掛け時計を見ると、もう20時半だ。
「おお、これが噂のコンロか」
キュヒョンが台所に来た。
「レンジやらコンロやら、お前の話題は温めるのに事欠かないな」
買ったものが多くて、時々使う簡易テーブルを台所に持ってきて設置した。
材料を並べていくと、ユノの目が輝き出す。
『今日は俺がみんなに作りたかったからいいの』
と言って、ユノはこれだけの材料代全部出そうとした。
俺もキュヒョンも断って、日本式に割り勘にした。
ユノはちゃんと貯金できるんだろうか。
「じゃあ、ユノさん一言どうぞ」
俺はユノに手のひらを出した。
「え、え」
ユノは照れながら笑った。
俺とキュヒョンが見ている。
「えっと……今日は、美味しいカレーを……みんなに食べさせたいです。二人とも……手伝ってくれてありがとう。がんばろう」
と言って照れて熱くなったんだろう両頬を両手で触った。
俺とキュヒョンが拍手をした。
「素晴らしい。今日のリーダーだな」
キュヒョンが言った。
ナイスリーダー、と言いながら、俺達は拍手を続けた。
只今20時38分(ユノの退役まで467日)