夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「DOKI☆DOKI☆らぶ♡10~子猫とアイツと脱脂綿~」シウォン ユノ チャンミン キュヒョン ミノ ヒチョル

~~~~前回までのあらすじ~~~~
男子校に通っているシウォンはなんと女の子!おばあさん役の練習に、「殺しのバンビ」が出てこないっ!?そんな中アイツは喧嘩してBORO☆BORO☆にっ!?ハンカチを返しにシウォンは走ったけれど、突然の雨に子猫も出てきちゃったっ☆村人役のユノ先生、桃太郎役で友人のミノ、おじいさん役のキュヒョンも交えたシウォンのDOKI☆DOKI☆学園生活はどうなるのっ!?☆







「学ラン、ドライヤーで乾かすヨ」



俺が手を出すと、少しためらった後、口を尖らせて、シム・チャンミンが学ランを脱いだ。どかっとベッドの前に腰を下ろす。



アイツが何も言わず見てる中、持ってきたドライヤーと、タオルで学ランと子猫を乾かしていく。



真っ白な子猫がよちよちとテミンの部屋を歩いた。



良かった。元気そうダネ。



弟は遊びに行っているみたいで、ママが、猫のミルクを買いに行ってくれた。



使っていない温かそうなタオルで子猫を包むと、ウトウトとし出したから、ベッドに置いて、学ランはまだ乾いてなかったけど、ドライヤーを切る。



立ち上がって、俺も濡れた学ランを脱いで並べてハンガーにかけた。



シム・チャンミンは気まずそうに、目を泳がせている。



座りながら、救急箱を開ける。



「かして」



消毒液を脱脂綿につけて、アイツの正面に近づく。



「いらねえよ」



顔を背けられる。



「いいから。切れてるでしょ」



額と口元と、良く見れば目元も。



膝立ちで見下ろしながら、顔を近づけた俺を上目遣いに見て、また目を泳がせる。何も言わないから、手と顔を近づけた。



額に脱脂綿をつける。



「っつ」



「無茶するからだよ」



目元にもぽんぽんとつけた。まつ毛が長くて大きな目。俺の周りは何で俺より女の子みたいな目のヤツが多いのカナ。嫌になっちゃう。



その目が俺を見た。



思わず手を止めた。



こんなヤツに……ちょっとドキっとしちゃった……



だ、だって、これだけ近い距離でコイツと見つめ合った事なんかなかったカラっ!



でも、気にしないのっ。



視線を口元に移動させて、次は口の端につける。



その時っ☆☆



「なあ」



何でっこんな時に喋るのっ!



「な、なに?」



また大きな目を見る。



やっぱり俺、ドキドキしてる。



「あいつのこと好きなの?」



「あ……」



大きな目が俺をじっと見ている。



そう……だよね……それで避けたんダヨネ。



でもっ、どう言えばいいのっ!?



「も……もし。そうだって言ったら、また俺の事……避けるの?」



少しその目が見開いてから、俺からそらせて、つまらなそうな表情に変わる。



「避けてねえよ」



「避けてた」



唇を閉ざして、尖らせてる。



ナンダヨ……



「男同士で気持ち悪いって思ったんだろ?」



「お前、男が好きなのかよ」



ぼそっと呟かれる。



ちゃんと言わなきゃ。



「そうだよ。俺は、男が、好きだよ。でもそれが悪いなんて思ってないカラっ!」



俺も目を背けようとした。



でもっ☆☆



「別に……気持ち悪くて避けたんじゃねーよ」



と、言われてまたその顔を見る。



「俺も分かんねー」



ウンザリと溜息をつかれる。



「っもう。何だよそれ」



その口元にあてていた手を下ろして、膝立ちだった姿勢からその場に座ろうとした、




その時っ☆☆




アイツに手首を掴まれて、それができなくなる。



見つめ合った大きな目が、面白くなさそうに俺を見ていた。



「じゃあさ」



思わず心臓が跳ねあがった。



「俺も、男なんだけど」



「な……」



殺しのバンビが口を尖らせて、目の前で俺を上目遣いに見上げている。



「な、なに言ってんだヨっ!意味分かんないんだカラっ!」



「俺だって分かんねーんだよ!」



手首を掴まれたまま、その目が責めるように睨んだ



ナンデこんなに・DO・KI・DO・KI・しちゃうのっ!?



「ちょっと!はっ、離せヨっ!」



あっさり手は離された。俺はぺたんとその場に座り込む。



「分かんねーけど。なんか……分かんねーんだよ!」



そっぽを向いてシム・チャンミンがワサワサと後ろ髪をかいている。



「ば、ばっかじゃないのっ!自分のコトデショ!」



なぜか真っ赤な顔でお互いそっぽを向いていた。







☆つづく☆

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