夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「仲良し(最終回)」ユノ×チャンミンの短編



「チャンミン、ちょっとやめて」




ユノが言うのも構わず、Tシャツを着た肩を後ろに引っ張った。



「チャンミン、やめてって」



タンクトップの俺は、言われても同じことをした。



ユノは耳まで顔を赤くして、俺に背を向けている。



「久しぶりなんだから顔見せて下さいよ」



「もう見ただろ!」



タオルケットを俺の分まで持って行かれた。



「一緒に寝たかったんでしょ?」



「チャンミンから言うと思わなかったの!」



後ろ向きのユノがちょっと怒った。



「メールしてきたのはそっちでしょ」



「嫌がってただろ!」



体を丸くして、怒りながらますます顔を隠した。


俺は口元を弛ませる。


まだ髪の短い俺と違って、ユノは伸びた髪を茶色に染めていた。



「じゃあ、一緒に寝ますかって言っただけでしょ」



「でも、言うと思わなかったの!」



タオルケットから声が漏れる。



「ヒョン、これじゃあ俺寒い」



後ろを向いたまま、ユノが俺の方に少し渡してくる。



それをばっと全部取り上げた。



手だけ伸ばして探って来る。



「こっち向かないと返しません」



「酷いよ!」



ユノがこっちを向いた。



口元を弛ませた俺を、口を尖らせたユノが上目遣いに見た。



「……向いたから、返して」



「何でそんなにこっち見たくないんですか?」



「恥ずかしいだろっ!」



真っ赤な顔を俯けた。



「今まで……そんなこと言ったことなかっただろ……」



俯いたまま、手を伸ばしてタオルケットを掴もうとする。



俺は掴まれないように背後に置いて、ユノに体を寄せた。



手が止まって引くのと同時にその体が後ろに下がる。



「ベッドから落ちますよ」



「何で近づくんだよ!」



「顔見れないし」



「見なくていいだろ!」



火を噴いたように赤い。



自分の方が高い身長の、体を下げて、その顔を覗き込んだ。



「見えた」



俺は微笑む。



ユノは赤い顔で、ぶすっとしながら俺を見る。



「……チャンミンだ」



少し見つめてから、呟いた。



「チャンミンです」



微笑む俺をユノが何かを耐えるように唇を結んでからまた呟く。



「……お帰り」



俺は鼻から息を出した。歯を見せて笑う。



「ただいま」



ユノも口角を上げた。



「ヒョンもお帰り」



と言うと、



また耐えるように唇を結んだから、「ただいま」は言えなくなった。



「ヒョン、痩せるかと思ったら太ったのには驚きましたよ」



「また痩せたし」



目も耐えるように結んでしまった。



別にそんなつもりじゃなかったのに、先に耐えられなくなったのは俺の方で、



それでも言った。



「明日も一緒に寝てあげます」



「毎日にして」



ユノが鼻をすすったのに笑った。





それからほぼ毎日、





一緒に寝た俺達は




結構




仲が良いよね?













『仲良し』これでほんとにおしまい







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