ミノ子の憂鬱35 ユノ×ミノ
今日、人に会い過ぎね。
ヒチョ男さんのことウニョ代に報告した方がいいかしら?
NO。
あの子も前に進んでるもの。無駄な傷は作らない方が良い。
頑張れる相手ねえ……
ユノ課長はどう考えても、ちょっと無理!
でも、いいわ。私にはこれがあるの。
さ、寝る前のこの時間がやって参りました。
最近寝てないけど。
デリケートな女の肌を痛めつける行為もそろそろ佳境よ!
『16年度決算報告』じゃなくて『ミノ子とユノ課長のラブストーリー』。
お洒落なカフェで見つめ合って会話をする私達。二人とも自分の気持ちを確信するの。
だけど、ここで告白は勇み足。
もどがしさが緊迫感を生むのよ。
この日はこれで終了ね。
ここからユノ課長の葛藤タイムよ。
彼女はどう思っているのか。想いを伝えるべきか。
ユノ課長から言ってもらわないとダメ。女はいつでも男からの告白を待ちたいもの。
悩むあの人に、ここで使うアイテムが『誰かのアドバイス』ね。
友人に「あの子もお前のこと好きだよ」的なことを言われるのがラブストーリーの鉄板よ。
そのあとの「結婚式には呼べよ」も二大名ゼリフよ。
待って。
私、ユノ課長の友達なんて書いたかしら。
というより私とユノ課長しか今まで出してないわ!
はあ、まったく!これが素人のすること!
こんな肝心なところで!
つづく