夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「不思議な夜に2」キュヒョン×イトゥク


「本当に同じような出だしです」


キュヒョンの目が訝しむ。


「ここまででも同じなら相当なもんだよ」


「俺たちそんなん読みましたっけ?」


「どうかなあ。あ、水も持って来るか」


「とってきますよ」


「おー、お前も弟なんだな」


キュヒョンが部屋から出て行った。
久しぶりにあいつと飲んだけど、やっぱり酒強いな。


何杯だ?


「1,2,3」


指で数えてる途中でキュヒョンがペットボトルに水を入れて戻ってきた。


「お前それコーラの」


「これしかなかったんで、それより話の続きなんですけど」


せめて中洗って欲しかったけど、こいつがそんな事しないよな。


ほんのりコーラ味の水を飲んだ。


「その後キスして、いい感じになってくっつきました?」


「まあ、そうだよ」


水の後にまた焼酎を注いだ。
キュヒョンは水を飲まずに、また焼酎を注いで、呟いた。



「不思議すぎる」


「不思議どころの騒ぎじゃないよ。恐いよ」



本当に恐いと思ったのに、酒が回って来たのか笑ってしまう。
そんな俺をキュヒョンがちょっと困ったようにチラリと見た。


「トゥギヒョン酔ってきましたね?」


「まあな」


「水飲んでください」


空になったグラスにまた水をつがれた。


「そーいや、月見ました?」


「綺麗だったな。見るか?」


と言って窓の方を見る。


「いや寒くて、もーいいです」


確かにキュヒョンは長袖だけど薄手のトレーナー上下だった。
って俺も同じようなもんだ。


なんとなく沈黙が流れた後でキュヒョンが独り言のように呟いた。


「トゥギヒョン。帰ってきてくれて良かった」


それを聞いて小さく笑う。


「お前何回言ってんだよ」


2年以上アイドル生活から離れて、公役に行ってきた自分が頭をよぎったけど、酔いのせいか深くは思い出さなかった。


キュヒョンを見ると、少し照れたような嬉しそうな顔でコップに口つけていて、俺もなんだか嬉しくなって、また酒を注いだ。









つづく






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タイトル変更しまくり。

「不思議な夜に1」キュヒョン×イトゥク


まだ眠れないので今度はスジュでいきます。
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変な夢を見た。



なんか俺がBL好きの腐女子になってて、俺とメンバー(俺は一応アイドルで、グループのリーダーなんだけど)の末っ子とどうにかくっつけさせようと唸ってんの。



いや、実際うなされてて、自分の唸り声で目が覚めた。


今何時だよ?


何でこんな時間に起きなきゃダメなんだ。変な夢見せやがって。


しかも眠れないし。


はあ……


窓の外を見ると、明るい。


月が出てるのかな。


なんとなく、窓を開けてみる。


なるほど、綺麗な月だな、と寒さも忘れて、思った瞬間にどっかからクシャミが聞こえた。


下の階だな。


「おーい」


呼んでみた。


「はーい」


この声はさっきまで夢の中で俺を悩ませてた末っ子の声だ。



「キュヒョンか?」



呼んでみる。



「はい、トゥギヒョン」



鼻をすするような音がしてちょっと笑った。


「眠れないのか?」


「はい」


「良かったら来いよ。一杯やろう」


「はい」


窓を閉めて、台所に向かう。


チーズとキムチを皿に盛っていると、キュヒョンが玄関に入ってきた。


電気がついてたからか、俺がいる台所に顔を出す。


「ダイエットしてるので焼酎にしました」


と言って俺に一升瓶を見せた。


「俺の部屋に行こう」


ガラスコップを持って、部屋に入るなりキュヒョンが言った。



「変な夢を見たんです」



「マジで?俺もだよ」



笑いながら、床に座った。キュヒョンも向かいに来て座る。酒を注ぐと乾杯もそこそこに話し出した。



「なんか、俺が女になってて、俺たちのファンか何かなのかなあ。俺とトゥギヒョンをくっつけようと悩んでるんです」



思い出しながらキュヒョンが笑った。俺は笑ってたのが、さめる。


「で、トゥギヒョンのは?」


もう呑んだのかキュヒョンは次を注いだ。


「その夢だよ」


コップに口をつけながら俺を見る。


「その夢って何ですか?」


俺も呑みほして、次を注ぐ。


「だから、俺も同じ夢!」


投げやりに言った俺を少し鼻で笑う。


「眠れなかったろう?んで布団の中で考えてるんだよ」


キュヒョンがキムチをつまみながら聞いてるように話す俺を見た。


「俺が酔ってさ、そういえば俺の部屋で、こんなシチュエーションじゃなかったか?」


聞きながらキュヒョンの眉間に皺が寄ってくる。



「男同士でキスしたらどうなるんでしょうねえ?ってお前が茶化して言うんだ」



まるで、その夢を今見てるように俺が言うと、キュヒョンの動きが完全に止まった。



俺はそのキュヒョンを見ながらコップの酒をあおった。









つづく

「夢の続き1」ユノ×チャンミン

ブログのタイトルとハンドルネームに反して眠れないので、テスト的に一話。


ではチャンミン入隊記念日として東方神起のお二人のパラレルで。


はじまりはじまり



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すごい変な夢を見た。



あれはアックジョンかなあ。大きな芸能事務所のアイドルなんかしてた。
歌とか踊りとか結構キレキレので。グループ内で分裂騒動とかまであって、笑っちゃう。
最後は2人になっちゃって、男と2人で住んだりしてんの。仕事も一緒、生活まで一緒とか信じらんない。で、結局別々に住んだんだけど、あのあと俺たちどうなったんだろう。


ふと、目を開ける。



何で俺こんな夜中に起きたよ?


もう一回寝ようとして、目の前に肉にくしい何かが見えてじっと見つめた。


こんなんうちになかった。


まるで人間だな、裸の。


男みたいな感じ。俺と背同じくらいで。


日本人?


韓国人?


まで考えて飛び起きた。


「な、な、なに?」


布団をめくると、11月の気温に目の前の男が丸くなった。


はい、昨日俺何してた?


遠い目で反芻する。


んと、学校行ってバイト行って、チゲ作ってみて焦がして、焦げたチゲ食べて風呂入って寝た。


だよね!


こんなマッチョな男とベッドインした記憶なんかない!


こ、これは一体全体!俺一人しかいないシム家(一人暮らし)に何が起こったー!



「さ、寒い」



そう呟いて目の前の男がうすく目を開ける。


ん?韓国語?韓国人か。


目を疑ってる俺の前で飛び起きる。
こっちを見て、指差しながら声を出した。


「あ!あ!」


俺も目の前の光景が信じられないんだけど、そんな俺と多分同じような顔をしながら、その顔が一気に笑顔になって、これは俺と違うわ、と思った。


「チャンミンだ!!」


嬉しそうに言われるけど、俺は全く嬉しくなくて。


チャンミンです。とも返事をせずに眉間に皺を寄せた。そんな俺を見てまた嬉しそうに声を上げる。



「じゃあ俺人間なんだ!」



はい、警察呼びますね。話はそれからでいいですか?





只今1時16分(ユノの退役まで516日)