夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「時をかけるチャンミンたち」チャンミンの短編


俺、実は女になりたいって思ってたんだろうか。



移動用のバンの中で俺は頭を抱えていた。


と言っても、抱えているのは、自分の頭じゃない。


女の頭だ。


そう言うと恐いけど、これは着ぐるみの頭、自分が着てる。


俺は兵役中の、警察の広報団。


今日はそこのマスコットガールの着ぐるみを着て、踊ったりした。


やっぱりしっくりきた。


これ、前からなんだよな。


でかい目だな。


でも、俺もこの目に負けてない位大きいからだろうか。


心の中では、自分のこと女の方が良かったとか?


いや、今まで何人の女と付き合ってきたと思ってんだ。今更そんなの。


でも、ライブで女装したあの時もしっくりきたんだよな。


これ何なんだろう。



「おい、チャンミン」



「あ?」



彼も同じ事務所で同じアイドルの義務警察。


通路を挟んで隣に座っているシウォン。


前から仲は良い方だけど、こんなに毎日一緒にいるともう家族みたいになる。



「何?シウォン」



「なに、真剣な顔でそんなの見つめてんの?」



「見つめたらダメな理由があるんですか?」



シウォンが笑った。



「俺、今ちょっと悩んでるんで、笑わないで」



「悩み?チャンミン悩んでんの?」



この後ろから顔を出してるのはドンへ。ドンへもシウォンと同じアイドルグループ所属。


俺とは違う。


俺はユノと二人だけのアイドルグループ。ちなみにその二つ年上のユノも兵役中。



「何でそんな頭だけ取った格好で悩んでんの?」



ドンへもふはっと声を出して笑う。



「彼女を見つめながら悩みたかったんです」



「なんか恐いな」



シウォンが眉を潜めて茶化した。



「いいんです。真剣なんです」



何で俺はしっくりくるんだ。



何か原因があるはずなんだ。



あるはずなんだ。



あるはずなんだ。



なんだ……











あれ?



俺寝てた?



完全寝てたな。



「ってゆーかここどこだよ?」



俺は、ベッドに座っていた。




「あれ?チャンミン?なんか一気に老けたね?」



隣を見ると、ユノがいた。



まだ歯を入れ替える前だ。



歯並びが……



布団から上半身を起こして座っている。



この冬前にタンクトップを着ている。



ってゆーかこの部屋クーラーついてる。




「……ええ、まあ」




「そう。じゃ、おやすみ」



へらへら笑いながら、寝てた途中だったのか、また布団をかぶって寝出した。




これは……




「誰?」




だよね。



俺も気づいていた。



向こう側の壁についたベッドから起き上がってこっちを見ている。



同じくタンクトップのその姿。



でかい目の。



その顔は。




「俺……だけど」




俺は、少し難しい返事をした。




「……やっぱり」




でも、昔の俺はちゃんと分かった。












つづく
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失礼しました。そして続いてしまいました。

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