夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

夢の続きのブログ記事

夢の続き(ムラゴンブログ全体)
  • 「夢の続き74」ユノ×チャンミン

    「プリムローズはどんぐりコーヒーを飲んで……」 俺は天井を眺めている。 「そこにウィルフレッドがやってきました。……プリムローズとウィルフレッドはさっとマントをぬぎすてて、ぼうしをひらひらとふりながらかぶりました」 一時間後。 「プリムローズはどんぐりコーヒーを飲んで……。……そこにウィルフレッド... 続きをみる

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  • 「夢の続き73」ユノ×チャンミン

    「蓑です!蓑に輝く男で蓑輝男です!」 そう言ってきょとんとしているユノを口だけ笑ったままじっと見た。 「あ、ユノ……です」 「ユノさん!ぴったりです!」 本を脇に挟んで両手でユノに握手を求めた。 「なにが?」 と言いながらユノは握手を返している。 「なんで……君ここに?」 「この駅に住んでいます!... 続きをみる

  • 「夢の続き72」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、俺そろそろ行きますから、好きな時間に帰って下さい」 どこからこんなに集まってきたのか、子供たちに埋もれているユノにかき分けて言う。 「あ……うん。じゃあ入口まで見送る!」 「はあ」 ユノが振り返って子供たちに手を振りながら、入口まで一緒に歩く。 「じゃあ、ユノさん」 と、後ろのユノに振... 続きをみる

  • 「夢の続き71」ユノ×チャンミン

    ユノの目は絵本コーナーを三周した。 そして、四周目に入った。 「あの、ユノさん!なかったらいいです」 これで時間がきそうだ。 「え、あ……うん」 ユノが肩を落とした。 「今度本屋で買って来る」 「いやいや、大丈夫ですから。一緒に本屋に行くこともあるでしょうし、その時に見せて下さい」 「でも全部で四... 続きをみる

  • 「夢の続き70」ユノ×チャンミン

    昨日、土曜日も学校で、もう年内は日曜の午前中しか自由な時間は取れなくなりそうだ。 なりそうだっていうか、なる。 「チャンミン。たくさんあるね」 ユノが俺に振り返って笑った。 「ですね」 調べたら本当にすぐ近くだった。自分達は借りられないけど、読むことができるだけでもいい。 俺は普段大学の図書館を利... 続きをみる

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  • 「夢の続き69」ユノ×チャンミン

    「聞いて下さいチャンミンさんっ!最後まで聞けばチャンミンさんが考えてるような役じゃないかもしれません!」 おめでたい恰好をした後輩が必死になって言って来る。 キュヒョンもその必死さに、カレーを口に入れながらにやけ顔をやめた。 俺も鬼じゃない。そこまで言うなら聞いてやる。 「よし、言ってみろ」 「え... 続きをみる

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  • 「夢の続き68」ユノ×チャンミン

    「あ、そうだ。多分、徒歩圏内に市立の図書館がありますよ。今度の日曜日行ってみましょうか?」 「え、本当?」 ユノが顔を輝かせた。 「昼から俺バイトだから、午前中だけなら付き合えます。ユノさん、そのままずっといればいいし。場所調べときますよ」 俺の探してる絵本はないと思うけど、久しぶりに俺も本が読み... 続きをみる

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  • 「夢の続き67」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、映画出たいですか?」 「え!なに?」 今日は実習後で遅かったから、ユノがバイト終わりに買ってきてくれていた「サーモンクリームパスタ」を二人で食べていた。 まあ、これもクリスマス商品なんだけど。 「映画って言っても学生映画ですけど。でも映画祭に出したりするようなこともありますよ。多分完成... 続きをみる

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  • 「夢の続き66」ユノ×チャンミン

    「うーん。あの人、結構変わってるよ?ちなみに連絡先なんてない。携帯持ってない」 「え、そうなんですか!」 「うん。どうしてもってことなら聞いとくけど」 うちにいるから。 「そうですかあ、まあそれで、俺はあの人は知り合いじゃないからって、言ったら、じゃああとの二人のどっちでもいいからって言われたんで... 続きをみる

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  • 「夢の続き65」ユノ×チャンミン

    「我が友人、シム・チャンミンが余裕そうで俺は嬉しいよ」 学食に向かう途中の校舎と校舎の間の通路で、無視をしている俺にグレーのコート姿のキュヒョンが同じことを二回笑って言った直後。 「チャンミンさん、キュヒョンさん!」 後ろから呼び止められた。 振り返ると爽やかな笑顔で片手を上げて、俺達の前に青いシ... 続きをみる

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  • 「夢の続き64」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、俺の専攻知ってますか?」 「え?」 朝起きて、フライパンを持ったユノに言う。 俺は寝ぼけ眼のまま、昨晩、とりあえずユノが俺の何を知っているのか気になったのを思い出したのだった。 ベッドから上半身を起こした俺に、フライパン片手のエプロン姿のユノが、「おはよう!」と言ってきた返事がそれだっ... 続きをみる

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  • 「夢の続き63」ユノ×チャンミン

    いいから早く食えって。ユノのフォークを渡すと、俺の顔を見ながら食べた。 その目が丸くなった。 「んーー!チャンミン!美味しいっ!」 悶えた。 「でしょ!」 ユノが頷きながら夢中で食べ始めた。 カレーに引き続き、完全にグルメ生活だ。 食べ終わって、ユノがうとうとし始めたので、今日は後片付けを俺が全部... 続きをみる

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  • 「夢の続き62」ユノ×チャンミン

    もう11月も終わりだ。 冬も本番だけど、今年は去年より少し暖かいかな。 昨日は、店長がバイト中ずっと「カレー美味しかった」と思い出したように呟いていた。 今日はキュヒョンがカップ麺に、持って帰ったごま油を垂らしていた(うちにもごま油はあったのに「マイごま油にする!」と言い張って買った)。 昨日の夜... 続きをみる

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  • 「夢の続き61」ユノ×チャンミン

    「……これは……俺が知っているカレーというものではないけれど……でも……」 「美味しいっ!!」 ユノが叫んで、先に言ったキュヒョンが頷いた。 「うん、美味しいよこれは!」 店長も興奮気味にまた口に運ぶ。 「確かに美味しい」 俺も半信半疑でもう一口、口に入れた。 「うまい」 「美味しいっ!」 「うん... 続きをみる

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  • 「夢の続き60」ユノ×チャンミン

    「おい、チャンミン。起きろ」 少し眠れた。 「煮えた?」 「多分。じゃがいもに箸が通る」 ユノはすうすうと寝息を立てて寝ている。 「じゃあ、ルーだ」 キュヒョンも見守る中、袋を開ける。 入れた。 キュヒョンが鍋のカレーとパッケージを見比べた。 「王子さまの力はこんなもんじゃないみたいだぞ」 「足り... 続きをみる

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  • 「夢の続き59」ユノ×チャンミン

    切った野菜を鍋で炒めだした俺の横でキュヒョンの飴色玉ねぎが完成した。 「もう俺はさっき一緒に買ったインスタントラーメンにこれ入れて食って寝たい」 「なあ、キュヒョン。イチゴも炒めた方がいいと思う?」 「俺に聞くなよ」 「いれない方向もあると思うんだけど」 「何言ってんだ。このカレーはごま油とイチゴ... 続きをみる

  • 「夢の続き58」ユノ×チャンミン

    俺は研いだ米をセットしていた。こういうのは米を炊き忘れるという王道パターンがあるから、注意しないといけないんだ。 「おい、チャンミン」 玉ねぎのみじん切りの工程をなんとか終えたあと、それを炒めはじめたキュヒョンに呼ばれて振り返った。 手を止めて、俺達の間にいるユノを唖然と見ている。 「リーダー寝て... 続きをみる

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  • 「夢の続き57」ユノ×チャンミン

    「飴色に炒める?」 キュヒョンが聞いてきた。 「それが美味しいと聞いたからやってみたいんだ」 「ほお」 「じゃあ、とりあえずユノさん野菜を洗って下さい。俺が切るんで、キュヒョンは玉ねぎを炒めて」 「俺が野菜切りたい!」 ユノが主張した。 「はあ。じゃあ、そうして下さい。俺米炊きますよ。とりあえず野... 続きをみる

  • 「夢の続き56」ユノ×チャンミン

        ***カレーの王子さまの作り方(「シム・チャンミン」アレンジ)*** 材料 カレーの王子さま顆粒 2袋 鶏肉 適量 にんじん 適量 じゃがいも 適量 玉ねぎ 適量 サラダ油 適量 作り方 1 切る(23歳用) 鶏肉、にんじん、じゃがいもを食べやすい大きさに切ります。玉ねぎは半分を食べやすい... 続きをみる

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  • 「夢の続き55」ユノ×チャンミン

    「おー……」 キュヒョンが玄関で突っ立って声を上げた。 俺はビニール袋を、流しの横に置いている。 「クリスマスっぽいよね!」 先に部屋に入ったユノが玄関でキュヒョンに話しかけた。 「どちらかというとサイコっぽいですけど」 と言って部屋を見ながら、キュヒョンが靴を脱ぐ。 「この前来た時と、大分様子が... 続きをみる

  • 「夢の続き54」ユノ×チャンミン

    『ごま油』と『イチゴ』もかごに入れた俺たちは肉コーナーに来ています。 「なあ、ブロッコリーはまだいいけど、ピーマンなんかいるか?」 キュヒョンが後ろで俺の持ったかごを見ながらぶつぶつ言っている。 「これは俺の入れたいもんだよ。ブロッコリーも体に良いだろ」 「野菜ばっかだな」 「肉もいれるんだからい... 続きをみる

  • 「夢の続き53」ユノ×チャンミン

    『カレーの王子さま』を仲間に入れた俺達は野菜コーナーに来ています。 「しかし、ルーがあればカレーができるなんてすごいな」 ルーのパッケージを見ながら、キュヒョンが後ろで呟いている。 「それでもにんじんとじゃがいもとたまねぎと肉は入れないと、日本のカレーっぽくならないと思うよ」 じゃがいもをかごに放... 続きをみる

  • 「夢の続き52」ユノ×チャンミン

    「こ、これは……」 キュヒョンと俺が目を見張る。 「……ユノさん……これ……ホワイトシチューですよ?」 色から違う! 「ユノさん……これカレーじゃない……ですよ……?」 俺の意識が遠くなるのを感じる。 「ち、違うよ!これは、いつも見てなかったから、こういうのもあるんだ、と思って見てただけ!」 ユノ... 続きをみる

  • 「夢の続き51」ユノ×チャンミン

    「いや、ちょっと待て」 キュヒョンが笑い終える。 「ベースが辛かったら、それなりの辛さにはなるだろ。俺は、日本の激辛ぐらいはいけるだろうけど……」 と言って、隣のユノを見た。 さっきまで笑ってたユノが、キュヒョンの顔を見て段々と不安そうな表情に変わる。 「分かったよ。カレーのルーはユノさんに選んで... 続きをみる

  • 「夢の続き50」ユノ×チャンミン

    俺は深く息を吐いた。 手分けしようとした俺が馬鹿だったのか。 「野菜コーナーからいきますよ。そのお菓子入れていいから」 かごを出すと、ばらばらと入れられた。 野菜コーナーに向かいながらユノとキュヒョンはきょろきょろと辺りを見ている。 既に飲み物やらが入ったかごに、菓子も無事に入って良かったのか、ユ... 続きをみる

  • 「夢の続き49」ユノ×チャンミン

    「集合……」 菓子コーナーの端で俺は表情無く言った、 片手をあげて、もう一方の手でかごを持っている。 しゃがんだユノとキュヒョンが菓子を持ったまま、口半開きで俺を見上げた。 いなくなったと思ったら……。 ユノが悪事の最中で見つかったように「ハッ!」とした顔をして、慌てて立ち上がった。 「ち、違うよ... 続きをみる

  • 「夢の続き48」ユノ×チャンミン

    「それでね、土曜日バイト終わってから、さっそくそのコンロで作ろうと思ってるんだ。明日設置できるか分からないし」 ユノがもじもじしながら俺に言う。 「でもまだ自信ないから、チャンミンも学校から帰ってもし時間があったら、一緒に作らない?それで店長やキュヒョンにも食べてもらえたらいいな」 ああ、店長には... 続きをみる

  • 「夢の続き47」ユノ×チャンミン

    ユノが顔を真っ赤にして改めて言った。 「サンタさんが作るんじゃなくて、 俺がチャンミンに、新しいのでいっぱいご飯作りたかったんだ」 「はあ……ありがとうございます」 最後は俺のプレゼントかユノのプレゼントか分からなくなったな。 「うん!」 と言ってユノが満足そうに笑った。 それで、俺は何も言えなく... 続きをみる

  • 「夢の続き46」ユノ×チャンミン

    ~シム(俺の苗字)随想録P.44 「ユノさん……美味しいんで……」 フレームつまんで必死に俺を見てるけど、その鼻眼鏡、度入ってないでしょう。 あと、もう言うのもあれなんですけど、これあなたの前で一回食べてるし。 照れながらユノがまた眼鏡をとって、照り焼きチキン弁当を食べ始めた。 「あの、ユノさん。... 続きをみる

  • 「夢の続き45」ユノ×チャンミン

    「相変わらずお前のとこの時間の流れはどうかしちゃってるな」 カップヌードルをおやつがわりに食べているキュヒョンが言った。 俺は何も言わず、缶コーヒーを口に含んだ。 本当は学食の珈琲が美味しいから飲みたかったけど、今日は土曜日だから営業時間が終わってしまった。 二日前の木曜の話を、金曜日の昨日はお互... 続きをみる

  • 「夢の続き44」ユノ×チャンミン

    「ユノさん、これ……ガスコンロですよ?」 ふた口の。 「どう?どう?」 同じ状態で聞いてくる。 ということはやっぱり間違ってないのか。確かに、ガスコンロと間違えた、とか聞いたことない。 一応中も見る。ちゃんと箱に書かれたものが入ってる。 「え、あー……」 俺が言葉を発すると、手を少し下げて目を出し... 続きをみる

  • 「夢の続き43」ユノ×チャンミン

    再度顔を隠した両手の指の間から、こっちを見ているユノに聞く。 「俺にですか?これ」 『サンタさんから!!』 また声を出さずに言われる。指を閉じて目も隠した。 「はあ」 11月にサンタがわざわざスイッチまで切って、こたつにこれを入れに来たのか…… にしてもでかいな。 引っ張り出すと、重さもある。 ユ... 続きをみる

  • 「夢の続き42」ユノ×チャンミン

    「入って!チャンミンっ!」 紙テープが頭から垂れ下がったままの俺の腕を引っ張られる。 「あの……ユノさん」 「チャンミン、チャンミン!見てみて!」 「いや、もう見てます」 俺の部屋が折り紙やら画用紙やらでごちゃごちゃに飾り付けされてるのは、さっきから目に入ってる。 「クリスマスっぽいね!」 エプロ... 続きをみる

  • 「夢の続き41」ユノ×チャンミン

    「それはなんかしたいんだろ」 お湯の入ったカップ麺を持って、キュヒョンが言った。 「でも俺達にクリスマスなんてないし」 いつの間にか学食にも小さなツリーがカウンターに置かれて、ささやかなクリスマスムードだ。 「チキンぐらい食えばいいだろ?」 席についたキュヒョンが、蓋を開ける。 「まあね」 俺も席... 続きをみる

  • 「夢の続き40」ユノ×チャンミン

    「意外にまともだな」 学食の壁掛け時計を見ながら言われる。 「そうかな」 そうでもないよ、と言って俺は、即決した今日の日替わり定食のつけあわせの千切りキャベツを口に運んだ。 「毎日ショートケーキ、みたいなのかと思った」 キュヒョンが蓋を剥がし始める。今日のは五分だったらしい。 「ああ」 頷きながら... 続きをみる

  • 「夢の続き39」ユノ×チャンミン

    そして、学校が終わって、また俺はアパートの前にいる。 もしかしたら、残りの俺の大学生活、晩御飯がほぼインスタントラーメンになる可能性もあると懸念して、昼は野菜が多めの日替わり定食にした。 だから、もうインスタントラーメンでもいいんだけど、 ―――する。 匂いがする。 しかもこの匂いはバイト先でも良... 続きをみる

  • 「夢の続き38」ユノ×チャンミン

    携帯電話のアラームで、深い眠りからさめると同時にいい匂いがした。 目を閉じたまま上半身を起こして、音がする台所に声をかける。 「ユノさん?」 「あ、チャンミンおはよ!」 うすく開けた目蓋の間から、エプロン姿のユノが振り向いてにこっと笑うのが見えた。俺、朝ごはんいつも食べないんだけどな。 「チャンミ... 続きをみる

  • 「夢の続き37」ユノ×チャンミン

    顔をさすって、部屋に入ると、案の定料理は作られていない。 でも流しの横に俺が教えたスーパーのビニール袋と、こたつの上にユノが買ったと思われる料理本があった。 本の表紙を見ながら、俺の後ろについてきたユノに聞く。 「何を作る気ですか?」 ダウンジャケットを脱いで、リュックを置く。 「インスタントラー... 続きをみる

  • 「夢の続き36」ユノ×チャンミン

    「え、一緒に……?」 三分経ったカップ麺の蓋をぺりぺりと剥がしていた手を止めて、こっちを見た。 俺に目を向けたまま、「ふーん」と止めていた手を再開させる。 全部蓋を剥がし終えて、下を向くと、紙の蓋を二つに折りたたんで言う。 「なんか、もう何言われても驚かないと思ってたけど……」 とセリフに反して全... 続きをみる

  • 「夢の続き35」ユノ×チャンミン

    俺のことばに、ユノが動きを止めた。 「え……」 と、声を出したあと、みるみる笑顔になるのを見ながら、吐いた溜息をそっと吸い込んで言う。 「ただし、条件があるんです」 ユノが固まる。 「一つは……」 俺は一息ついて、言った。 「俺は再来年の三月末か四月初めには帰国します。だから一緒に住むのは実質一年... 続きをみる

  • 「夢の続き34」ユノ×チャンミン

    はあ。 いい湯だ。 冬は温泉だな。 やっぱり日本に来たからにはこういう「露天風呂」って言うんですか? いいよ、最高。 一年前にキュヒョンと来て以来だな。 うん。 でも、これちょっと熱くないかな? ちゃんと薄めてる? 源泉まんまじゃない? だってさっきまで一緒に入ってたニホンザルの一家も遠くから心配... 続きをみる

  • 「夢の続き33」ユノ×チャンミン

    「じゃあベッドに入って下さい、ユノさん」 俺は片膝を立てて座って、ベッドに背をもたれて項垂れているユノに言う。 「ちょっと?」 肩をゆすると、気が付いたように顔を上げて、俺に笑いかけようとする。 「……つかまってください」 天を仰いで言いながら、腕を掴んで起こす。 重すぎて、ベッドに落とすように横... 続きをみる

  • 「夢の続き32」ユノ×チャンミン

    「『ユノ』は来なくてもいいです。着替えててください」 ユノが黙ったから、バスルームに向かう。 さっさと浴びてしまおう。 「チャ……ミン」 振り返る。同じ体勢のまま、ぼうっと座っている。 この人意識あるのかな。 でも入らないと、これから俺はバイトだ。 シャワーを浴び終わると、やっぱりユノは着替えてい... 続きをみる

  • 「夢の続き31」ユノ×チャンミン

    しばし眺めたあと、小さく息を吐いた。 この人、良く今まで俺を普通に学校に送り出したな。 水とみかんと着替えを用意する。 「起きて。薬です」 汗凄いな。とけたような目蓋が開く。 ベッドの淵に座って覗き込む俺を見上げて、力なく笑った。 「チャンミン……」 さっきまでシーツの上で、誰かを探していた手が俺... 続きをみる

  • 「夢の続き30」ユノ×チャンミン

    土曜日の今日。 学校が休みでよかった。たまに土曜日行く時もあるけど、良かった。 ほとんど寝られなかった。 いや、クソ暑いのもあるんだけど、いや、クソ暑いのが殆どなんだけど。 この熱の供給源の熱が変わらなくて、 ……気になって、寝られなかった。 今何時だよ、って時計見れないし。 先ほどからここ「シム... 続きをみる

  • 「夢の続き29」ユノ×チャンミン

    「はあ……」 さっきまで大人しくこたつで寝てたのに。 でも元はと言えば、この風邪は……。 また俺はため息をついた。 「分かりましたよ」 一応、俺も風邪薬を飲んでから、ベッドに上がった。 壁側にもぐりこむ。 入った瞬間に気づく。 熱い! その上、ユノが俺にしがみついてきた! おいおい、やりたい放題だ... 続きをみる

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  • 「夢の続き28」ユノ×チャンミン

    ユノが昨日一日部屋にいる時、家探ししてて知ってたとか。 ベッドの膨らみを見る。 それともキュヒョンも同じ留学生だし、気づいたのかな。 ああ見えて、勘のいい奴だし。 ……まあ、どっちにしろ、薬が見つかったんなら良いか。 台所の電気をつけたまま、こたつに潜る。 「チャンミン」 顔を上げると、ユノが起き... 続きをみる

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  • 「夢の続き27」ユノ×チャンミン

    この店は夜人通りが少ない事もあって、クリスマスと大晦日以外はコンビニだけど23時が閉店時間だ。そこから、雑誌の入れ替えが必要な時は入れ替えて、フードの廃棄なんか済ませたら、大体23時半くらいになる。いつもは自転車で帰るけど、今日は徒歩だったから、帰宅時間は0時を過ぎた。 キュヒョンからメールで「ベ... 続きをみる

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  • 「夢の続き26」ユノ×チャンミン

    「キュヒョン。俺のうち分かるよな?」 キュヒョンが俺とユノを交互に見た。 「え……でも、お前とコンビにファミリーマートだろ?」 だからここはファミマじゃねーよ! 「……」 ユノはもううなだれたまま何も言わない。 「もとから夜は俺一人だよ、連れて帰ってから学校戻れる?キュヒョン」 「それはいいけど、... 続きをみる

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  • 「夢の続き25」ユノ×チャンミン

    「……すまん、チャンミン」 キュヒョンが視線を下げて言った。 「いや、いいんだ……」 言葉が見当たらず、暫く俺達は黙った。 でもまた俺から切り出す。 「それにやっぱり結婚記念日だし」 「でもそんなこと言ってたら、この人ずっとこのまんまだぞ」 椅子に座ったキュヒョンがユノを見て言う。 「……ユノ……... 続きをみる

  • 「夢の続き24」ユノ×チャンミン

    こんなことをしている間にも客は来る。 「今、このコンビニ内で一番商品価値が低いのは俺らしい」 と続けてキュヒョンが言った。 「いや、いいキュヒョン。どっちにしろ雇われてない人間を店に立たせるなんてやっぱりできないよ」 「……大丈夫……ユノが……働く」 もうユノが自分のことをユノとしか言わなくなって... 続きをみる

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  • 「夢の続き23」ユノ×チャンミン

    店長を追い出してしまった俺と、ふらふらなユノ、そして色白なキュヒョン、この三人でどうにかしなければ……! レジ内の椅子に座ったユノは今にも崩れ落ちそうだ。 「……病院か?」 もう一つの椅子に座ったキュヒョンが隣のユノを見てからレジに立つ俺を見る。 「この辺で時間外やってるのは公立だから、身分証もな... 続きをみる

  • 「夢の続き22」ユノ×チャンミン

    「お、お、お、お、お」 な、何がどうなって……。 「しっかりしろチャンミン」 言いながらキュヒョンが駆け寄って、自分もレジから出る。 「すいません、大丈夫ですか?」 キュヒョンがユノを起こして、そのまま床に座らせた。 「う、うん」 良かった。意識はある。 「ユノさん。どうしたんですか?」 俺もキュ... 続きをみる

  • 「夢の続き21」ユノ×チャンミン

    「チャンミン君、何してたの?」 「いえ、本当に何してたんだか自分でも」 エプロンを結びながら、答える。 夕方までは近くに高校もあってか比較的忙しいこのお店だけれど、夜になると人通りも少なくなるから、店長とユノに代わって、俺一人で店に入ることになっていた。 「本当にいいの?チャンミン君」 「勿論です... 続きをみる

  • 「夢の続き20」ユノ×チャンミン

    「キュヒョン、今日現像室だろ?良いの?」 「見たら電車で戻るよ。俺の前に二人いたし大丈夫だろ。お前今日はこのまま働くんだろ?」 「店が存続してれば」 授業が終わって、キュヒョンと二人でバイト先のコンビニに向かった。自分の出勤時間までは、店長とユノが働いてるはずだけど、店はホットスナックも扱うし、簡... 続きをみる

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  • 「夢の続き19」ユノ×チャンミン

    「まあそういうわけ」 と言って、伸び気味のうどんを口に運ぶ。 キュヒョンも残りのラーメンを一気に平らげながら言った。 「じゃあ、今日はその人何してんの?まだいるんだろ?」 「コンビニにいる」 スプーンでスープを口に入れたキュヒョンがそう答えた俺を見た。 「もう今日から働いてる」 スープが噴き出され... 続きをみる

  • 「夢の続き18」ユノ×チャンミン

    「そう、あれはコンビニからの帰り道」 俺は、手を止めてこちらを向いたキュヒョンに話し始めた。 ~シム(俺の苗字)随想録P.16 帰り道。 「ねえ、チャンミン。これが鳥肌っていうのかな」 「そうですね。寒いですからね」 そうだ。こたつあったな。 せっかく日本に来て買ったんだ。 帰ったらこたつ布団出そ... 続きをみる

  • 「夢の続き17」ユノ×チャンミン

    「それ昨日と同じ人の話?」 「そう」 「じゃあ、その人は、昨日一日で、レンジ使って、雨に騒いで、お前にキスして、コンビニの店員になってケーキ食ってお祝いしたってこと?」 白のニット姿のキュヒョンがパキっと箸を割る。 「俺は祝わなかったけど」 ケーキを口に入れて「食べ物ってこんなに素敵なの!!」とダ... 続きをみる

  • 「夢の続き16」ユノ×チャンミン

    帰り道。 「チャンミン、すごい長い時間洗ってたね」 「エタノールでちょっと唇荒れました」 「ご、ごめんっ。でも本当に可愛」 「次は警察です」 「はい……」 それはともかく、このユノが、俺のバイト先で働くなんて。 不安材料しかないんだけど、店長は喜んでたし。 俺も、もしユノが俺の代わりにシフトに入っ... 続きをみる

  • 「夢の続き15」ユノ×チャンミン

    店内が静寂に包まれる。 「じゃあ、お弁当温めますね」 と店長が俺に丁寧語を使った。 「あ、あ、あ、あ」 声になってないような声が出る。 ユノがしまったという風に口を開けている。 「あんたなあっ!!!」 「チャンミン君っ、落ち着いて」 「店長止めないでください!俺はこのファンタジスタに一言言いたい!... 続きをみる

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  • 「夢の続き14」ユノ×チャンミン

    さっきまで挙動不審だったと思えないくらい、ユノが堂々と差し出してきた、 「苺のショートケーキ」 を見て、俺は動きを止めた。 「あ……うん。いいんじゃないですか?」 「チャンミン今何か考えなかった?」 「あ、いや、この手の人ってこういう感じなんだと思って。うん、いいと思います」 「え、チャンミン。そ... 続きをみる

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  • 「夢の続き13」ユノ×チャンミン

    「ここですよ」 と言った俺に、 「うん」 と、ユノがまるでこの場所が目的地で当然のような返事をしたのは引っかかったけれど、 でもそれも今深くは考えられないくらい、 俺にはこの人間と同じに自分を思い悩ませている、 俺のバイト先のコンビニだった。 「あ、チャンミン君」 「店長、こんばんは」 「あれ?お... 続きをみる

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  • 「夢の続き12」ユノ×チャンミン

    ダウンジャケットにすれば良かった。 もう完全に冬って感じだ。 まだ吐く息は白くないけど。 ……しかし、予想外だったな。 外に出たらユノは、 「見て!チャンミン!家だよ!道路だよ!おじいさんがいるよ!」 とかファンタジックな事を言って俺を苦しめるのかと思ってたけど、違った。 ユノは普通に住宅街を歩い... 続きをみる

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  • 「夢の続き11」ユノ×チャンミン

    「え、お腹痛いんですか?」 そう言えば確かに朝より元気なく見える。 「さっきからそう言ってるのに!あ、でも悪いものは全部出たって感じだから、チャンミンと俺、外出てみたい!」 「本当に大丈夫なんですか?」 ユノが嬉しそうに頷いた。 それから、俺の服を着て、すっかり身支度を整えたユノは、病院に連れて行... 続きをみる

  • 「夢の続き10」ユノ×チャンミン

    普段通りだった。 1DKの室内は全く何も変わっていなくて、拍子抜けした。 しかも、 ーーいない。 あの人間がいない! 靴を脱いで急いでテーブルの上を見にいく。 置き手紙もない! と思ったら、トイレから水を流す音が聞こえた。 ドアが開いてユノが顔を出す。 「あ、お帰り、チャンミン」 にこっと笑う。突... 続きをみる

  • 「夢の続き9」ユノ×チャンミン

    「まあ、でもすぐ出て行ってもらうし」 ただでさえ不慣れな外国生活で、やることだって沢山あって、考える処理能力は容量超えだ。 「そういや今日の食い物とかは置いてきたの?金ないんだろ?」 そう言われて、気付いて顔を上げた俺を、また手を止めてキュヒョンが見た。 「あ……でも昨日のチゲの残りがまだ」 「お... 続きをみる

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  • 「夢の続き8」ユノ×チャンミン

    「ヘレンケラーの話してんの?」 「違う」 校内にあるコンビニのカップ麺を口に入れながら、長袖シャツを着たキュヒョンが「ふーん」と言ってから、また喋り出した。 「一番大事な実習の日に遅刻してくるからさ、俺の友達は本当に勇気があるんだなって、感動してたよ」 無視して俺も学食のカレーを口に運んだ。 雨は... 続きをみる

  • 「夢の続き7」ユノ×チャンミン

    うっすら目を開けた。 今日は何曜日だっけ。 木曜だから古紙回収か。 じゃあ捨てる物ないな。 捨てたいものならここにいるんだけど。 「なんでここにいるんだよ」 俺の心中に反して、まるで安心しきった寝顔が目の前にあった。 確かに床に寝させた。 記憶の中のシム(俺の名字)随想録をめくってみても、「あなた... 続きをみる

  • 「夢の続き6」ユノ×チャンミン

    「なんだろこれ」 そう言って怯えた目で見られる。 なんだろってなんだ。 うんざりしながら、 「じゃあ食って寝て下さい。でもうちに」 と俺が話している途中に、目を丸くさせてきたので、話しを静かにやめると、 「お腹減ったってこれかあ!」 と感激したように声を出した。 「ねえチャンミン!」 「ちょっと待... 続きをみる

  • 「夢の続き5」ユノ×チャンミン

    「俺が嫌だったら出て行けるんですか?」 玄関先を横目で見ると、案の定靴もない。 「チャンミンが……嫌だったら」 蚊の鳴くような声で足元に向かって言っている。 お金もなくて、靴もなくて、国籍も言えないような人間が、出て行くところをむしろ見てみたいよ。 目を瞑って盛大に肺から息を出した。 これは警察じ... 続きをみる

  • 「夢の続き4」ユノ×チャンミン

    深く溜息をつく。 まるでストーカーか変質者みたいなこの男を俺は全く知らない。 全く……? 目の前の男を見ながら、しょげた目で俺を見る丸くて黒い瞳に、何か……何か本当に、うっすらとこんな人間をどこかで見たような気もした。 でもそれは思い出せないくらい微かで、思い違いのような気もした。 俺は記憶喪失で... 続きをみる

  • 「夢の続き3」ユノ×チャンミン

    「あんた、年齢は?」 「え!」 トレーナーに、首を通しながらまた不安な目をして、顎に手を置く。 「……にじゅう……ご?」 だから俺に聞くな。 もうどうでも良くなって言う。 「じゃあ俺の二歳上ですね」 「そうそう!」 にこにこと笑いながら平然と言われる。俺は睨むのもやめて、ベッドに腰をかける。 つま... 続きをみる

  • 「夢の続き2」ユノ×チャンミン

    「あの、とりあえず警察呼んでもいいですか?」 「なんで!待って!」 目を丸くさせている。 「だって俺あなた知らないし、酔って記憶飛ばした記憶もないし」 おれの頭が可笑しくなければ。 「服も着てないし」 と、付け加えると、今更気付いたのか真っ赤な顔で慌てて前屈みになる。 「……チャンミン、服ちょうだ... 続きをみる

  • 「夢の続き1」ユノ×チャンミン

    ブログのタイトルとハンドルネームに反して眠れないので、テスト的に一話。 ではチャンミン入隊記念日として東方神起のお二人のパラレルで。 はじまりはじまり ーーーーーーーー すごい変な夢を見た。 あれはアックジョンかなあ。大きな芸能事務所のアイドルなんかしてた。 歌とか踊りとか結構キレキレので。グルー... 続きをみる