「夢の続き11」ユノ×チャンミン
「え、お腹痛いんですか?」
そう言えば確かに朝より元気なく見える。
「さっきからそう言ってるのに!あ、でも悪いものは全部出たって感じだから、チャンミンと俺、外出てみたい!」
「本当に大丈夫なんですか?」
ユノが嬉しそうに頷いた。
それから、俺の服を着て、すっかり身支度を整えたユノは、病院に連れて行こうか迷ったようには見えないくらい、ただの人間だった。
「髭、そります?」
この人結構濃いから、泥棒みたいだ。
「ああ、いいね!」
電動髭剃りをかす。
見ていると、「へえ」と言いながら鏡の前でユノは楽しそうにそっていった。
「じゃあ行きましょうか」
「うん」
ドアを開く。
先に出たユノをすり抜けて冷たい空気が部屋に入ってきた。
「へえ」
と言って、廊下に出たユノが立ち止まっている。
俺は靴も履き終えて、その後ろに立つ。
「あの、出てくれませんか?」
早く玄関から出たいんですけど。
「ねえ、チャンミン」
「はい」
「寒いね」
と言ってユノが俺に振り向いて笑う。
ユノと外に出た最初の時。
「分かりましたから、早く出て下さい」
「あ、ごめん」
只今20時23分(ユノの退役まで506日間)