夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「仲良し」ユノ×チャンミンの短編



「チャンミン、ちょっと来て」



部屋でyoutubeを見てたら、ノックされてユノが顔を出した。



さっき俺は、ドラマの撮影で遅く帰って来たユノに、一足早く「おやすみなさい」



と、声かけたところだった。



「なんですか?」



ユノはシャワーを浴び終えて、自室にいたのかTシャツと下着一枚だった。



俺はスウェット姿で、立ち上がってあとをついていくと、ユノの部屋に来い、と言う事だったから、入った。



きたねー。



と、思った。



自分達の部屋は掃除をしてくれる人がいるから、いつも清潔さはある程度保たれているけれど、



そこは今散らかしたばかりの汚さだった。



というより、この部屋だけ何か次元が変わったのか、と思うような荒れ方だった。




「これ、どうしたんですか?」



「すごい、汚くなっちゃった」



「みたいですね」



「うん」




俺達は黙って、その異次元を眺めた。




「……汚くなったから俺に見せてくれたんですか?」



「そんなことしないよ!」



ユノがちょっと怒った。



「……じゃあ、掃除ができなくなったってことですか?」



「確かに掃除はこれからどうやっていけばいいのか分からないけど」



「おやすみなさい。ヒョン」



俺はちょっと良く分からなくて、部屋を出て行こうとした。



「違う違う!待って!」



「ヒョン、なんなんですか?」



「こうなったのには理由があるんだって!」



俺は、何も言わず「次を言え」と言う風にユノを眺めた。



「チャンミンの部屋で寝たかったんだよ」



「それでこれだけ部屋を汚したんですか?」



「うん」



「ヒョン。撮影中に事故でもあったんですか?」



「こういう流れで言うとは思わなかったの!」



「ちょっと説明してみてもらってもいいですか?」



「……だからね」と面倒くさそうにユノが手も振り上げて言う。



「部屋が汚かったらチャンミンが、『これじゃあ寝られないでしょ?俺の部屋で一緒に寝ましょう!』って言うと思ったんだって!」



俺は、口をへの字にしたユノの顔をちょっと眺めてから言った。



「……説明にはなってますけど、最適ではなかったと思います」



「じゃあ、どう言えばいいの!」



ユノは、変わらず怒ってる。



「じゃあ、ヒョンが説明しやすいように違う角度からせめていきたいと思います」



俺達は疲れてるのに、お互い結構暇なのかもしれない。



ユノは何も言わず、ぶすっとして「じゃあ、言って」というように俺を見た。



「何で、俺と一緒に寝たかったんですか?」



「チャンミンが好きなのっ!!」



ぶすっとしながら俺を見るユノを眺めた。



「ちなみに……その好きって言うのは」



「だから!恋愛感情っ!」



不機嫌なユノと見つめ合った。



「……じゃあ、マネージャーに事故の大きさがどのくらいだったか聞いてきます」



「事故ってない!」



「今までヒョンは女性と付き合ってたイメージがありますけど」



「だって好きになったんだもん!」



「いつから?」



「ちょっと前!もう!何でこんなこと言わなきゃいけないんだよっ!」



そっぽを向いたユノを、眺めながら開いていた口を閉じる。



「……それらを言わずに、これをどう乗り切るつもりだったんですか?」



「チャンミンのベッドで一緒に寝て、だんだん俺のこと気にしてもらおうと思ったんだよ!!」



「は~……」



俺は感嘆の溜息を漏らした。



「なんだよそれ!」



ユノは怒っている。



「まあ、その気持ちには応えられませんが、遅いですし一緒には寝てあげます。来てください」



口を尖らせたまま、ユノは黙った。俺は顔を廊下に向ける。



「はい、行きますよ」



そうして、俺達は俺のベッドで二人で寝た。



勿論何も起きないけど、それからも時々ユノがまた部屋を滅茶苦茶にして、俺のベッドで寝る。




俺達は結構仲が良い。








『仲良し』おわり







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