ミノ子の憂鬱7 ユノ×ミノ
いいこと考えちゃった。
私、書くわ。
ユノ課長のことばっかりどうせ考えちゃうなら、
もっと楽しく考えるの。
ユノ課長と私のお話、書いちゃう。
書くだけなら、何考えたっていいでしょ。
そんなわけで、ノート用意しました。
ブログなんてダメ。
ネット社会の恐ろしさは知ってるつもり。
私の話なんて荒らされて、終わりよ。
深夜に、「オマエキモイ」とか宇宙人みたいなコメント残されて泣くのよ。
だからこのノートに書いていきましょ。
うん……いいんじゃない?
爽やかな色だし。
誰もこれ見て、中に女の異常な心理状態の思念が書いてあるなんて思わないでしょ。
表紙のタイトル何て書こうかしら。
そうね……
「ミノ子とユノ課長のラブストーリー」
なんて……いいんじゃない?
馬鹿!
そんなの書いたらモロバレじゃない!
中読まなくたって、女の異常な心理状態の思念が書かれてるって分かるわ!
しかも完全な身バレよ!
むしろ、そのタイトルだけで目的果たした感あるわ。
ん?私、洗濯物取り込んだ?
嫌だわ、干しっぱなしよ。
カピカピになってるわ。
これだから平日の洗濯は嫌。
つづく