夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「Mi envulti vin en tiu profanda forsto.5」ユノ×チャンミン


携帯電話を見る。



「電波障害」



そして、



「元から磁場が可笑しかったのかも」



と続けて言われた。



息をする。



自分の体から繰り返される行為が妙に生々しく感じる。



それはきっと、それ以外で生を感じるものがここには少ないからだ。




「……出たいです」




そう言って画面を向ける。



青白く照らされた表情は上目に見て口を閉ざしている。



「ユノ」



それが可能なら二人ともここにはいない。



けれどこんな恐怖を、僕は知らない。



強い奥二重の眼差しが、



自分を見ている。




「チャンミン、何でここに来たの?」




唾を、飲み込もうとする。




けれど何も飲み込めない。




ひりつく喉は変わらない。




「あなたが……森に入るのを見た」




少し視線を泳がせて「携帯、切った方がいい」と言われた。



電源を元から切らずに、節電モードにして、画面だけ消す。



いつ必要になるか分からなかったから。



「警察には?」



「言いました。ここも捜索したけど、見つからなかったって」



言いながら実感する。



そうだ。見つけられなかった。



この人は、この中にはいなかった。



沈黙の中、僕はやはり画面をつけてユノを照らした。



頭を抱えて座っている。



白いシャツは良く見ると、汗や埃で汚れている。



額にかかった茶色い前髪ははりついている。



それは、今までに重ねた苦労を表している。



でもこの人は、さっきまでいなかった。



ここには、いなかった。



警察にも、



僕にも、



この人は、




見えなかったんだ。



なのに。




「チャンミン」




ユノが顔を上げた。



こんな中でも、彼は端正な顔をしている。



「何で読めた?」



一瞬何のことか分からなかった。



けれど、すぐに、



背後の机の上にあるものが僕を呼んだ気がした。




「あれは、俺と、彼女しかとってなかった」




そう言って、訝し気にが見つめてくる。



光のない空間なんて、やはり考えられない。



「……独学で」



携帯電話のライトが時間で落ちて、暗がりに呟いた。




そう、




失われた人類共通語。





あれを読んだ瞬間に僕は。









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