夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「鈍感BOY(ラブコメ編)」チャンミン×ユノの短編


「はあ、面白かったですねえ、ヒョン」



久し振りに一緒の宿舎の日本で、俺はソファーに座ってユノヒョンと一緒にテレビを見ていた。



「うん、すごく面白かったんだけど、ちょっといいかな?」



ヒョンは少し深刻そうな顔で俺をちらりと見た。



「何ですか?」



あんな面白いバラエティー番組を見た後とは思えない顔だった。



「あのね、チャンミン」



「はい」



少し間が空いた。



「……俺、今チャンミンに後ろから抱き締められてるよね?」



「……」



そう言えばそうだ。ソファーに並んで座っていたはずが、なぜか俺はヒョンの後ろにいた。



「まあいいんじゃないですか?」



これくらい仲が良いメンバーならするかもしれないし。



「……う、うん。二人きりでテレビ見ると大体いつもこうなってるんだけど」



「そうですね」



確かに、最近は良く言われている気がする。



「あとね、チャンミン」



言うのを躊躇って、口を開いたり閉じたりしている。



「はい」



「……チャンミン、いつも俺の手に、指絡めるよね?」



「あれ、本当だ」



俺は自分がヒョンの手の甲から重ねて、しっかり指を絡めて握っていることに気付いた。



そのせいで、ユノヒョンは自分を抱きしめてるようになっている。



でもまあ、気持ち悪いとは思わないし、これも問題ないか。



「……チャンミン。俺、前から思ってたことがあるんだけど、いいかな?」



「何ですか?」



俺はヒョンがソファーから落ちるんじゃないかと思って、抱いていた腕に力を込めて、その肩に顎を乗せた。



「あ、あのね、チャンミン」



ちょっと焦ったように、後ろの俺をまたちらりと見た。



「はい」



すごく言いにくそうに、視線を泳がせている。



「これ言ったら、驚くかもしれないんだけど」



「はい」



「……チャンミン……俺のこと、好きなんじゃないかな?」



「は?」



びっくりした。



何を言い出すかと、思えば。



「ヒョン、冗談はやめて下さいよ。男同士ですよ?」



思わず苦笑する。



うちのリーダーは何を考えてるんだろう。そのうなじにすりすりと頬を寄せた。



「う……うん。でもチャンミンが気づかないだけってことも……あるよ?」



ヒョンは途惑っている感じで、言った。



「俺、そういう冗談は嫌いだって知ってるでしょ?」



「う、うん……ごめん」



「今度そんなこと言ったら、口にキスしますからね」



「う……うん。ごめん」



「じゃあ、もう寝ましょう。今日は俺のベッドで寝ていいですから」



「え……あ……」



ヒョンは困ったような表情をして顔を真っ赤にしている。



「なに?どうしたんですか?」



「あ、ううん。なんでもない」



「全く、しっかりして下さいよ」



「あ……うん」








『鈍感BOY(ラブコメ編)』おわり







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「たまには当ブログ上でも読者様の喜んでおられるお顔を拝見したいものだな」と思い、二か月ほど前に書いたものです。ラブコメ期最後の短編になります。「DOKI☆DOKI☆らぶ♡」の後だとなかなかの違和感でございます。ドンへ×ウニョクのは来期の箸休めに。

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