夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「This is love comedy.5」ユノ×キュヒョン


はい、明日。



「僕はユノヒョンの味方ですから」



「おお、ありがと」



って何でここにリョウクがいるんだ?
今日はここのレッスンルームは俺達だけだったはずだ。ダンスの合間にベンチに座っていた俺の目の前に現れる。
ちなみにチャンミンはまだ中で寝転がって死んでいる。
キュヒョンが遅れて加入しなければ、一番の弟だったリョウクは背格好も小さくて可愛らしい。
まだリョウクに言われた方が考えようがあったよ。


いやないな、やはり男はない。


「リョウク、何でここに?」


「雨で、ロケ撮がなくなって。自分達も練習になったんです」


ということは。



「浮気だーー!!」



まあそうだよな。ばたばたと駆け付ける足音に無心になる。


「あ!ユノヒョン目なんか瞑って、恋人に会えた喜びが感じられませんよ!全く油断も隙も無い人だな」


その台詞、実生活で初めて聞いたな。


「キュヒョン、調度良かった。俺の話を聞いてくれるか?」


危うく、自分の運命を呪うところだった。
これはチャンスなんだ、頑張れ俺!


「俺はお前と付き合ってないし、そもそも男同士っていうことに」


「ユノヒョン。キュヒョン、チャンミンのとこに行っちゃったよ?」


だから恋人に会えた喜びはどこ行ったよ!
目を開けた俺を困ったようにリョウクが覗き込む。


「キュヒョンは弟だからさ。みんな反対なんか出来ないんだよ。多分気が済むまでやれば、目が覚めると思うけど。それまで待ってあげてよ」


それはいつですか?ってかリョウク、お前味方って言ったくせに!


「お前もお兄ちゃんなんだな」


「まあちょっとね」


苦笑した俺に悪戯っぽく笑う。


「でもユノヒョンの味方だよ。あ、そろそろ行かないと」


「俺もだ」


「キュヒョンに声かけといて下さい。じゃあまた」


「おー」


スタジオに戻ると、寝転がっているチャンミンに、キュヒョンがスポーツドリンクを飲ませていた。


「あ!ユノヒョン!今見てました?チャンミンに俺がこれ飲ませてたの、いい奴だな、優しいなって思ったでしょう!付き合って良かったですね!あ!また目なんか瞑ってる!それ何なんですか!」




「で、何で今日もここにいるの?」


いや、このテーブルにつくまで、ちょくちょく言ってたんだけど。「まだ分からないじゃないですか?」「ネガティブな返事は受け付けません」で、今ここに、俺の宿舎のダイニングに、キュヒョンと座っている。


いやいやいや、俺よ。もう少し自分を大切にしようぜ!



「ユノヒョン!今日も俺の好物ばっかりです!」



うん、そう。お前良く今まで彼女いたな。ってか結構ひっきりなしに付き合って来てたな。女って本当に分からないよ。


「……うまそうだな」


キュヒョンがにこりと笑う。
まあ、うまそうなのはどうしようもない。仕方ないので、箸を取って来る。


「ほら」


キュヒョンが不思議そうに自分を見た。


「……ありがとうございます……?」


お前ね、これ位でそんな顔するって、そっちのとこの宿舎はどうなってるわけ?
手渡した箸を受け取りながら、キュヒョンが目を輝かせた。


「俺のこと好きになりましたね!」


よし!これからは各自で取るようにするから、早く食おうぜ、ってかこれからはないからな!


そして食べ終えて玄関でキュヒョンが俯く。


「泊まりたいんですけど、俺これから発声練習しなきゃだめだから」


「キュヒョン、あのな。泊まる以前に、ここに来る必要ないし、俺達付き合って……っておやすみなさいくらい言えよ!」


閉まったドアに溜息をつく。
確かにちょっと長く喋った俺が悪かったのかもしれない。


これからは一言目に付き合ってない位がいいな、ってこれからはないんだけどな!










つづく





「Kiss me,baby.4」ユノ×チャンミン

だめだ。逃げなければ。



「やっぱり可笑しいと思うんですよね。男同士だし、あ、あれですよ?そういうのに偏見があるっていうのでないんですけど、自分がその立場になるとちょっと違うっていうか、大分違うっていうか、本当に違うっていうか……それに、俺達もう長い付き合いじゃないですか?なんてゆーのかな、家族みたいなものっていうんですか?そういう」



「チャンミン」



呼ばれて思わず手に持っていたリュックをその場に落として、
こめかみに指をつけて、ぶつぶつ言う俺の前に、ユノが歩いて来る。



俺は視線を下げたままそれを目の端に入れて、後ずさりしながら言い訳を続ける。




「ほら、やっぱりこういうことを、遅刻するしないで決めるって言うのはどうかなって。こういう行為って神聖な」



頬を染めていたユノのはにかみが、苦笑に変わったのが分かる。




「チャンミン」




控室のドアに背中がぶつかった。



「ヒョン、なんかさっきのうるうるした感じとちょっと雰囲気違いますね、はは、こんな時に昔に戻るのやめて下さいよ、そういう男っぽい感じはちょっと怖いです」




ユノがいきなり距離を縮めた。



「お前も男だろ。諦めろよ」



目の前で、昔のユノが俺の顔に顔を重ねた。


触れてもないような空気みたいなキスが、
唇をかすった。


静止して、俺は瞬かせる。


少し、身長は俺より低いユノが、体を離す。



「やったー!チャンミンとキスした!」



ユノが後ろを向いて両手をあげて万歳した。



「あ……」



凍った体が溶けたように、声を出しながら俺は視線を泳がせる。
手を思わず自分の口元に持って行こうとして止めた。
本当に触れたのか、確かめたくなるような変なキスだった。



「嫌だった?チャンミン」



ユノが少し首を傾げて俺を伺い見た。



「はあ。嫌ですけど」



「あれで嫌だったの!!」



目を見開いて信じられない顔をした。
俺はユノとキスをしてしまったことと、その変わったキスに混乱していた。



「いや……まあ、あれくらいなら」


「いいんだ?」


ユノが顔を赤らめて上目づかいで見た。


「いいわけないでしょ」


俺は自分を落ちつかせるように息を吐いた。
ただ、あまりにも微かだったから。
あんまり実感がない。
でも、どうやら無事にことはすんだようだ。


握った手を縦にして、口につけたユノが可笑しげに言った。



「チャンミン、すごいほっとした顔してる」



「はい、死ぬかと思いました」



「酷いよ」



と、言って楽しそうに声を出して笑う。



それは、まるで今キスしたなんて思えないほど、また俺の知ってるユノだった。







つづく

おしらせのようなもの2


続けて申し訳ありませんが、二度目のこんばんはみなさま。



当ブログの右下に結果を表示してみました。



予想通り「Kiss me,baby」と言うお話が一位でした。急遽追加致しましたものでございます。



二位は一番早く三話目まで表示しました結果なのか分かりませんが、予想外でした。



一位と二位を進めることに致します。




それではまた、お話の中で。





睡魔夢子