ミノ子の憂鬱40 ユノ×ミノ
まさかそんなに迫ってるなんて……
って、だから何よ。別に関係ないでしょ。遠くからユノ課長見るだけじゃない、仕事中と変わらないわ。
服……何も考えてないけど。
やっぱり、ちょっと胸開いたの着て行く?
だからユノ課長、私の胸どころか、私の存在自体一瞬も見ないわよ!
嫌になるわね。
むしろ、絶対見るくらいの恰好しようかしら。
どんな恰好よ。
私をサボテンにでも思ってるユノ課長に、皮肉をきかせてサボテンの着ぐるみでも着て行く?
って、そんな恰好で出勤できないでしょ!送別会仕事終わりなのに。
それに、本当にサボテンに思われたらどうするのよ。
定期的に水かけられて、この先仕事するのなんて嫌!
……でも、ユノ課長になら。
そんな交流でもいいから、気にしてもらえるならいいわよね。
それでいつか、
「私、水かけてもらわなくても良いんです。自分で飲めます」
って言えばいいわよ。
ユノ課長きっとびっくりするわね。
「喋った……」とか言って。
ふふ。
つづく