平等に。

『レイヒョン』
『ハニー。そっちはどう？』
『結構大変です、ハニーヒョン』
『ギョンスヤ、二人の時はヒョンつけなくていいよ。そのあとにつけたら蜂蜜ボーイ的な感じに思えるんだ』
『すいません、レイヒョン。今、何してるんですか？』
『これから顔合わせだよ』
『そうですか』
『どうしたの？』
『ちょっと声聞きたいなって思っただけです』
『今、隣にマネージャーいるんだけど、それで良かったら』
『いえ、良いです。やっぱり声聞いたら会いたくなるし』
『俺もすごく会いたいよ』
『はい』
『ごめんね。本当に俺、みんなに迷惑かけてるって思ってる』
『その話は今はしたくないです』
『分かった。スホはどう？』
『スホヒョンですか？ちょっと待って下さい』
『うん』
『無我の境地って感じです』
『ああ、そう。本当にごめん』
『レイヒョン』
『なに？ハニー』
『ハニーは今、何が見えてるのかなって』
『景色？』
『はい』
『壁、かな』
『壁ですか』
『うん。廊下の壁だね』
『そっか、廊下にいるんだ』
『そう。廊下のベンチに座ってる。ハニーは？』
『僕は、今窓辺にいます』
『窓から何が見えるの？』
『結構ここの敷地が広くて。ちょっと待って下さい』
『うん』
『コンビニの屋根が見えます』
『そっか。コンビニの屋根か』
『あ、もうリハが始まります』
『分かった。残念』
『そうですね』
『じゃあ、愛してるって言ってくれる？』
『はい』
『待って、僕から言うね。愛してるよ、ハニー』
『僕も、我愛你。ハニーヒョン』
『ギョンスヤ、呼び方なんだけどさ？うーん、もう行っちゃったかな』

『恋人達～message in SMTOWN』おわり