夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「麒麟2」キリン×リョウク


ベッドに入った時の格好のままだ。




じゃあ、これは……夢?




にしてもちょっと感覚がリアル過ぎない?




僕の頬や手足にあたる草。



柔らかいけど、これイネ?



沢山のイネみたいな草がはるか向こうの方まで、見える。



そして……




「人間?」




本当に、瞳だけの……真黒な目をして、長い首を傾げて僕を見る。




「キリン……?」




「キリン?」




オウム返しにされる。




あと、この真っ赤な光は、きっと、朝日じゃない。




僕はキリンを隣にして、広大な土地の真ん中で立ち上がった。




ぴんぴんと生えたこの沢山の草の向こう、



地平線に、



だいだい色の大きな丸がゆらゆらと沈んでいく。




これは、夕日。




「あんな太陽、見たことない」




「一日が終わるから」



隣のキリンが喋った。



僕はキリンを見上げる。




キリンは僕を首を曲げて覗き込んだ。




「僕達、同じ言葉を喋るね」




短い栗色の毛に覆われた、のびた口元を左右に動かす。




「そう……だね」




僕はそれを眺めた。




「なんでかな」




キリンが言った。




赤い夕陽がその顔を照らしている。




僕達も、何もかもを、この夕日は赤く照らすことができる。




僕は、本当に、




サバンナにいた。







――ここからが、今日からの僕。








つづく

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