夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「PLAY11」ユノ×チャンミン


古い液晶画面に書かれた、文字が見える。


『ヒョン、早く帰って来て下さい。寂しいです』


これはメールみたいだ。


「ユノ、次、カラオケ行くか?」


俺は携帯電話を閉じて、話しかけてきた幼馴染に言う。


「いや、今日は帰るよ」


今日は宿舎に一人なんだっけ?


俺とテレビゲームに夢中になる可愛い弟の笑顔を思い浮かべた。


早く帰らないと。


早く帰って、一緒にゲームでもして遊ぶか、



「チャンミン」



と自分で呟いた声で目が覚めた。


驚いた顔のチャンミンがそこに立っていた。


「何の夢見てたんですか?」


顔も声もすっかり大人で、一瞬当惑する。そのまま俺は待機室のソファーの上で起き上がった。


「あ、いや」


まだ寝ぼけているようで、うまく返事ができなかった。


「そろそろ行かないと」


腕時計を見ているチャンミンに言われて、「ああ、うん」と後ろ髪に手を置いた。


リハーサル中の休憩時間だった。


廊下を移動しながら、話しかける。


「昔の夢見たよ」


と言って少し笑う。


チャンミンも口元を弛めた。


「俺がでてきたんですか?」


「いや、出てこなかった」


「なんだそれ」


「でもチャンミン可愛かったな」


「出てこなかったのに?」


と言って、馬鹿にしたように笑われる。


「でも可愛かったんだって!」


「今が可愛くないみたいな言い方やめて下さいよ」


と言って大袈裟に口を尖らせる。


俺は笑いながら、


『俺達は変わらない』


と言った俺に、間を空けて返事をしたチャンミンがその間何を考えていたんだろうと、思い出していた。



外観は変わらなくても、複雑さは増していることをチャンミンは伝えたがっている。



でもそのヒントだけでは難しい。



難しいと分かって出しているんだから、俺の可愛い弟は本当にタチが悪いよ。




つづく

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