夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「Pumpkin!Pumpkin!1」チャンミン ユノ


なぜ私はここにいる?
気が付けば、気が付けば、だったのだ。
私は例えるなら、うっそうとした森の中でぽつんと生えた一本の真っ赤なタマゴタケ、地獄の中で目を開けた天使の赤ん坊。
なぜ自分はここにいるのか分からないまま、ここにいる。しかしそれは今日、白い月の欠けるが如く終わりを迎える。
ジャックは頭を抱えていた両の手を下げ、顔を上げた。
鏡の中にはとても立派な王がいた。

私は代償として差し出さなければならないものがある。
だが、覚悟は決まった。


ジャックは大きな口をがばりと開き、笑った。



このハロウィーンの日に!









~Pumpkin!Pumpkin!~









黒猫だ!
幸先が良いよ!
ユノは黒いマントをしっかりと背中にのせて石畳の道を駆け抜ける。
さっき目の前を横切った黒猫に思わずあとを追いかけそうになりながらも、それをしなかった。
足元を支える石ころはユノの勢いにも負けずにしっかりとその足を支えて目的地へと運んでいる。
ユノは今日、走らなけらばいけないわけがある。


街角には甘い匂いが立ち込める。
まるで世界中がこの匂いに包まれている。どこにいってもそうだから。
この匂いの正体を君たちは知っている?


そう!お菓子だ!


子ども達に奪われるための菓子!


今日は「いたずらか?それとももてなしか?」の最高の日!


甘い匂いにはいっぱいある。泥のようにとろけるチョコレートやおめかしだらけのクッキー、女の子のスカートみたいな包みのあめ。そして、バターを煮詰めた色と味の、かぼちゃ!
かぼちゃプディングにかぼちゃパイ、お供はかぼちゃスープにかぼちゃ肉、今日は町中がそれに溢れる日!


急げ、急げ、間に合わない。


ユノは走り過ぎた時に起こる木枯らしにも似た息の音も気にせずそこへと向かった。
黒いマントがぱたぱたと飛びそうだ。ユノの恰好はそれだけじゃない、ちゃんと世界一の骸骨男になっている。そのマスクが苦しいのもあった。


「チャンミン!」


ユノはばってんになった道の真ん中に佇む、猫男に叫んだ。
猫男はうまくそれがつけられているか頭の上の耳を触りながら向く。
小さな小さな二人の男がゴツンとぶつかるように出会った。




















つづく
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続きはきっとAmeba限定で、かなり先の話です。

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