夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「夢の続き60」ユノ×チャンミン

「おい、チャンミン。起きろ」


少し眠れた。


「煮えた?」


「多分。じゃがいもに箸が通る」


ユノはすうすうと寝息を立てて寝ている。


「じゃあ、ルーだ」


キュヒョンも見守る中、袋を開ける。


入れた。


キュヒョンが鍋のカレーとパッケージを見比べた。


「王子さまの力はこんなもんじゃないみたいだぞ」


「足りないね」


袋を開けて更に投入する。


「かなり近くなった」


キュヒョンの言葉で、顔を見合わせて頷く。


「まだちょっと水っぽい気がするけど、煮詰めれば良いよ。かき混ぜながら煮込もう。俺の鍋に残り入れるよ」


「じゃあ、そろそろリーダー起こすか。って今何時だ?」


二人一緒に時計を見る。


「インドの人は起きてる間、ずっとカレーを作っているということになるな」


キュヒョンが時計を見ながら言った。


「それよりキュヒョン。今気づいたんだけど、俺、炊飯器のスイッチ押すの忘れてたみたいなんだよね」


俺はキュヒョンの後ろに置かれた炊飯器が沈黙してるのに気付いて言った。


「なんのためのお前だよ!」



そんな数々の王道をくぐりぬけ、


ついにとうとう俺達は……






「いやー。ここにチャンミン君がねえ!」


店長が玄関で立って歓声を上げた。


「すいません、こんな時間に。もうご飯炊けますんで」


外が暗いのもあって案内してきた俺は、言いながら先に部屋に上がった。


こたつに入ってたユノが立ち上がって、出迎えに来る。


キュヒョンも台所で鍋をかき混ぜながら、挨拶をした。


炊飯器のスイッチを押した俺は、そろそろ店長は起きた頃だろうと、出勤時にカレーを持って行くことを伝えると、開店前にわざわざうちに食べに来てくれることになった。


「いやー、うれしいよ。チャンミン君のおうちにもお邪魔させてもらえるなんて。わ、なんか部屋がすごい」


室内を見て立ち止まった店長に、睡眠ばっちりで元気なユノがわくわくした目で見る。


「これは見事なクリスマスだね!ユノ君!」


店長の言葉にユノが感激した。


「こたつに入ってて下さい。すぐできますから」


「チャンミン、ご飯炊けたぞ。皿出してくれ」


「はいはい」



全ての工程を終えた俺達は、店長も交えてみんなでこたつにつく。


店長とユノが嬉しそうに目の前のカレーを見る。


「この仕事してると、弁当ばっかりになるからねえ。カレーなんて久しぶりだよ。これは何が入ってるの?」


店長がかけている眼鏡のフレームをつまんだ。


「聞かない方がいいです」


微笑んで即答した。


「そ、そう」


「チキンが入ってますよ。クリスマスだからチキン食べないと」


疲れ切ってるキュヒョンも達成感からか口元がほころんでいる。


「でも、まだ一か月くらいないかね。……ってチャンミン君のカレーの色すごくないかね!」


店長がまた眼鏡のフレームをつまんだ。


「いただきます!!」


元気よくユノが言って、話の途中だったけれど、みんなも続いて「いただきます」とスプーンを持った。


ユノが一口、口に入れて、店長、キュヒョンも口に運んだ。


一口食べた三人が目を見開いた!


それを横目で見ながら、俺もおそるおそる口に含む。


俺も目を見開いた!










只今5時35分(ユノの退役まで462日)

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