夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「チャンミンくんの恋人10」ユノ×チャンミン


トイレットペーパーと小さいビニール袋をユノのベッド、というか全面ベッドになっているテーブルに置いた。


「こぼさないようにだけお願いします」


「え、待って。チャンミン寝てる間に催したらチャンミンのいるとこで俺すんの?」


「俺だって嫌ですよ」


「俺なんかもっと嫌だよっ!」


電気の消えた暗い部屋で、俺達は立ち話をしていた。


「でもこれしか思いつかないんで」


俺は疲れた顔で無表情にユノを見下ろす。


ユノは口を尖らせながら、すぐに諦めた。


「……分かった」


物分かりの良い人だな。俺だったら最高に暴れている。


「でも、何かあったらちゃんと起こして下さいよ」


「……うん」


俺達はまた横になった。


疲労ですぐに眠りについた。


目が覚めたら、


ユノが元通りになっていてくれたらいい、


そう思った。


でもそう思ったのは、


きっと本人の方だ。



そして、目覚めると、そこにはまだ、フェイスタオルで包まれたユノがいた。



俺は何時間寝たのかもさっぱり分からずに、カーテンの上から漏れる光をぼうっと眺めて、またユノを見た。


少し近づく。


良かった。死んではなさそうだ。


ぐっすり寝ている。ユノも疲れたろうな。


本当に小さくなったんだな。

人間って意外と全体像を見ていないものなのかもしれない。

足の先から(タオルに隠れているけど)頭の先まで見えるなんて変な感じだ。


顔が浮腫んでいるけど、ココア飲ませすぎたかな。


そんなことを思っていると、

また眠気に襲われた。もう少し俺も寝よう。



バンっ!!!



手に何か当たった衝撃で俺は目を開けた。

どうやら、寝ぼけて手を振り上げたようだ。柔らかいタオルのようなものがあたった。



……いいか、まだ眠い。



って。



俺は飛び起きた。


手を振り上げた隣を見ると、テーブルの向こうの隅で、

立ったユノが、ビニール袋の中の丸めたトイレットペーパーに向かって

何かしているまま、固まっていた。



「あ、おはようございます」



そう言った俺をユノが青い顔で見上げた。








つづく







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