夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「夢の続き73」ユノ×チャンミン


「蓑です!蓑に輝く男で蓑輝男です!」


そう言ってきょとんとしているユノを口だけ笑ったままじっと見た。


「あ、ユノ……です」


「ユノさん!ぴったりです!」


本を脇に挟んで両手でユノに握手を求めた。


「なにが?」


と言いながらユノは握手を返している。


「なんで……君ここに?」


「この駅に住んでいます!」


爽やかな笑顔で俺を見た。


「あの……その本なんだけど」


ユノが聞いた。


「ああ、これですか?」


脇に挟まれた分厚そうな本を手に取って俺たちに見せると、確かに小さな四冊の絵本がケースにひとつにまとめられていた。


「読んでて、良かったんで借りたんです」


「そうだよね!それ良いよね」


ユノがにこっと笑った。


「はい、良かったです!」


「この人もそれ探してたんだ」


ユノを見て俺も口を挟む。


「あ、そうなんですか!」


大きな目が見開いた。


「あ、うん、次に……」


「どうぞ!!」


自分達に突き出される。
俺とユノが目を瞬かせた。


「え!……あ、いや、返し終わったあとでいいよ!」


焦っているユノを見て、横に長い口がにかっと笑った。


「でもチャンミンさん達借りられないでしょう?どうぞ!一週間です!」


ユノが俺を見る。


俺は少し笑って頷いた。


「あ……ありがとう」


差し出された本を、ユノが顔を赤くして受け取った。


「じゃあ、俺行きます」


「あ、俺も」


ユノに見送られて、俺とカラフルな後輩が図書館を出た。


駐輪場で、二人とも自転車だったから、自分の自転車にまたがる。


「ありがと」


俺が声をかけた。


「はい!撮影は春休みになったので、チャンミンさん良かったですね!」



「うん、全然良くないけど!って出ないからな!おい聞けよ!一応先輩だぞ!」




俺が言い終わる前に、爽やかな笑顔で手を振って、



俺の前を走り去っていった。









只今11時52分(ユノの退役まで449日)

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