夢の続き

東方神起、SUPERJUNIOR、EXO、SHINeeなどのBL。
カテゴリーで読むと楽です。只今不思議期。

「PLAY2」ユノ×チャンミン

「悪趣味だぞ」


と睨むと、すっと身体を離して、


「ヒョンもしていいですよー」


と、悪びれもせず笑いながら行ってしまった。


言われてもやらないよ!


何であんなのが楽しいのか全く理解できない。


お互い今彼女がいないもんだから、あんな遊びをするんだろうか。


だからって俺を女の代わりにするとも思えないし。


それとも恋人と別れたばかりの俺をチャンミンなりに笑わせようとしてるんだろうか。


恋人って言っても、この仕事が原因だけじゃない、俺の気持ちの問題で、すぐ別れたのに。


やっぱりもう顔も思い出せないし。


と、いらない事まで考えて、首を振る。


とにかく今俺の一番の悩みはチャンミンのアレだ。


「チャンミン、ちょっと」


ホテルの部屋でシャワーを浴び終わったパートナーを呼ぶ。


さっきまでの酔いが嘘のようにサッパリしたチャンミンが、バスローブ姿で髪を拭きながら、「なんですか?」と俺の横に来た。







つづく

「不思議な夜に5」キュヒョン×イトゥク


「ねえ、トゥギヒョン」


俺は乗っかられたまま、何も返事しない。でもキュヒョンは気にせず話し続けた。


「外見の話ししましたよね?」


また俺は返事をしない。でもやっぱりキュヒョンは続けた。


「ヒョンが女だったらって。そう言えば俺たち何回か女装しましたよね?」


「今はしてないけどな」


俺が答えるとキュヒョンの表情が穏やかになる。


「一番最初の女装くらいの時かな、あのヒョンを見て、俺は可愛いなって思いましたよ」


まるで小さい子供に言い聞かせるように優しくキュヒョンが話した。


「今はしてないし、おっさんだけどな」


「今思うと、あの時に外見はクリアしたのかな俺」


「俺はクリアしてないぞ」


「ひどいな」


そう言って、キュヒョンが素早く俺に口付けた。


それは軽くて、すぐ離される。


顔を離したキュヒョンを見上げる。


キュヒョンも何も言わず俺を見つめている。


「嫌でした?」


「嫌だよ」


一瞬すぎてあんまりわからなかったけど。
良い気分はしない。


「じゃあちゃんとします」


「今のはなんだよ」


思わず笑った。


「もう一回だけ。お願いヒョン」


こんな状況なのに、弟に甘えられると何も言えなくなってしまう。可愛いなんて思わないからな!
でもやっぱり俺は何も言えなくて、黙って見上げている。


その俺を察したキュヒョンが嬉しそうに微笑んだ。


今度はゆっくり顔を近づけてきて、俺も仕方なく、抵抗をやめた。









つづく

「夢の続き4」ユノ×チャンミン

深く溜息をつく。
まるでストーカーか変質者みたいなこの男を俺は全く知らない。



全く……?



目の前の男を見ながら、しょげた目で俺を見る丸くて黒い瞳に、何か……何か本当に、うっすらとこんな人間をどこかで見たような気もした。
でもそれは思い出せないくらい微かで、思い違いのような気もした。


俺は記憶喪失でもないんだし、とにかく、変質者じゃなければどういう状況で俺のベッドで裸で寝られるんだよ。


昨日確かに一人でベッドに入ったし、鍵もかけて……とまで考えて、立ち上がる。


男を放っておいて、玄関のドアを確認した。



鍵がかかってる。



確かにボロアパートだけど、ここは三階で、11月の寒さで窓も開けて寝るはずがない。


俺が招き入れたんじゃなければ、入ってなんか来れない。


困惑を通り越して、背筋が寒くなった時に、後ろから声が聞こえた。


「チャンミン」


「うわっ」


背後に立っていて、飛び退く。


そんな俺を見て、男は自分の後ろ頭を撫でながら言った。


「あのさ、チャンミンが嫌だったら」


「嫌です」


「まだ言ってないよ!」


「なんですか?」


「俺いるの嫌だ?」


「嫌です」


俺の言葉に、傷ついた顔をして、固まっている。
身長は、186センチの俺よりちょっと低いくらいか。
頭も小さくて、一見するとこんなボロアパートで俺のベッドに不法進入するとは思えない外見だ。
顔立ちも整ってて。
その様子を見ながら腕を組んで、玄関横の流し台にもたれかかる。


そして、俺と同じ母国語。


「本当に韓国人なんですか?」


俺を上目遣いで伺ってから、観念したように口を開いた。



「韓国語が……一番できる」




さあ、どうしたものか。










只今1時50分(ユノの退役まで513日)