夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「Mi envulti vin en tiu profanda forsto.6」ユノ×チャンミン



「何で独学で?」




ユノはきっと訝し気な表情のまま、僕を見据えている。



でも闇に包まれて分からない。



「興味が、あって……」



少し静寂が流れると、途端に自分の呼吸音や心音、髪の動く音、衣擦れの音を、感じる。




「そう」




それだけ言って、ユノはそれ以上聞いては来なかった。




あまりにも喉が乾燥するから、携帯電話のライトをつけて、




水を取り出した。




蓋を開けて飲もうとして思案する。




こぼさないように、自分も口をつけた。




そして飲み終わって思った。




喉が渇くと言う事は、




この空間には時間が流れている。




その中であるものはこの水一本だけ。




ユノはもう、一日ここにいる。




自分達の生存時間は、




あと……




「出ないと」




僕は口に出して、もう一度部屋の入口を照らした。



けれど隣の部屋は、物理的にどうにかして出る気をなくすほど、



この部屋と全く同じだ。



踏み込む勇気さえ出ない。



それでも何か違いはないか、照らし合わせる。




けれど、




木製机の剥げ方、




ベッドの錆び方、




何をとっても同じだった。





これは作られた、異空間だ。





実世界じゃなく、虚像だ。





なのに、この空間には時間が流れている。





だからこれは、





現実だ。





でもどうしても出ないと、そこに待ち受けているのは……




心拍数が酷い。




膝から崩れ落ちそうだ。





二つの部屋を見比べて、僕は机の前に立った。





この部屋にあって、あの部屋にない、そして僕をここに、





陥れた、





それをもう一度手に取った。





湿った僕の手の指で更に、





めくりやすかった。










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