「This is love comedy.18」ユノ×キュヒョン
大きなレッスンルームにみんなで何枚もの大皿に盛られた料理を囲む。 俺もはじめて会う人間にぽつぽつ話かけられながら、紙皿に取って食べてみる。 なかなか美味い。 キュヒョンはひっきりなく役者やスタッフに話しかけられていて、随分可愛がられてるんだなと思って見ていると、俺のところに小走りで来た。 「どした... 続きをみる
東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。
「This is love comedy.18」ユノ×キュヒョン
大きなレッスンルームにみんなで何枚もの大皿に盛られた料理を囲む。 俺もはじめて会う人間にぽつぽつ話かけられながら、紙皿に取って食べてみる。 なかなか美味い。 キュヒョンはひっきりなく役者やスタッフに話しかけられていて、随分可愛がられてるんだなと思って見ていると、俺のところに小走りで来た。 「どした... 続きをみる
ココはドコ? ああ、家か。 ……気持ち悪。 リビングのソファーか。目の前のローテーブルに置かれたガラスコップを見ると水を飲みに来たらしい。 ちゃんとスウェットには着替えてる。 でも記憶はない。よく帰って来たな、俺。 いや、むしろ飲み会開始辺りから既に記憶は危うい。 「……」 いい。考えても仕方ない... 続きをみる
「This is love comedy.17」ユノ×キュヒョン
がーくーやー。 胸やけ凄いんですけど。 「せめてそこは半分じゃないですか?」 チャンミンが紙コップに水を入れてこっちに来た。 「今日も明日も食べなきゃいけないからって」 それであの巨大なデコレーションケーキを全部俺にくれたわけなんですけど。 一応昨日、今朝と二回に分けて食べたけど、胸やけが半端ない... 続きをみる
どうにもならないかも。 「ちゃ、チャンミンさん」 「なんでしょうか?」 「目が座ってるって言うか、座り込んで寝てますよ!」 「それ寝てるってことでしょーが!」 俺は寝ていた。 芸能人御用達の個室の焼肉屋で。 「こんなとこで寝ないでくださいっ、チャンミンさん!」 「寝てません寝てません、ほらほら元気... 続きをみる
「This is love comedy.16」ユノ×キュヒョン
テーブルの上で袋から大きな箱を取り出したキュヒョンがいそいそと皿を持って来る。 俺は遠い目でその光景を見る。 「ユノヒョン見て下さい!」 遠い目をしていた俺の前で、入れ物の蓋を開けた。思わず現実に引き戻される。 「ケ……」 「そうです!ケーキです!」 開きっぱなしになった口を閉じる。 「お、おい」... 続きをみる
ユノはもう元通りの熱い視線を送っている。 「チャンミンだからだと思うな。チャンミンが一年前のあの時、いつもと違う一面を俺に見せて、それがいつもよりすごく優しかったから好きになっちゃったんだよ」 俺は前かがみになって頭を抱えた。 「俺は一年前の俺をここに呼んで、そんなこと決してしませんって土下座して... 続きをみる
「This is love comedy.15」ユノ×キュヒョン
「楽しそうで何よりです」 楽屋で、チャンミンが含み笑いで、水の入った紙コップを差し出す。 無言で錠剤をその水と一緒に流し込んで、目の前のテーブルに頬をつけてうな垂れた。 とにかく頭が割れる。 近年まれに見る二日酔いなのもあるけれど、マネージャーに「仲が良いのは結構だけど、もう少し大人しく頼む」と呆... 続きをみる
「ヒョン」 次の日、また誰もいなくなってしまった控室にて。 「なに?……チャンミン」 今日もいつも通り、リニューアルされたユノが隣に座って熱い視線を送って来る。その目に怯みそうになるのに耐えて、口に出した。 その手首には、しっかりあれがつけられている。 「なんでヒョンは俺のこと好きになったんですか... 続きをみる
言われなくてもつけませんって。 シャワーを浴び終えた俺は下着一枚でベッドの端に腰を下ろして、俯いて溜息をつく。 顔を上げると、デスクに置かれたリュックが視界に入る。なんとなく立ち上がって、それを見下ろす。中を開いた。 内ポケットから取り出して、ベッドに腰を下ろす。 片手でつまみあげて、顔の前に持っ... 続きをみる
「This is love comedy.14」ユノ×キュヒョン
飯時で腹も空いていたから、俺達は夢中で料理を食べて、普段と違う空間で、はしゃいで酒も飲んだ。 「ふう」 酔い冷ましに水を飲みながら、手すりから夜の川を眺める。かなり寒くなってきたけど、火照った体では我慢できないほどじゃない。 「ユノヒョン!」 ビールの瓶を片手で持ってきたキュヒョンが空を指さした。... 続きをみる
「ジル・ド・レの住んだ町7」ユノ シウォン チャンミン キュヒョン
薄れていく理性に追いすがるように開かれた襟元を抑える。まだ震える体を引き剥がす。 「男同士でしょう」 振り向いて言いながら、自分の意志は矛盾しているのも分かっている。 でもこんなこと知らない。 ユノは少し視線を落として薄笑みを浮かべたまま、まだらな光の下に立っている。 「チャンミン」 こんなにも自... 続きをみる
「This is love comedy.13」ユノ×キュヒョン
しかも俺の分の薬なくなってたしね!って事で、次の日。 意識を失ったように、寝てたな。 でもそのお蔭か熱は下がっているようだ。時間は?まだあるな。もうひと眠りするか。 何かあいつ昨日変なこと言ってたな。 「俺はタクシーじゃない」 じゃなくて。 「デート……」 良くも、次から次へと。 枕に顔を押し付け... 続きをみる
「This is love comedy.12」ユノ×キュヒョン
「へぇ、お粥か。これは助かるよ。 お母さんにお礼言っといてよ。ってかこれ二人分?」 少なくないか?キュヒョンを見ると視線を泳がせた後、顔を上げてこちらを見た。 「食べる……勇気なくて」 勇気?なんだその勇気? 「って、お前……」 「は?」 その顔を凝視する。明らかに赤い顔のキュヒョンが視線をまた泳... 続きをみる
それからというもの、度々、自分の腕時計を嬉しそうに眺めるユノが目撃された。 「ユノさんの腕時計、あれ彼女からとかですか?」 今日は同じ歌番組になった、女子力の高い後輩たちの一人が、 待ち時間の間、ステージ裏で、俺に向かってこそっと言う。 「違います」 向こうに立つユノを見ながら、丁寧に即答した俺を... 続きをみる
「This is love comedy.11」ユノ×キュヒョン
朝です。 目が覚めて、携帯電話をみると、ミンホからメールが入っていた。「セーフです。全く覚えてないそうです」と書かれていた。 まぁ、良かったんだけど。 「はぁ……」 何か起き上がれないな。俺もまだ酒が残ってるみたいだな。玄関のブザーが鳴った。 マネージャーだな。てか最近マネージャー全然ここで寝てな... 続きをみる
「This is love comedy.10」ユノ×キュヒョン
そのキュヒョンがゆっくり顔を上げた。 「本当?」 思わず、息をのむ。 「何もしなくても付き合ってる?」 だから、そこは俺の話聞けよ!飯食うだけのカップルなんてザラなんだよ、お前今までどんだけ手が早かったんだよ!って言いたいのに、目と鼻の先で見つめられて声が出ない。 顔が近づく。何で近づくんだよ!ち... 続きをみる
「This is love comedy.9」ユノ×キュヒョン
「ユノヒョン!」 満面の笑みで、私服のコートとパーカー姿のキュヒョンが両手に下げた袋を掲げる。 「お疲れさま」 苦笑しながら、俺はその頭を撫でる。俺の可愛い弟と同じだ。もうこいつの本意は分かったし、こんな事しても恐くない。キュヒョンは不思議そうな顔で、立ち尽くした。 「入れよ?食おうぜ」 「……ユ... 続きをみる
「ねえ、チャンミン」 「はい」 次の日、休憩時間中、また控室に人がいなくなってしまった。 俺は、ソファーで目を瞑って、これから来るだろうユノの熱い視線をかわすつもりだった。 仕方なく目を開けて、隣のユノを見た。 「俺ね……ちょっと考えたんだ」 相変わらずまばたきしながら、真夏な目をしている。 「は... 続きをみる
「This is love comedy.8」ユノ×キュヒョン
それから、自分達が日本にいる日や用事がある日を除いて、キュヒョンは毎日うちに来た。飯食って、帰ったり、泊まったり、でもそれだけだった。 そして、あいつとこうなってから、(どうもなっていないけれど)キュヒョンの人気は、本当に上がりだした。元から落ちていたと思わなかったし、同じアイドルなのだから、ファ... 続きをみる
「ジル・ド・レの住んだ町6」ユノ シウォン チャンミン キュヒョン
教会へと向かった。 チャンミンは信仰があつい方ではない。 訪れるのは、特別な儀式の時くらいなものだ。 けれど、今日は行きたいと思った。 博愛という名が、全てを受け入れる愛であるなら、その大きな懐ではおのずと正体の分からない気持ちも顔を出すのかもしれないと思ったからだ。 それほど、 チャンミンは自分... 続きをみる
幸せ……ねえ。 深酒する気にもならず、後輩達と飯食って、俺は自分のマネージャーに送ってもらっていた。 見慣れた夜の景色を見ながら、俺は今日のユノを思い出していた。 本当は。 本当は……ちょっと、期待した。彼女達たちが入って来たとき、 それから一緒に食事をすれば、 ユノの目が、覚めるんじゃないかって... 続きをみる
「This is love comedy.7」ユノ×キュヒョン
俺の恋人だと言いながら、移動車の中ではずっとキュヒョンはチャンミンと楽し気に話している。どうせなら、お前らがくっつけば良かったよ。 って俺はまだくっついてないからな!危ない!危ないぞ俺!気をしっかり持て。俺はキュヒョンの恋人じゃない。もうこれ世界中にそう思われてるんじゃないかって思うけど、付き合っ... 続きをみる
「ジル・ド・レの住んだ町5」ユノ シウォン チャンミン キュヒョン
「他のメインと取り換えます」 チャンミンは顔を上げた。シウォンはフォークとナイフを置き、ナプキンで口元を拭く。 「え……何でですか?」 シウォンはそれには何も言わず、瞳の大きな、目自体も横長で大きなそれをチャンミンに向けた。 チャンミンは、言葉を詰まらせた。 自分の皿に取り分けられた兎肉は殆ど減っ... 続きをみる
その日、仕事の間中、ユノはそのまま、平常なユノだった。 「じゃあ、移動車の準備してくるから、待っててくれよ」 ソファーに座っている自分達に、俺とユノのマネージャーが出て行った瞬間、 隣のユノと同じ方向に向いて顔を背けた。 瞳孔の開いた目で俺を見つめているのが分かる。 「チャンミン」 「はい」 「キ... 続きをみる
「This is love comedy.6」ユノ×キュヒョン
「キュヒョンとどんな感じなんですか?」 スタッフに用意された弁当を二人で食いながら、チャンミンが話しかけてきた。 ちなみに今日は新しいアルバム曲のレコーディングでスタジオに。 「俺は付き合っていないって話を懇々としたいんだけど、ロンバケの最後のシーンがいいって話したりとか、昨日はアニメだったな」 ... 続きをみる
「This is love comedy.5」ユノ×キュヒョン
はい、明日。 「僕はユノヒョンの味方ですから」 「おお、ありがと」 って何でここにリョウクがいるんだ? 今日はここのレッスンルームは俺達だけだったはずだ。ダンスの合間にベンチに座っていた俺の目の前に現れる。 ちなみにチャンミンはまだ中で寝転がって死んでいる。 キュヒョンが遅れて加入しなければ、一番... 続きをみる
だめだ。逃げなければ。 「やっぱり可笑しいと思うんですよね。男同士だし、あ、あれですよ?そういうのに偏見があるっていうのでないんですけど、自分がその立場になるとちょっと違うっていうか、大分違うっていうか、本当に違うっていうか……それに、俺達もう長い付き合いじゃないですか?なんてゆーのかな、家族みた... 続きをみる
続けて申し訳ありませんが、二度目のこんばんはみなさま。 当ブログの右下に結果を表示してみました。 予想通り「Kiss me,baby」と言うお話が一位でした。急遽追加致しましたものでございます。 二位は一番早く三話目まで表示しました結果なのか分かりませんが、予想外でした。 一位と二位を進めることに... 続きをみる
みなさま、こんばんは。 五話全部の導入部が出揃いまして、話によっては2~3話のはずが切りを良くするため4話になったのもございますね。 ますね、と言っておりますが、相手がいないのに一人で喋っている可能性がございますことは重々承知しております。 「夜光虫」というお話は導入部までもう少しの感がございます... 続きをみる
11月6日 P.M.18:24 ユメコは、スーツケースを手に持ち、 肩で息を切らせている。 「はあ。ふざけんな」 あまり女性らしくはない言葉遣いがその口から出る。 怒りが頂点に達していた。 久しぶりに使った日本のタクシーでは、 運転手が気分が悪いと、ドームの少し手前でおろされた。 でも、服はこんな... 続きをみる
11月6日 P.M.16:35 『地震、大丈夫?』 短いメッセージだけでも、今朝からこれを何度も見ていた。 返事はもう最初に開いた時にされている。 「全く問題ありません」と、返した内容には、返事はない。 それは相手の性格からも、規則でしばられた日常生活からも通常だった。 チャンミンは、ドアのノック... 続きをみる
もしかして俺はこの先、ユノに、本当にキスをされてしまうことがあるのではなかろうか。 俺に不安をよぎらせた。 いやいや、絶対にない。そんなことはあってはならない! 「言っときますが、ヒョン。俺は絶対に遅刻しませんからね」 「この世に絶対なんてないんだからね?チャンミン」 恋の力で瞳孔開きっぱなしのユ... 続きをみる
「ジル・ド・レの住んだ町4」ユノ シウォン チャンミン キュヒョン
キュヒョンは手に持っていたグラスを落としそうになって握りしめる 「みなさん、楽しんで頂いておられるでしょうか……」 注目を引くための合図も必要ない。 この三人が入ってきた瞬間、全員が彼らに向いた。 城主が話し出した台詞はキュヒョンの耳には遠く聞こえた。 なんてきらびやかな三人なのだろう。 この時代... 続きをみる
「ジル・ド・レの住んだ町3」ユノ シウォン チャンミン キュヒョン
「ニャア……」 「我慢しろよ。まあ俺なら無理だけど」 キュヒョンは檻を足元に置いて、ぶつぶつ言いながら、壁に打ち付けてある鏡を見た。 酷いな。 栗色の髪を揺らして、体中の土埃を払うと、鏡がすすけた。 それも気にせずに、ひっかき傷までついた服を脱いでいく。 それから木のテーブルの上に置いた懐中時計を... 続きをみる
「This is love comedy.4」ユノ×キュヒョン
はあ。疲れた。 チャンミンが出て行って、宿舎に一人になって、最近寂しいとか思ってたのに、今は有り難くて仕方がなかった。 大好きな風呂に浸かりながら、いったいこの世の中はどうなってしまったんだと考える。 玄関のブザーが鳴る。 はいはい。何だよ、マネージャー暗証番号忘れたのかよ。 慌てて、身体を拭いて... 続きをみる
11月6日 A.M.0:25 『震源地 東京湾 震度5弱 北緯35.2度 東経139.7度 マグニチュード5.2』 同じテロップが繰り返し流されている。 日本語は習っているし、漢字は学校でも習っていた。 でも逸る気持ちのせいで、そのテロップでは数字しか目に入っていない。 スホは穴があくほど画面を見... 続きをみる
声を出す間もなく、俺より先に反応した隣が、手を伸ばして従った。 「ありがと、高野」 言いながら、「いえ」と答えた彼も見ず、正面の直方体から離れて、窓際の水道に向かう。洗った手が、部屋の大半を占める大きなテーブルの上に雑然と置かれたタオルで拭かれた。 反射神経が鈍くなっている自分が発した「すいません... 続きをみる
「ジル・ド・レの住んだ町2」ユノ シウォン チャンミン キュヒョン
作法通り定刻より遅れて人の集まる夜会は、それが定刻とも言うことが出来た。 乗合馬車でやって来るものもいれば、徒歩のものもいる。 町の若人のほぼ全員が集まるのだから、それはこの時代に相応しい垣根のない夜会となっていた。 チャンミンは自ら所有の馬車で、城に赴いた。 垣根を超えたとはいえ、男は全員が黒の... 続きをみる
ルール①―――チャンミンが1分でも遅刻したら、俺にキスされること。 「何言ってるんですか?」 相変わらず移動車の中で、意図せず口が半開きになった。 「俺、リーダーだよ?」 頬を染めたリーダーの瞳孔は開いている。 「受け入れるわけないでしょ」 「俺、本気で怒るよ?」 「脅迫罪で訴えます」 「リーダー... 続きをみる
「This is love comedy.3」ユノ×キュヒョン
「ユノヒョン!」 楽屋を開けると、立ち上がって満面の笑みのキュヒョンがいた。 俺は膝を抱え込む。そんな俺の元に駆け寄って来る。 「ユノヒョン大丈夫ですか?どうしたんですか?昨日の返事はどうなんですか?」 「キュヒョン、お前の楽屋はあっちだよ」 俺は膝に顔を埋めたまま、三部屋向こうを指さす。 「そん... 続きをみる
「This is love comedy.2」ユノ×キュヒョン
次の日。 「ヒョン聞きました?」 移動車の中でチャンミンが耳打ちをしてくる。 「何を?」 「キュヒョンが」 ああ俺忘れてたよ!すっかり現実逃避してたよ。 家帰って飯食って風呂入って普通に寝てたよ! ごくりと唾を飲み込む。 「キュヒョンが何?」 俺が聞きたくなかったのに聞いた話か、それとも俺の知らな... 続きをみる
「This is love comedy.1」ユノ×キュヒョン
*観覧注意 タイトル通りユノの相手はチャンミンではございません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 雑誌の撮影で、チャンミンが早く上がって、俺は控室で一人待機していた。 そこに珍しい人間が入ってきた。 外は摂氏ゼロ度の真冬で、極寒の日に俺の心も心底冷え... 続きをみる
これはフィクションです。実在の人物、団体などとは一切関係ありません。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 20XX年11月6日 P.M.18:32 曲が流れているのに、ステージ上のアイドルが、それが耳に入らなくなることはない。 そんなこと常識だろ?... 続きをみる
「チャンミン。もう我慢できなくなった」 と言われて、俺は、 「はあ」 と、声を出した。 久しぶりにプライベートで飲んでいた。 芸能人御用達の個室の焼肉屋で、 サムギョプサルに、韓牛、 今メニューを見たらポッサムもあったので、これはいいな。と注文したばかりだった。 二人だけのアイドルグループになって... 続きをみる
「ジル・ド・レの住んだ町1」ユノ シウォン チャンミン キュヒョン
*ユノの相手がチャンミンではない可能性がございます。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 時は19世紀初頭。 これは二人の、とても仲の良い青年達が住む、小さな町に起きた物語。 フランス革命後、アンシャンレジームと言われる旧体制が崩壊し、古い封建制度が撤... 続きをみる
「死んでいる人間を見たことはあるか?」 その黒い瞳の中には虫がいた。生命が明滅を繰り返している。 もう誰もいない。深くあいた慟哭は海のように拡がっている。波打ち際で、向こう側に来いと呼んでいる。そこで見えた光を、俺はその虫に応えている。 ーーねえ、本当は、 ーーあなただって、 ーーいきたくないんで... 続きをみる
こんばんはみなさま。「夢の続き」を続けていない者です。 読者の方がほぼおられなくなったこのブログのタイトルにもなっております「夢の続き」ですが、 カレー作成時に、私が旅行に行った期間をなかなか埋められずに、それプラス二日ただ今滞っております。 ですが一応まだ続ける所存でおりますのでよろしくお願いい... 続きをみる
音楽が終わって、 突然立ち上がった俺を、チャンミンだけが眉を寄せて見た。 「休憩入ります」とスタッフが声をかけあっている中、俺は観客席からその姿を見つめる。 周りの人間に声をかけられているのも、聞こえていないように、チャンミンは微動だにせずステージから俺を見ていた。 まるで、自分達二人しかここにい... 続きをみる
あの変な遊びをし出したのはいつからだ。 あれはここ日本で流行り出して、チャンミンがやり始めたのは年明けがはじまりだったような気がする でもなんで突然あんなことし始めたんだろう。 酒に酔った俺のことが心配で見に来ていたのは多分もっと前からだ。 それは恋愛感情が入ってなかった頃からだったかもしれないし... 続きをみる