ミノ子の憂鬱5 ユノ×ミノ
週末になると嬉しさ半分、
ユノ課長は今頃何してるのかしら、って……
受付のあの子とお互いの家行ったりしてるのね、きっと。
もう仲直りしたのかしら。
同じベッドで目を覚ますのかしら。
嫌だ、考えないの、私。
そういう時は面白おかしいこと思い出すの。
私、昔マリメッコのこと、マリモッコリだと思ってたじゃない。
ダメ!これ可笑しくなんかない!
恥よ、恥!
一生フィンランドなんか行かないわ!
もうアイドルにでもはまろうかしら。
ユノ課長より素敵な男子ばっかり見て忘れるの。
でも、アイドルが実物の男に勝てる?
答えはNOよ。
それで彼氏と別れた子知ってるけど、あの子何考えてんのかしら。
あの子……元気なの?
あの子がユノ課長見てもアイドル取るのかしら。
って、取るのも何も。
もう人のものよ。
誰のものでもないなんてことない。
あの人の心を掴んで離さないあの子のものなのよ。
あれ?ちょっと私、腕にこんなに長い毛が生えてる。
これなに?
宝毛じゃない?
ふふ、
これは簡単に剃れないわね。
つづく