夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「Kiss me,baby.14」ユノ×チャンミン


「はいはい」



アルコールでいつもより沈んでいた意識をぶっ叩くように音が鳴って、起こされた。


ベッド脇に手を伸ばして、充電器から外す。


画面を見て、頭に響くアラームを止めた。


起き上がって、そのままベッドについた壁にもたれる。


酒が残ってる。



「はあ……」



どのくらい飲んだのかも思い出せないほど飲んだな。



何をやっているんだ、俺は。



飲んだところで、何も変わらないだろ。




あのユノは、変わらない。というか、あれが、ユノ。




またため息をつく。



今日も、会うのか。



首を振って、シャワーを浴びに行く。


部屋に脱ぎ捨てられた衣服が気になったけど、とりあえずすっきりしたかった。


熱い湯を全身に浴びると、やっぱり少し気分は良くなった。


髪を乾かしたあと、下着一枚で部屋に戻る。


散乱した残骸がある。



本当に、何やってんだか。



脱力しながら、洗濯機に放り込もうと、まずジーンズを手に取った。



ポケットから財布が落ちた。



それを見てから、顔を上げて、ベッド脇のデスクの上の携帯電話を視界に入れる。



ジーンズを放って、すぐにリビングに向かう。



それから、家じゅうのドアを開けて歩き回る。



また寝室に戻るころには、走っていた。



携帯電話を手に取って、メッセージを送っていく。



まず後輩に。


返事は帰って来ない。


電話は繋がらない。携帯電話の時刻を見ると、「だよな、仕事中だよな」と心中で自分につっこんだ。



覚えている人間に片っ端からメッセージを入れる。何人か返信が来た。



『すいません、分からないですけど。大丈夫ですか?』



持っていた携帯電話の画面を操作する。



「店……」



呟きながら、すぐにその番号を見つけてかけた。でもまだ営業時間じゃないのか誰も出ない。



いつの間にか目は見開いている。

心拍数はずっと上がりっぱなしだ。



財布も携帯電話も、俺は、普段、大体鞄に入れてる。



昨日もそうだった。





今、家の中にはどこにも見当たらない、




リュックに、入れてた。




なんでポケットなんかに入ってるのを見て、気付かなかった?



昨日は、一度帰って着替えた。



その時、仕事で使うものなんかは、全部出して飲み会に行ったから、中身はほとんど入っていない。




でも、入っていた、




あれは。



「いや、どっかにあるでしょ」



言いながら、そう思っていない自分がいた。




嬉しそうにそれを見る、



誰かの横顔が、思い出された。









つづく

×

非ログインユーザーとして返信する