夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「仲良し4」ユノ×チャンミンの短編


「チャンミン、ちょっと見て」



移動車の中で、PSPでゲームをしていたら、隣に座っていたユノが声をかけてきた。



「なんですか?」



返事だけして、俺は画面に集中している。



「チャンミン見てっ!」



今いいとこなのに、と思いながらも肩まで揺すられて仕方なくユノに向いた。



「ほら!」



昼間の眩しい日差しに、逆光になったユノの後ろは窓一面、



桜色の、



桜だった。



「チャンミン、桜っ!」



ユノが笑っている。



俺は眩しくて目を細めた。



「ああ、そうですね」



「綺麗だね!」



また窓にユノは体ごと向けた。



「ああ、そうですね」



咲いたばかりの、見事な満開の桜の大群だった。



ユノが窓を開ける。



「手出したらダメですよ」



「子供じゃない!」



外に向いているユノがちょっと怒ってそのまま言った。



「来年は一緒に見れないかもしれないから、今日は一緒に寝ないとなー!」



「おおやけもいいとこじゃないですか。頼みますよ」



表情変えず、その光景を見ながら俺は言う。



「でも寝るだろ?」



ユノがこちらを向いた。俺は目を細める。



「寝ませんて」



「マネージャーに頼んどく」



「もう聞こえてますよ」



「チャンミンの意地悪っ!」



ユノが怒るから、仕方なくその日も一緒に寝た。




俺達は結構仲が良い。




「チャンミン、ちょっと見ろよ」




俺は携帯電話から顔を上げる。



缶コーヒー片手に窓際に立っていた、自分と同じ制服姿の同僚が、窓の外を指さした。



長椅子に座っていた俺は、逆光で目を細める。



「桜咲いてるよ」



ああ、本当だ。



と、思った。



ユノの言った事は、



本当になったと、思った。



立ち上がって、同僚の隣に立った。



満開の桜の木が窓の外に見える。



「綺麗だな」



同僚が言う。



俺はその声を聞いていた。



「おい、チャンミン見ろって」



「ちょっと待って」



それよりも、


この返事を返さないと。




――帰ったら一緒に寝て!





俺達は結構仲が良い。










『仲良し4』おしまい





×

非ログインユーザーとして返信する