夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「白が降りしきる深夜 7」テミン セフン SHINeeの短編 EXOの短編


「今、誰も聞いてないだろ」
路地に入ると、外灯も少ない住宅街に聞こえるのは二人の物音だけだ。
それから頭上に降る、時折大きくなる雨粒の音。
彼の呟きは、雨音に混じった。
答えずにいようかと思ったが、暗い道路に顔を向けたまま、返した。
「話だけにならないかもしれないし」
隣が、横目で睨むようにしてきたのは分かったが、セフンはそれには応じなかった。
スニーカーを履いた黒いストレッチパンツの足を留められて、「持ちます」と傘を奪い取った。
「変な気起こすなよ」
また雨音に混じったのと、不本意ながらついて来た歩調に気にせず、セフンは足を進める。
話の流れによっては、起こすかもという言葉を飲み込み、「どっちですか」とT字路を見た。
「ここ」
テミンの顔をようやく真っ向から見下ろした。
白い指が曖昧に指した正面を見ながら、もうすぐ着く、とか言ってくれれば良いのにと思った。
若干不機嫌そうにしながら、いつもにない緊張が伝わる。
「俺のとこと似てる」
「どこにでもあるタイプだと思うけど」
古い団地のように路に面して小さなアパートが何棟かあった。
指示されて入って行った建物の五階に到着する。見た目よりは中は新しく感じた。
管理が良いのだろう。蛍光灯に照らされた柔らかそうな黒髪の後ろ頭を見ながら、セフンはぼんやり思った。
暗証番号を入力し、面倒そうに「本当に早く帰れよ」と先に入って玄関からドアを押さえられる。
1LDKに見える中に入って、淡い照明に上から照らされながら、「で、なんでそうなったんですか?」スニーカーを脱ぎ、廊下に上がった人間に言うと、振り返った丸い目が見開いている。
背を屈め、脱ぎにくい靴のかかとを掴んで「だって、いきなりそんな冷たくなるから」とよく見ると、薄紫色のパーカーには薄く何かの神様のデザインが施されている。
何の神かは知らないが、テミンも知らないかもしれないと、ふと思った。
「お前のそういうとこだよ」
呟かれたピンクの唇を、もう片方も脱ぎながら、セフンは見上げていた。






つづく

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