夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「今日の料理 5」チャンミン シウミン 東方神起の短編 EXOの短編


「じゃあシウミンさん。肉に下味をつけましょう」
白いコックコートも特注だろうか。スタイルの良い料理人の身体に綺麗にフィットし、白いコック帽も彼の少し硬めの黒いくせ毛を上手く隠している。
「はい、チャンミン先生」
下味をつければ味は決まったも同然だ。これで視聴者はおよそ七割レシピを獲得した様なものだ。
シウミンは、震える手で、すりおろしたにんにく、しょうがをボールの中の切った鶏肉に落とし、カウンターの上に用意してある他の調味料にも手を伸ばした時だった。
「ここで決め手となる調味料があるんです」
伝説の料理人が大きな目をぎらっと光らせて、カメラを一瞥した。
え、そんなものあったのと隣でシウミンは小皿に入れて置かれている何種類かの調味料を見下ろした。
どれだ、とごくりと唾を飲んだ。
「では、シウミンさん。これらを全部入れて混ぜて下さい」
「え、はい」
どれだったのだろうと思いながら全部投入した。
「そして、決め手となる調味料はこれです」
透明なビニール手袋をはめた手で混ぜながら、料理人を見てシウミンは眉を寄せた。調味料は全て投入してしまったのだ。他にはもう小麦粉と油くらいしかここには置いていない。
鋭く伝説の料理人がカメラを見ている向こうで、ディレクターも困惑顔でこちらを見つめている。
そして、料理人はカメラに背を向けた。
「あ、先生!」
シウミンは混ぜながら思わず呼び止めた。どこへ行くのだ。まさかスタジオの外へ調味料を取りに行くつもりか。シウミンの不安をよそに、料理人は、最後に出来た料理を二人で食べるテーブルから、先ほどのカメラに見せた皿の作り置きの唐揚げを、颯爽と持って来た。
「え……」とスタジオ中で声にならない声が出た。
「これです」
カメラの前にそれを見せられ、目を瞬きながら顔を上げ、シウミンは隣でにやりと横長の口の片端を上げている伝説の料理人に言う。
「あの、チャンミン先生。これ、唐揚げですけど」
「ええ、そうです」
料理人は淡々と答えた。
そして、またカメラに向かって横長の口を開いた。
「唐揚げを入れるんです!」
シウミン含め、スタッフ全員が目を見開いた。
唐揚げに……唐揚げをーー!
スタジオに緊張が走った。




つづく



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