夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「続きでも笑って 1」(ジョンヒョンの場合)ヨンファ CNBLUEの短編

*こちらのお話の続きでございます。「その目で笑って 1」(ジョンヒョンの場合)ヨンファ CNBLUEの短編 - 夢の続き




舌が入ってくるのを、ジョンヒョンはベッドの頭がついた壁にもたれ、受け入れていた。
自分より筋肉のある体は、投げ出した太腿にまたがられると、体重をそこまでかけなくても重さがあるが、気にならなかった。
首に頑丈な腕を回され、熱心にされるがまま、支えながら、返し、少ししてその顔が離れて行く。
ベッド脇の照明だけに照らされた、濡れたような目が、自分を見た。
ジョンヒョンは少し上気した状態で、微笑んだ。
「なんだよ?」
「いや、なんか」
と言いかけた自分の声は、ずっと変わらず、相手には聞こえているだろう。
首に回した腕をほどかない、そんな相手を見つめて、
「何でもない」
と唇の端を上げると、前髪を上げるのが日常的になった顔が、少し覗き込むように首を傾げ眉を寄せた。入念な手入れでも表れるようになった皺が眉間に寄る。しかし、肌は年齢にしては綺麗だし、相変わらず目元の鋭い整った顔だった。
それに、肌は白いが、自分の額には常に線が入り、そして、彼の顔がどうなろうと関係ないとジョンヒョンは思った。
軽く抱いたまま、微笑んで見上げていた。
「俺にみとれてるだろ」
その顔が言った。
「ヨンファ」
目蓋の多くても、潤った丸い瞳と白目が良く分かる目が見る。珍しく長く一緒に過ごすことができる時間に、言いたかったことよりも、今、言わなければいけないと思った言葉が出た。
「またライブやりたいよ」
相手の動きが止まる。これも珍しく言葉を探している。
ジョンヒョンは、元から少し出てるのもあって脇に皺のついた口が開くのを見つめた。
「今は」
「落ち着いたらで良いんだ。俺たちまだまだ待てる、若くはないけど」
と言って笑った。
自分を眺めている相手と見つめ合った。
「来年には必ずやろう」
「本当かよ?」
体を抱え直す。
「俺もやりたい」
答えた相手が、濡れたようなそこを細めた。和らいだが、そうでなくても良かった。
暗い部屋で、眩し気に見た。
ジョンヒョンは、若かった日を思い出した。
「いつも」
と、声に出した。
「彼女のためには携帯いじってたな」
聞き終わり、また眉の間に皺が寄るが、表情は明るい。
しかし、すぐに鋭く見下ろして、「今はお前以外がそう感じてるよ」と言った。
変わらないなとジョンヒョンは眺める。
見つめ合うと、ふと笑われて、その目に喉の詰まりを覚えながら、
「まだ、俺、夢を」
と震えた言葉の続きは、頭を抱え込むようにしてされるそれに止められる。
興奮した相手の深いキスに、ベッドのヘッドボードを越え壁に寄りかかっている白い上半身は、ずるりと下がった。
お互い慣れた下着一枚の姿だと、おさまっていた変化も戻っていることが一緒に伝わる。
かぶさってくる相手が気のすむまでするのを許せることに今、ジョンヒョンはこの上ない幸せを味わっていた。







『続きでも笑って』(ジョンヒョンの場合)おわり



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