夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「Rabbit's Adventures in Wonderland 3」ユノ×キュヒョン


日本生活に戻らないといけない。
まだ数日あるけど。
向こうの生活は慣れているし、仕事ができるのが一番だ。でも、外国の方が自分を必要としていることに寂しさはある。
芸能人として必要とされるだけ有難くて、量や質で計るものではないと思ってる。
アイドルの中では年配になって長いし、今も続々と新しいグループが生まれて人気が出て、そんなのは当たり前で、それでいいと思っているからそれでいい。
だが、こんな気分になるのは、たった一人のメンバーが、もう一人のパートナーを見つけてしまったからだろうな。
寂しいと言うか、悲しいと言うか。
俺はあいつに懸想してからは、女性が対象じゃなくなっている。
だから結婚はできないだろう。
でも、チャンミン以外の男をそういう目で見たことはなく、自己処理の時は女ではじまって、最終的に脳内で想い人になるから、やっぱり女が対象なのかもしれない。良く分からない。
それぐらい長い片想いだった。
その間何度これに出たか。まさか相方の結婚式から一か月経たず、また。
「なあ、ユノ」
「ん」
事務所が同じ、こちらも付き合いの長いドンへも日本で良く活動している。
数ヶ月前も向こうで飲んだ。あの時にはまだみんな独身だった。同郷だからか、優しい奴だからか、一緒にいると妙に落ち着くよ。
「あの奥さん綺麗だよな」
「ああ、うん。あいつも恰好いいしな」
俺はどっちの見た目も対象じゃないとか、救われないことを思った。
「すいません、ユノさんですか」
数人の、あの綺麗な奥さんの友人と思われる女性陣に声をかけられる。
ファンですとか、ファンでした、とか色々言われてやっぱり俺はこっちが対象じゃなくなっていると思った。
「飲み過ぎだろ、ユノ」
ドンへに声をかけられながら、グラスの赤ワインをまた手に取る。
「ドンへ飲まないの?」
「俺明日撮影だから」
そうか。いいな、と思った。
いや、俺もそこまで仕事がないわけではないけど。
でも久しぶりにこうして旧友に会うと気分が良い。
「ドンへー」
「はいはい。何?まさかもうできあがってんの?」
「うんー。ユノのできあがりー」
「おお、大丈夫かよ」
軽い会話も久しぶりだった。
だが残念なことに酔うとチャンミンを思い出した。
笑いながら溜息をつく前に、酒を口にする。
本当に長い片思いだった。
たった一人のパートナーだった。
そしてこれからも。
優しく首を絞められているのと同じだ。
ああ、違う。
俺はこの前、一気に絞められたんだった。



思ったよりも酔った俺は、気付くとタクシーの中だった。
ドンへの宿舎で一緒におろされた。
「最悪だな、俺」
「本当だよ。久しぶりに会ってこれかよ」
エントランスでドンへが笑って、俺も少し笑う。
もしかしたら、どこかで俺が行きたいと言ったのかもしれない。
宿舎にはドンへだけじゃなくて、同じグループのメンバーだっているのに。
「エレベーター乗れるかお前」
「多分」
こんなに酔うと思わなくて、足がもつれるのも久しぶりだった。
「そこにいて」
携帯電話をドンへが取り出してかける。
エレベーターの前で壁に寄りかかって、言われた通りにした。
すぐに眼鏡をかけた、この前も見た奴がエレベーターで下りて来た。





つづく

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