「夢の続き20」ユノ×チャンミン
「キュヒョン、今日現像室だろ?良いの?」
「見たら電車で戻るよ。俺の前に二人いたし大丈夫だろ。お前今日はこのまま働くんだろ?」
「店が存続してれば」
授業が終わって、キュヒョンと二人でバイト先のコンビニに向かった。自分の出勤時間までは、店長とユノが働いてるはずだけど、店はホットスナックも扱うし、簡単に調理だってするから、何が起きているか分からない。
とりあえず、店長だけが大丈夫か不安だ。
「キュヒョン、なんか俺怖くなってきたから、先に見てよ」
「そんなんで良く働かせたな」
ぶつくさ言いながら、俺のこぐ自転車の荷台を降りてキュヒョンが角を曲がった。
「店はある」
「あ、そう」
ほんの少し安堵して、キュヒョンと店に近づいた。
「お前のバイト先来るの久しぶりだな」
自分のバイト先なのに、まるで忍者のように二人で、硝子の壁から、その壁側に置かれている雑誌コーナーの陳列棚で自分達を隠すように中を覗いた。
カップルらしき二人組が、店内を見ている。店長がレジに立っている。
良かった、店長無事そうだ。
で、あれは?
あれがいない。
それよりもカップルの女子の方がこっちをちらちらと見ている。
俺達超不審者だもんな。
でもその女子は、もう一度俺達に気づいたように、こっちを凝視して眉間に皺を寄せた。
じゃあ、今までちらちら見てたのは何だったんだよ?
とキュヒョンも思ったようで、二人で顔を見合わせた。
また二人で前を向くと、今までしゃがんで雑誌の整理をしていたのか、立ち上がったユノが目の前にいた。
「うわああ!」
「チャンミン、落ち着け」
店内から笑顔のユノが「チャンミン!」と俺の名前を呼んだ。
只今16時47分(ユノの退役まで498日)
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二人乗りはいけません。