ミノ子の憂鬱38 ユノ×ミノ
遅刻ぎりぎりだった。
久しぶりに乗り過ごしたわ。
この前乗り過ごしたのは……
あれも確かユノ課長のこと考えてたのよね。
もう!あなたは私の意識ホイホイ!
これ以上私を惹きつけないで下さい!
……でも、今日も格好良いのよね。
また疲れた顔してるけど。
私がその疲れをとってあげたい。
なんて。それをしてくれる人がいるのは分かっています!
いいわねえ。
むしろ、受付の子私の疲れもとってくれないかしら。
って、何考えてるのよ。
彼女はマッサージ師じゃないわ。
頼めば、肩くらい揉んでくれるかもしれないけど。
……私のこと知らないのに、「あなたの彼氏に恋してるんですけど、肩揉んで下さい」、
なんて言ったら、ユノ課長に蹴飛ばされるわね、ふふ。
ああ、萎える!
ずっと好きだった人との初めての接触が蹴りだったら、PTSDになるわよ!
……。
でも、私なんてそんなものかもしれないわね。
肩は自分で揉みましょ。
ユノ課長と接触なんてきっと生涯ないし。
つづく