夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

This is love comedyのブログ記事

This is love comedy(ムラゴンブログ全体)
  • あとがきのようなもの(This is love comedy.)とおしらせのようなもの

    こんばんは、皆さま。只今、深夜でございますね。書いているお話が増えすぎて収拾がつかなくなっている者です。 「おいおいやっぱりな!」と、思われた方が大半と、「このブログに来たのは、はじめてなので、もう帰ります」という方が今ここにおられる皆様だろうと思っております。 今回は『This is love ... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.最終回」ユノ×キュヒョン

    部屋の前まで来て、やっとそこで足が地面についたような気がした。 「いや、だから、あの、もしそうだとしてもさ、お、俺の気持ちはどうなるんだよ」 と、言いながらも、俺は着ているジャケットのポケットにいれた自分の携帯電話が見える様だった。 「あれから携帯見ては、キュヒョンから連絡来ないか待ってるくせに」... 続きをみる

    nice! 3
  • 「This is love comedy.31」ユノ×キュヒョン

    「多分、違いますね」 助手席の俺の後ろで、声が出された。 全員がそちらに向いたのが分かる。俺もミンホもバックミラーで、そう言ったチャンミンを見た。 「キュヒョンは、きっとそれよりも前からです」 バックミラー越しにチャンミンが俺を見た。 「正確には忘れましたけど、キュヒョンはいつ頃か、ヒョンと似たよ... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.30」ユノ×キュヒョン

    なぜか、着替えさせられて、マンションのエントランスにおりると、横付けされた二台の車が置いてある。 「おいおいおい」 大量のファンが囲っている。背中を押されながら、先頭の車の助手席に、押し込まれた。 「……お久しぶりです」 運転席で俺に向かって言った顔を横目に、溜息を吐きながらシートベルトを締めた。... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.29」ユノ×キュヒョン

    あれから、やっぱりキュヒョンの人気は衰えることなく、上がり調子で、次のミュージカル出演と来年にはシングル曲の発売も決定した。 俺は相変わらず自分の国と日本とを行ったり来たりで、あの時撮影していたドラマの視聴率も順調で、忙しい毎日を送っていた。チャンミンもこの宿舎を出たことだし、そろそろ俺も自分の部... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.28」ユノ×キュヒョン

    自分が、こんなに優しい声を出せたのか、と思った。 呆然としていた瞳が揺れる。 「お前は大丈夫だから、心配することなんて何もないよ」 俺をじっと見つめながら、瞳の揺れる目をゆっくり瞬かせた。 その顔を口の端に力を入れて覗き込む。 「俺なんかにこんなこと言われなくても、十分分かってると思うけど、お前に... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.27」ユノ×キュヒョン

    カーテンコールが終わる。 キュヒョンがわずかに、自分を見て嬉しそうに微笑んだ。 俺はその笑顔で、我に返ったように、笑みを忘れた。 キュヒョンは舞台から消えていく。俺は今から自分がすべきことを思い出して、なぜか血の気が引くような思いにとらわれながらも、腕時計を見た。息を吐いて立ち上がる。 時間ももう... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.26」ユノ×キュヒョン

    一か月半はゆっくりと過ぎていった。 キュヒョンのミュージカルは、その心配を他所に連日満員のようで、いたるところで広告や特集記事を見かけた。 それでもキュヒョンからは、今何しているかというメールや電話が、一日に何度も来ていて、俺には珍しく、まめに返していたと思う。 二人のスケジュールはやっぱり合うこ... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.25」ユノ×キュヒョン

    「一番最初に言いたかったんです。おめでとうって」 呟きながら、その瞳が揺れた。 「言ってよ」 「でも沢山メッセージが来てました」 「読んでないよ」 「確かに読んでませんでした」 それを見てたのか。 「なんでですか?」 キュヒョンが眉をひそめた。 「何でだろうな」 苦笑しながら、その目に入らなかった... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.24」ユノ×キュヒョン

    会わないで、全くお金をかけずにすむ方法。 つまりは、やるなってことと同じだけど、もしできたとしてもこれなら俺の心配は大分軽減されるはずだ。 何を考えているのか、あれから何の連絡もなく、 なのに自分が誕生日をこんなに意識するのも初めてなまま、 前日の今日、予定通りドラマ撮影は深夜まで続きそうで、明日... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.23」ユノ×キュヒョン

    それでもって次の日。 電話の向こうでキュヒョンが喚いている。ちなみにあいつはやっぱり覚えていなかったようで、店のことは言われなかった。これは別件。 「だから、遊覧船で十分だったんだって!何もしなくていいから、お前は舞台に専念しろ。もう切るぞ」 聞こえて来る声が一段と大きくなったけれど、切る。切った... 続きをみる

  • 「This is love comedy.22」ユノ×キュヒョン

    一瞬、息が止まった。 半分寝ているんだろう、気持ち良さそうに話される。 「ユノヒョン、いいですか?」 夢見てるみたいに、微笑まれる。不意に出された自分のタイムリミットに、言葉がつまった。 その、ミュージカルにかける情熱を危うく取り違えそうになる。本当に俺達は付き合っているのかと。 微笑みを凝視した... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.21」ユノ×キュヒョン

    「なんで今日は来ないんですか?」 なんでって、もう俺とは祝ったんだから、今日は本当に会いたい奴と会わせてやりたいだろうって言ったらチャンミンは黙るだろうから、 「俺は昨日祝ったから」とだけ言ったら、チャンミンは責めるようにこちらを見て黙った。どうやら、これも間違えだったらしい。 最近俺は、まず言う... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.20」ユノ×キュヒョン

    そういえば、あいつさっき何がしたかったんだ。ぼうっとそう思いながら、自分を呼ぶ声に覚醒していく。 「ユノヒョン。ユノヒョン」 背中に手をあてられて体を揺さぶられる。んー。んー。ごろりとひっくり返ると、キュヒョンが覗き込んでいる。重い目蓋を開きながら、手を伸ばしてその頭を撫でた。 「終わったの?お疲... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.19」ユノ×キュヒョン

    一応何かあったときの為に二種類用意しておいたから、一つをみんながいるホールに運んだ。 と言っても一個で人数分十分に食べられる量だから、これ一つをほぼあいつだけで食いきるのはやはり無理だろう。まあ残して構わないんだけど。 キュヒョンの待つ部屋の前で、台車で運んだケーキに、蝋燭をさして火をつける。 あ... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.18」ユノ×キュヒョン

    大きなレッスンルームにみんなで何枚もの大皿に盛られた料理を囲む。 俺もはじめて会う人間にぽつぽつ話かけられながら、紙皿に取って食べてみる。 なかなか美味い。 キュヒョンはひっきりなく役者やスタッフに話しかけられていて、随分可愛がられてるんだなと思って見ていると、俺のところに小走りで来た。 「どした... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.17」ユノ×キュヒョン

    がーくーやー。 胸やけ凄いんですけど。 「せめてそこは半分じゃないですか?」 チャンミンが紙コップに水を入れてこっちに来た。 「今日も明日も食べなきゃいけないからって」 それであの巨大なデコレーションケーキを全部俺にくれたわけなんですけど。 一応昨日、今朝と二回に分けて食べたけど、胸やけが半端ない... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.16」ユノ×キュヒョン

    テーブルの上で袋から大きな箱を取り出したキュヒョンがいそいそと皿を持って来る。 俺は遠い目でその光景を見る。 「ユノヒョン見て下さい!」 遠い目をしていた俺の前で、入れ物の蓋を開けた。思わず現実に引き戻される。 「ケ……」 「そうです!ケーキです!」 開きっぱなしになった口を閉じる。 「お、おい」... 続きをみる

    nice! 3
  • 「This is love comedy.15」ユノ×キュヒョン

    「楽しそうで何よりです」 楽屋で、チャンミンが含み笑いで、水の入った紙コップを差し出す。 無言で錠剤をその水と一緒に流し込んで、目の前のテーブルに頬をつけてうな垂れた。 とにかく頭が割れる。 近年まれに見る二日酔いなのもあるけれど、マネージャーに「仲が良いのは結構だけど、もう少し大人しく頼む」と呆... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.14」ユノ×キュヒョン

    飯時で腹も空いていたから、俺達は夢中で料理を食べて、普段と違う空間で、はしゃいで酒も飲んだ。 「ふう」 酔い冷ましに水を飲みながら、手すりから夜の川を眺める。かなり寒くなってきたけど、火照った体では我慢できないほどじゃない。 「ユノヒョン!」 ビールの瓶を片手で持ってきたキュヒョンが空を指さした。... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.13」ユノ×キュヒョン

    しかも俺の分の薬なくなってたしね!って事で、次の日。 意識を失ったように、寝てたな。 でもそのお蔭か熱は下がっているようだ。時間は?まだあるな。もうひと眠りするか。 何かあいつ昨日変なこと言ってたな。 「俺はタクシーじゃない」 じゃなくて。 「デート……」 良くも、次から次へと。 枕に顔を押し付け... 続きをみる

    nice! 3
  • 「This is love comedy.12」ユノ×キュヒョン

    「へぇ、お粥か。これは助かるよ。 お母さんにお礼言っといてよ。ってかこれ二人分?」 少なくないか?キュヒョンを見ると視線を泳がせた後、顔を上げてこちらを見た。 「食べる……勇気なくて」 勇気?なんだその勇気? 「って、お前……」 「は?」 その顔を凝視する。明らかに赤い顔のキュヒョンが視線をまた泳... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.11」ユノ×キュヒョン

    朝です。 目が覚めて、携帯電話をみると、ミンホからメールが入っていた。「セーフです。全く覚えてないそうです」と書かれていた。 まぁ、良かったんだけど。 「はぁ……」 何か起き上がれないな。俺もまだ酒が残ってるみたいだな。玄関のブザーが鳴った。 マネージャーだな。てか最近マネージャー全然ここで寝てな... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.10」ユノ×キュヒョン

    そのキュヒョンがゆっくり顔を上げた。 「本当?」 思わず、息をのむ。 「何もしなくても付き合ってる?」 だから、そこは俺の話聞けよ!飯食うだけのカップルなんてザラなんだよ、お前今までどんだけ手が早かったんだよ!って言いたいのに、目と鼻の先で見つめられて声が出ない。 顔が近づく。何で近づくんだよ!ち... 続きをみる

    nice! 3
  • 「This is love comedy.9」ユノ×キュヒョン

    「ユノヒョン!」 満面の笑みで、私服のコートとパーカー姿のキュヒョンが両手に下げた袋を掲げる。 「お疲れさま」 苦笑しながら、俺はその頭を撫でる。俺の可愛い弟と同じだ。もうこいつの本意は分かったし、こんな事しても恐くない。キュヒョンは不思議そうな顔で、立ち尽くした。 「入れよ?食おうぜ」 「……ユ... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.8」ユノ×キュヒョン

    それから、自分達が日本にいる日や用事がある日を除いて、キュヒョンは毎日うちに来た。飯食って、帰ったり、泊まったり、でもそれだけだった。 そして、あいつとこうなってから、(どうもなっていないけれど)キュヒョンの人気は、本当に上がりだした。元から落ちていたと思わなかったし、同じアイドルなのだから、ファ... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.7」ユノ×キュヒョン

    俺の恋人だと言いながら、移動車の中ではずっとキュヒョンはチャンミンと楽し気に話している。どうせなら、お前らがくっつけば良かったよ。 って俺はまだくっついてないからな!危ない!危ないぞ俺!気をしっかり持て。俺はキュヒョンの恋人じゃない。もうこれ世界中にそう思われてるんじゃないかって思うけど、付き合っ... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.6」ユノ×キュヒョン

    「キュヒョンとどんな感じなんですか?」 スタッフに用意された弁当を二人で食いながら、チャンミンが話しかけてきた。 ちなみに今日は新しいアルバム曲のレコーディングでスタジオに。 「俺は付き合っていないって話を懇々としたいんだけど、ロンバケの最後のシーンがいいって話したりとか、昨日はアニメだったな」 ... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.5」ユノ×キュヒョン

    はい、明日。 「僕はユノヒョンの味方ですから」 「おお、ありがと」 って何でここにリョウクがいるんだ? 今日はここのレッスンルームは俺達だけだったはずだ。ダンスの合間にベンチに座っていた俺の目の前に現れる。 ちなみにチャンミンはまだ中で寝転がって死んでいる。 キュヒョンが遅れて加入しなければ、一番... 続きをみる

    nice! 3
  • 「This is love comedy.4」ユノ×キュヒョン

    はあ。疲れた。 チャンミンが出て行って、宿舎に一人になって、最近寂しいとか思ってたのに、今は有り難くて仕方がなかった。 大好きな風呂に浸かりながら、いったいこの世の中はどうなってしまったんだと考える。 玄関のブザーが鳴る。 はいはい。何だよ、マネージャー暗証番号忘れたのかよ。 慌てて、身体を拭いて... 続きをみる

    nice! 2
  • 「This is love comedy.3」ユノ×キュヒョン

    「ユノヒョン!」 楽屋を開けると、立ち上がって満面の笑みのキュヒョンがいた。 俺は膝を抱え込む。そんな俺の元に駆け寄って来る。 「ユノヒョン大丈夫ですか?どうしたんですか?昨日の返事はどうなんですか?」 「キュヒョン、お前の楽屋はあっちだよ」 俺は膝に顔を埋めたまま、三部屋向こうを指さす。 「そん... 続きをみる

    nice! 1
  • 「This is love comedy.2」ユノ×キュヒョン

    次の日。 「ヒョン聞きました?」 移動車の中でチャンミンが耳打ちをしてくる。 「何を?」 「キュヒョンが」 ああ俺忘れてたよ!すっかり現実逃避してたよ。 家帰って飯食って風呂入って普通に寝てたよ! ごくりと唾を飲み込む。 「キュヒョンが何?」 俺が聞きたくなかったのに聞いた話か、それとも俺の知らな... 続きをみる

    nice! 3
  • 「This is love comedy.1」ユノ×キュヒョン

    *観覧注意 タイトル通りユノの相手はチャンミンではございません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 雑誌の撮影で、チャンミンが早く上がって、俺は控室で一人待機していた。 そこに珍しい人間が入ってきた。 外は摂氏ゼロ度の真冬で、極寒の日に俺の心も心底冷え... 続きをみる

    nice! 2