ミノ子の憂鬱17 ユノ×ミノ
「ミノ……」
え……
私、この人も興味ないのに!
「彦。ちょっとそこの醤油取って。ヒチョ男使い切っちゃった」
いらないわよ!
お醤油今必要ないでしょ!
名前本当に紛らわしいのよ!
しかも良く見ると、何となく誰かに似てるし、この前のイケメン。
「ヒチョ男、肉には醤油も垂らしたくてさ。君もかける?」
何で差し出すの、ウニョ代。
ハンバーガーにお醤油はいらないでしょ?
「ああ、やっぱり醤油がないとな。美味しいね、ここの肉」
さっきまでの緊張感全然ないじゃない。
みんな夢中で食べてるわ。
「というわけで、ヒチョ男、最強チャ美さんに決めたよ」
「ええ!」
私ったら思わず、声出しちゃった。
だっていきなりなんだもの。
「チャ美さん、マイカーで送るよ」
「それはもっとお会いしてからにしましょう」
口の横に肉汁つけてるわ、最強チャ美。
肉食ね。
「そっか、分かった」
諦めが早いのよ。
男ならもっとぐいぐい来なさいよ。
でも気が付けば、あっという間に終わって、イケメン達いなくなったわ。
やっと帰れる。
もう私疲れちゃった。
これから帰ってユノ課長とスズメバチ追いかけられるのかしら。
「ねえ、あなた好きな男いるでしょ?」
「な……」
いきなり何なの最強チャ美!?
ウニョ代もこっち見たじゃない。
待って!
あの子良く見たらすごいお腹ぱんぱんだわ!
露出高い服はああいうとこがあるからリスキーなのよ!
つづく