夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

あとがきのようなものと戯言のようなもの(密葬)

こんばんは、皆さま。昨日飛んでいた蚊を探しておる者です。




こちらは『密葬』と言うお話の、あとがきに見せかけた大変長い戯言になりますゆえ、「なぜか今は戯言しか聞きたくない気分である」と意固地になっておられる方には、ぴったりでございますので、そんな皆さまのみ、宜しければご覧になって頂けたらと、思っております。今回は短編でありますが、いつにも増して長い「あとがきのようなもの」となっておるのでございます。




突然でございますが、当管理人は、悲恋を書きません。




二次BLに置いて、自分には書くにも読むにも必要がないからでございます。
何が悲恋かと言うような議論も出て来るのでございますが、ここでは、思いあっていた二人が添い遂げられずに終わること、と言う事に設定致します。
では、書き手にとって、二次BLで悲恋を描く意味とは、でございますね。



それは様々であると思っておりますが、悲恋がお好きという方(受け手にも多いです)、切なさを味わう中で偶然そんな話が生まれたという方、読者様を泣かせたいという方、残酷な趣味を持っておられる方、書かれる対象がお好きなあまり喜怒哀楽の全てを同化し感じてみたいという方、に書く意味があり、書かれておられるのではないだろうかと思っております。



ちなみに、上に「同化」と書いたのでございますが、当ブログ上で一番良く登場されるお二人を例に上げますと、「チャンミンさん」が女性化されておられるお話の書き手様にもそれが多いと思っております。
二次BLは自己投影と言われることが多く、確かにそう言われる方もおられると思うのでございますが、それよりも「同化」の方が多いのではないかと思っております。この「同化」は先に書きました「同化」とは真逆で、先に書きましたのは、分析に置いて彼らに同化するのでございますが、こちらは彼らの方を書き手様に同化させるのでございます。



書き手様が女性であることが多いため、彼らをご自分と同じところまで持って来させ、好きなアイドルをご自身にさせて一体化させたいと言うところが、この「同化」でございます、ですゆえ、好きな方を女性的な「受け」にされておられる方が多いのも特徴でございます。



そして、お好きなほうを「受け」にされる書き手様とは相反する方もおられます。その男性をご自身で「攻め」たいと言う雄々しさを持っておられるお方でございます。漢と書いて「おとこ」。素晴らしいことでございます。



そんな「同化」や「自己投影」関係なく、彼らを外見や性格などで見たままに妄想をし、淡々とお話を綴って行かれる方、分析に置いてひたすら彼らを感じたい方、複合型、そんな方々が二次BLを書いておられるのではないかと思っておるのでございますが、



その根底にあるのはいずれも、書かれておられる対象に捧げる愛情でございますゆえ、自分はその話を面白いと感じればどんな書き手様のお話も読みに参ります。話の内容より前の段階で選り好みすることはございません。



少し話を戻しまして、では当管理人が面白さを感じない話とは、



それは展開、台詞、文章に目新しさがなく先が読めてしまい、登場人物が突拍子もない行動に出るものでございます。
中でも、自分が映画や小説、漫画でも、見ていて一番厳しいものは、オチが出て来るものでございます。


例えば、ダヴィンチコードのような知識がないと答えが出せないようなものや、何でもありな謎解きをするミステリーならともかく、オチが分からないと思っておられるのは大体が作り手だけで、受け手側は、作り手のその固定観念により、後から見直しても問題ないように不自然に作られている点に疑問を抱きながら、もしくは冒頭でオチが読めてしまいながら、付き合わなければならないのでございます。



小説でございますと、タイトルがオチになってたり致しますと、一気に読むことが出来る媒体ならともかくとして、連載では一話目を読んで次を待つ間に、もう読者様には、そのオチを見抜かれている場合があったりし、そういうものは自分は大変苦手なのでございます。ですゆえ、自分が好きなものは、「オチ」がないものが大前提だったりするのでございます。大した展開をしない話も好みます。



登場人物が突拍子もない行動に出るというのは、二次BLでございますと、作り手の本能が勝り、早く二人をくっつけたい、もしくはくっつけるまでにひと悶着起こしたいと言う欲求が、話の筋にそれたキャラクターの性格の変化や行動を起こさせているのでございまして、作り手が考えることをしなければ、キャラクターはそうして、古よりどこかで見たことがあるような動きをし、物語になり、それが昼ドラなどでは共感を呼ぶことが多々あると思うのでございますが、突拍子もない行動を登場人物がとった時に、それはその作品をこれからどうしたいかと言う作者の意図が見え、話の結末を受け手に想像させてしまうのでございまして、そういうものが愛でられたりするのも事実なのでございますが、自分は見る時にも、作る時にもそれを避けたいと思っております。



「密葬」に話を戻すのでございますが、読者様の中には、それではこのお話はオチがあり、タイトルにもそうではないか、と思われる方もおられるかもしれません。



しかし、自分はこれを「オチの話」だとは考えていないのでございます。この話は、第二話目の終わりで、最終回のユノさんとチャンミンさんの話の顛末を、読者様が、もしかしたら、と想像されていらっしゃるだろう前提で話を設定したり致しました。もし「その」通りに進むなら、最初に一言注意書きがされるはずだと読者様は思われるだろうな、と思っておったからでございます。(もちろんそうではない可能性も考えてはおりました)



そして、こちらのお話も、幸せな事でございますが、コメントをいくつか頂きまして、それを読みますと、「これは最後に驚かせてしまう可能性がある」と、最終回をどう思われるだろうか段々と不安になっておったり致しました。
迎えました最終回に頂きました感想は、今のところは、喜んで下さっておられるものばかりで安心したのでございますが、そこをおざなりにしては、書きたい主題に辿りつけなく、喪失の場面にも始終本気で取り組んだ結果によるものであると思っておるのでございますが、ですゆえ考えれば悲しい結末を思って下さることは当たり前だったのでございまして、このユノ氏が生きていたということに予想と違ったと思って下さった方、恐らく感情移入し読んで下さったのではないかと勝手に考えており、それが本当に有り難く思うのでございますが、悪戯に悲しませてしまったわけではないことを、ご理解いただければ幸いでございます。



タイトルに尽きましては、自分はこの話の主題を、タイトルに含ませておりますが、これはオチと言えるほどの驚きを読み手様に与えるものではなく、何かを覆すためではなく、ただ、書いておりますメッセージ性を一番に考えてつけたものでございまして、終えた自分の感想も、その通りにすることができたと思っております。



そして、この結末と正反対の結果の方が良かっただろうと思われる読者様方がおられるだろうことは、分かるのでございます。その方々に向けて自分は申し訳なく思うのでございますが、書きたかったことを初志貫徹致しました。
 


このお話の中の小説部分でございますが、これはチャンミンさんが書いている小説と言う設定なのでございますが、こちらには、どなたも満足されて下さるといいな、と思っております。



自分はラブストーリーを二次BL以外では書くことがございません。
犯罪心理学などというのが好きなもので、自分が好んで書いておりますのは、サイコサスペンス、サイコホラーと言う全く二次BLに必要ないものでございまして、文体が違えば、内容も勿論違い、特に「救いがない話」しか書くことを致しません。全編人が死に、死んでも蘇ってくれることはなく、読んでいてうんざりするものばかりでございますが、



この「密葬」は、最初から、「もう一度会いたい人に会える」と言う、かなりロマンチックなものでございまして、ネット以外では書くことはないだろう話を当ブログ上では書いているのでございますが、これは中でも、良いなと考えていたテーマでもございました。



最近はめっきりなのでございますが、自分は「能」の舞台が好きでございまして、学生時分から足繁く通っておったのでございますが、「能」は大体が人ではないものや、人だったものが、この世に語りに来るのでございます。その話はまた長くなるので、やめに致しますが、それに感銘を受けていたこともありまして、ずっと気になっていたテーマを、夏のお話にぴったりだとやっと書くことが出来たのでございます。



それから、一度、ブログを停止しようと思っておりましたのは、文体を色々と書き過ぎてしまい、特にこの「密葬」は、「純文学で小さな賞を取った若い男性が初めて書いた大衆向けのホラー小説」と言う、その微妙な前提で文章を書かねばならなく、この設定があまりにも微妙な使い分けであったのと、沢山の文体を書き過ぎたツケが回り、ネットでは出さないと決めております元々の文体を見失いそうであったからでございます。加えて、私生活が慌ただしかったのもございまして、停止を考えておったのでございます。
しかし、何も更新していないにも関わらず、嬉しいコメントやポチを頂きましたり、この「密葬」の最終回にも、当ブログ上に置きまして一番多くコメントを頂き、どれもお素敵なもので、まだ停止するのは早いと思ったのでございました。



非公開希望様、コメントは滞りなく投稿されておりますので、PC画面設定でご覧になられますと、当管理人の返事が見やすく読むことができるのではないかと思っております。いつも本当にありがとうございます。



自分は、一番最初に書きました書き手の中で、どんなタイプだろうかと言うことをここで書くのでございますが、当管理人は、淡々と話を綴っていく、と言うのを目指しておったのでございますが、この「密葬」と言うお話で、それは無理であると思った次第でございまして、自分は恐らく「複合型」でございます。



当ブログでは、同じお二人を主人公にしましても、性格や思考レベルを話によって変えるようにしておりまして、自分の思うご本人にそっているのでございますが、その中のどの部分かを延ばしたり縮めたりして考えており、中でもそのキャラクター内に自分の影を出さないよう、想像力を働かせますのが、一番の闘いになったりするのでございます。
恐らく読者様は、そんなことを気にしておられないのでございますが、自分は自分のために話を書いておりますゆえ、自らを欺くことは出来ずに、その話独自のキャラクターになるために自分と登場人物を引き離すことに躍起になるのでございまして、それを致しますと、おのずと文体に違いが出て来たりも致します。
しかし、それをどんなに頑張りましたところで、知らない言語を喋ったり出来ないのと同じで、当然、自分の頭から抜け出たものは一生書くことは出来ないのでございます。自分の頭の中にある時点で、その話にした時点で、とても難しいのでございます。色々と思うところがございますが、今回はとても強く自分の嗜好が出たと思っております。



次のお話なのでございますが、当ブログ上で祭りを開催しようと思っておりましたお話が、少し「密葬」と被っておりますため、間に「ミノ子の憂鬱」を入れようと思っております。更新速度は遅くなると思うのでございますが、ミノ子さんを少しの間進めまして、次をどうするか考えることに致します。



夏らしいこの「密葬」に最後までお付き合い下さりまして、本当に有難うございました。涼しく過ごすことが出来た、と嬉しいコメントも頂きまして、当管理人は報われましたのでございます。



今回はあまりにも長すぎた戯言に、久しぶりに、皆さまが亡霊のようになっておられるのを拝見いたしました。何か心残りがあるようでございますね?




なになに?




なるほど。




皆さまが何を当管理人に伝えましたのか、ここでは書かずに、墓場まで持っていくことに致します。





それでは、またお話の中で。





分かりました。できるだけ早く、次の更新を致します。







睡魔夢子

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