「夢の続き15」ユノ×チャンミン
店内が静寂に包まれる。
「じゃあ、お弁当温めますね」
と店長が俺に丁寧語を使った。
「あ、あ、あ、あ」
声になってないような声が出る。
ユノがしまったという風に口を開けている。
「あんたなあっ!!!」
「チャンミン君っ、落ち着いて」
「店長止めないでください!俺はこのファンタジスタに一言言いたい!!いきなりうちに上がり込んで、ベッドに入り込んで、俺にキスしてあんた何考えてんですか!!」
「ご、ごめんっ、チャンミンっ」
「大体着ていく服もない、身分証もない、国籍さえも分からない人間が働けると思ってんですか!!」
「ごめんっチャンミン!怒らないで」
日本の法律なめてんのかっ!!
「いや、助かるよ」
「店長からも言ってやってくだ!!!……え?」
俺とユノが店長を見る。
「助かるよ」
と店長が「照り焼きチキン弁当」を持って俺達に言う。
「もし来てくれるんならすごく助かる」
只今21時29分(ユノの退役まで502日)