大袈裟に吐いた溜息が白く形を変えた。やっぱり帰ろうかと思ったけれど、俺は全てを思いだして尚、男の意地みたいなもので、いや、もうエントランスを通されてしまっているから今更帰れないと言う諦めが殆どで、ブザーを押した。 直後、ドアは開いた。 仕事現場から帰ってすぐだったらしい。硬く整えられた黒髪とカジュ... 続きをみる
情状酌量の余地アリのブログ記事
情状酌量の余地アリ(ムラゴンブログ全体)-
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※二次BLです。何でも大丈夫という方のみご覧下さい。 ここに来ても帰ろうかと思った。良い予感なんて一つもしない、全く。本当に外は人間が生きる温度とは思えないし、そんな中、俺はここにいる。 仕方がないとも言える。先輩は先輩だから。更に言えば、俺は尊敬すらしていたかもしれないし。例えばそうだ、はじ... 続きをみる