夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「This is love comedy.30」ユノ×キュヒョン


なぜか、着替えさせられて、マンションのエントランスにおりると、横付けされた二台の車が置いてある。



「おいおいおい」



大量のファンが囲っている。背中を押されながら、先頭の車の助手席に、押し込まれた。



「……お久しぶりです」



運転席で俺に向かって言った顔を横目に、溜息を吐きながらシートベルトを締めた。



「……何どこに行くの?ミンホ」



「分かってるでしょ!」



後ろの全員が声を揃えた。



「いやいや、あのなあ」



俺の声もむなしく車は発進する。



「あのさ、俺だってそうだし、キュヒョンだって俺のこと好きじゃないのに、何で俺が会いに行くんだよ」



「ユノヒョンのこと好きじゃないって何で分かるんですか?」



ハンドルを操作しながら、ミンホが前を向いたまま聞いて来る。



「だって」



と、口にしながら、また自分達のあの奇妙な交際を思い出した。


その中のキュヒョンは……


溜息を吐く。



「まあ少しは……俺のこと……好きそうには見えたかもしれないけど」



ミンホが横長な唇の片側だけ口角を上げた。



「じゃあ、次は俺です」



「なに?」



「あれは、ユノヒョンの家に最初に迎えに行った時のことです」



俺は話し出したミンホに眉をひそめる。





「ミンホ!起きろ!」


「ああ、おはようございます。ってまだ一時間しか経ってないじゃないですか。朝まで寝てて下さいよ」


「ユノヒョンとキスした!」


「はあ。おめでとうございます。じゃあおやすみなさい」


「起きてくれ!」


「なんなんですか?」


「俺キスできたんだよ!」


「それあと一回言ったら帰りますからね」


「帰らないで!」


「大体、もう最初にしてるでしょ?今更何なんですか?」


「いや、すごいキスした!ちゃんとキスした!俺すごいちゃんとユノヒョンとキスできた!どうしよう!顔合わせられない!もうだめだ!」


「はあ」


「ユノヒョンも返してくれたし!もう本当にすごいキスできたんだって!」


「はあ」


「舌までちゃんと入れたやつが!本当にすごい何回もした!」


「はあ」


「ユノヒョンも舌絡めてたし、俺も何回もした!ちゃんと唾液とかが


ぐちゃってなるようなキスだった!」





車内が静まり返った。


俺は俯いて、全身赤くして泣きそうになっていた。


静かな車内のまま、車は移動していく。



「でも、それはさ……」



赤い顔のまま片手で口元をおさえた俺は、重い沈黙を破ってはみたものの羞恥に息も絶え絶えだ。











つづく





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