ミノ子の憂鬱36 ユノ×ミノ
仕方ないわね。
不自然だけど、素人には良くあること。いきなり登場してもおかしくないキャラクターを出しましょう。
そうね……
ユノ課長が悩んで彷徨い歩いていたらその人に出会うのよ。
雨も出しましょう。
傘もささずに会社を出て、雨の中彷徨い歩く、と。
うん。
いいんじゃない?
こんな時、捨てられた子猫を出しがちだけど、今回はNG。
話が進まなくなるわ。
誰ならアドバイスしてくれそうかしら。
……部長?
いえ、ユノ課長が社内の人間に喋るとは思えない。
でも私のこと知らないと、勝手なアドバイスになるわよね。
じゃあ、道端の占い師とか?
……雨の中呑気に占いしてもらうかしら。
雨やめた方がいいの?
いいえ、ユノ課長が占いとか信じそうな気がしない。もっと向こうから来るものじゃないとダメ。
……仙人。
そう!ああいう人なら何でもお見通し!
道歩いてる気しないけど、山から下りてきたばかりなら違和感ないわね!
会社の前人通り多いし、会社を出たところで山から下りてきたばかりの仙人と肩がぶつかるのよ!
そこで、ユノ課長が言われるの……
「あの子もお前のこと好きだよ」
って。
そこで勇気が出たユノ課長に、
「結婚式には呼べよ」
って……
うん。
いいんじゃない?
スムーズに進んだわ。今日は何とか寝られそう。
山場は焦らずに行きましょう。
これで次回は告白かしら……
現実もこんなに上手く行けばいいんだけど。
なんて、ふふ。
……寝ましょ。
つづく