『ごま油』と『イチゴ』もかごに入れた俺たちは肉コーナーに来ています。

「なあ、ブロッコリーはまだいいけど、ピーマンなんかいるか？」

キュヒョンが後ろで俺の持ったかごを見ながらぶつぶつ言っている。

「これは俺の入れたいもんだよ。ブロッコリーも体に良いだろ」

「野菜ばっかだな」

「肉もいれるんだからいいだろ」

ユノは何も言わず満足そうにニコニコしっぱなしだ。

「で、どれにする？」

俺は聞いた。

「日本は牛が美味いぞ」

キュヒョンが言った。

「でも本場のインドは牛はだめだし。豚が体にもいいだろ」

俺は豚肩ロースのパックを手に取った。

「ここは日本だ」

キュヒョンがカレー、シチュー用と書かれた牛肉のパックを取った。

「ね、ねえ」

ユノの声に、俺とキュヒョンはそちらを向く。

「クリスマスだから！チキンは！？」

ユノが興奮しながら、鳥のもも肉のパックを俺たちに見せた。

クリスマスが続いている。

「ユノさん……」

もうクリスマスは……

「ありだな……」

キュヒョンが言った。

俺とユノがキュヒョンを見る。

「クリスマスくらいチキン食わないとな！」

キュヒョンがテンションを高くして言った。

「そうだよね！」

ユノが賛同した。

「……」

俺たちの肉が決まった！

只今19時49分（ユノの退役まで468日）