「夢の続き9」ユノ×チャンミン
「まあ、でもすぐ出て行ってもらうし」
ただでさえ不慣れな外国生活で、やることだって沢山あって、考える処理能力は容量超えだ。
「そういや今日の食い物とかは置いてきたの?金ないんだろ?」
そう言われて、気付いて顔を上げた俺を、また手を止めてキュヒョンが見た。
「あ……でも昨日のチゲの残りがまだ」
「お前のサディストっぷりが俺は恐ろしいよ」
そんな事すっかり忘れてた。
しかも実習の日だったから、帰宅時間も遅くなって、自分の部屋がどうなっているのか不安な気持ち半分、なぜか申し訳ない気持ち半分で、アパートに着いた。
アパートの廊下から、部屋に電気が付いているのが見えた。
いる。
帰ったら誰もいなくて、机の上の置き手紙に「イママデアリガトウ」みたいなの期待したけど、どうやらそれはない。
若干躊躇したものの、意を決して鍵を差し込んだ。
ドアを開くと、俺の部屋は、すごく、すごく……
只今19時44分(ユノの退役まで508日)