夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「チャンミンくんの恋人6」ユノ×チャンミン


「まあ、マネージャーが来るのを待つだけですね」



携帯電話の時刻は三時。


深夜もいいとこだ。でも自分達が帰って来た時も日付は既にまたいでた。



「うん」



俺は携帯電話を再度脇に置いて、気を取り直すように両膝をぽんと叩いてユノを見た。


「ヒョン何か飲みますか?」


ユノが体を揺らすのをやめた。


何か考えている。



「……ダイエット中だけどすごい甘いココア飲みたいかも」



「大丈夫でしょ。減量大成功ですよ」



そう言って俺は立ち上がった。


嬉しそうにユノがこちらを見上げた。



「じゃ、待っててください」



台所で、すごい甘いココアを作りながら、自分にもインスタントコーヒーを入れた。



「で、何に入れて持ってけばいいわけ?」



顎に手を置いて、台所を眺める。


まあ、コップに入れてスプーンで飲んでもらうか。



「ヒョンできましたよ」



俺に向いてから、ユノが複雑な顔をした。


その前に置く。


立ち上がって並々注がれたココアを、呆然と覗き込んでいる。


マグカップはやりすぎたな。


こぼさないようにと思ったけど。


俺はドアを閉めた。



「スプーンで飲んで下さい」



言われるがままユノが、恐る恐る両手でスプーンを、ほうきのように握りしめた。


なるほど、そうなるのか。



「……チャンミン、飲みにくい」



なるほど。


助けを求めてこちらを見ているユノを眺めながら、珈琲を一口飲んで、テーブルの奥に置いた。

ユノは困ったように唇を曲げて上目遣いにこちらを見上げている。


俺もちょっと照れの混じった苦笑までもいかない複雑な顔で、仕方なくそのスプーンを手に取った。


小さな顔の前に、スプーンで掬ったまだ湯気の立つ小豆色の液体を差し出した。


「火傷しないで下さいよ」


ユノが少しそれを眺めて、そろそろと顔を差し出して、スプーンに口をつけた。


玄関のブザーが鳴った。


「あ、マネージャーだ」


「うあっちいっ!」


「あ、すいません」


「お前なあっ!」


ココアが顔にかかったユノが、ティッシュの絨毯で拭いている。

大丈夫そうだな。


「ちょっと出てきますよ」


玄関でマネージャーが眼鏡のフレームを人差し指と親指で持ち上げて俺を見上げた。


見上げてはいるけれど、こっちは元の身長だ。


「どしたチャンミン?何があったんだ」


心配そうに俺を見ている。


「来て下さい」


「お、おお」


靴を脱いだマネージャーと廊下を歩く。


「どした?何があったんだ?ユノは知ってるのか?」


「知ってます」


俺は自分の部屋のドアを開けて、中に入る。


マネージャーも続けて入った。


「ユノは?寝てるのか?」


「寝てません」


自分一人で何とかスプーンを持ち上げて、ココアを飲もうとしていた、


テーブルの上のユノを、俺は手のひらで指した。


マネージャーは指されるまま、


俺の顔を見てから、その方向に向いた。


マネージャーがかがんだ。


マグカップの横でこちらに向かって、えへっと笑うユノを見てから、姿勢を直して俺を見て言った。


「確かに寝てないな!」


ははっと笑った。


「ですよね」


俺も手の甲を口元につけて笑った。



全員でははっと笑った。







つづく







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「夢の続き」を思わせた一コマでしたね。

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